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やっと読み終えたキース自伝「Life」

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キース・リチャーズ自伝「Life」(棚橋志行訳 楓書店)
かなり分厚い本で、キースの話をたっぷり楽しませてもらった。
キースの波瀾万丈の人生を書くにはもっともっとページが必要だったかも知れないけど。
子供の頃の話から現在に至るまで、音楽の話だけでなく女性関係からドラッグ話まで赤裸々に書かれているけれど、ブルーズ好きの自分としてはストーンズ結成頃、60年代初中期のイギリスの音楽、ブルーズ状況の話がいちばん面白かった。
ストーンズというバンドを結成していく話や、ブルーズ好きのミュージシャンが磁石に引き寄せられるように集まってくる話は、70年代初期の自分の周りで起こったことも想い出させてくれた。

キースは音楽をやる上でバンドの大切さを説いている。やはり、彼は自分の信じるサウンドとグルーヴを作ることに心血を注いできた男であり、ギターだけうまくなりたいと思っている人間ではない。そして、いいバンド・サウンドを作ることが自分自身をいちばん表現できる方法だということに早くから気づいたところが賢い。
だから、当然キースはローリング・ストーンズというバンドをすごく大切にしている。命かけてきたと言っても大袈裟ではないと思う。
そこがキースのいちばんブレてないところで僕から見るといちばんかっこいいところだ。

だから、途中からあれやこれやとブレていくミックに腹立たしく思い始めた気持ちはよくわかる。
でも、ミックにはミックの言い分はあるんだろうけどね。
だけど、ストーンズが初来日する前にミックがソロ・ツアーで来た時のミックってつまらなかったなぁ・・・。ストーンズの曲をやればやるほどシラケた。「歌ってるのは確かにオマエだけど、バンド・サウンドもグルーヴも違うのにストーンズの曲やったってカラオケで歌ってるみたいなもんだよ、ミック!」って言いたかった。

いろいろ紆余曲折を経て、それでも同じステージ立つ相棒としてはふたりは認め合っているから何十年もいっしょにやってきたわけだ。
元々、生まれも育ちも経験も趣味趣向も違う人間同士が集まってバンドをつくるわけだから、すべてが合うわけがないのであまり重箱の隅をつっつかないことだな。

僕の好きなブライアン・ジョーンズのことも途中からストーンズの足手まといみたいになったように書いてあったが(確かにそうなんだけど・・)、ブルーズバンドのアンサンブルとかふたつのギターの絡め方はブライアンがキースに教えたはずで、そのあたりのことをもうちょっと書いてほしかったな。声を大きくして言いたいが、ブライアンは相当な才人で、ことブルーズに関する見識と腕前は当時のイギリスではダントツだったと思う。

しかし、ストーンズほどのビッグな化け物バンドになるとアルバム一枚作るのも、ツアーひとつやるのも大変で、自分がスターであることを楽しめないとああいうバンドはやれないのだと思った。
僕はブライアン・ジョーンズがいた初期とミック・テイラーが在籍した頃が好きなのだが、途中で突然辞めてしまうミック・テイラーもストーンズというモンスター・バンドにいることに疲れたのではないだろうか。ベースのビル・ワイマンは「飛行機に乗るのがもうイヤだ」と言ってやめたそうだ。そう思うと、キースやミックという人は相当強靭な神経の持ち主なんだろう。
「メイン・ストリートのならず者」を録音していた時は、キースのフランスの邸宅(この邸宅で録音していた)にどんどん訳の分からないファンやらグルーピーやらドラッグ運び屋が出入りしていたという話も出てくるが、自分だったらとても耐えられない。
元々は黒人のブルーズをイギリスに広めたいと思っていただけのグループが、ヒット・メイカーになってビッグになりスタジアムでしか演奏できないバンドになってしまう。大きな成功の傍らで失ったものもあるのだと思う。でも、その失ったものにたくさんの気持ちが削がれるようではロックンロール・スターにはなれないんだろう。

そういう自分が置かれているそういう特殊な状況で音楽に集中するためにドラッグが必要だったのだろうが、途中でずっと続くドラッグの話にやや辟易した。「うん、キース、もうドラッグの話はいいから音楽の話をして・・・・」と何度か言いたくなった。

ストーンズ・ファン、キース・ファンにはたまらなく面白い1冊。夏休みにキースの好きなジャック・ダニエルのハイ・ボールでも飲みながら読むのにいいかも知れない。

次はチャーリー・ワッツの自伝が読みたいなぁ。チャーリーから見たストーンズって面白そうだ。