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82-「Blues&Soul Carnival」25周年記念コンサート 日比谷野外音楽堂 May 30,2010

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本当にいいコンサートでした。歌っててやっぱり野音は気持ちいいと思いました。僕たち「blues.the-butcher」のプレイも「すごく良かったよ」といろんな方に言ってもらったが、シーナ&ロケッツもガッツン・ガッツンのロックでカッコ良かったし、久しぶりに会ったコーリー・ハリスもやっぱりいい声してました。
そして、ソロモン・バークの素晴らしかったこと!!「オレは昔のシンガーじゃないんだ」とばかりに1曲目から新曲"Nothing's Impossible"ですよ。もちろん過去の"Proud Mary"とか"Cry To Me""Everybody Needs Somebody To Love"も歌ったし、最新アルバムと2008年の"Like A Fire"あたりの曲も入れ新旧とりまぜの圧巻のステージだった。サム・クックの"A Change's Gonna Come"を歌った時には泣いた友達のおっさんがいました。
なんか当たり前だけど「本物の歌」だったし、「本物のソウル」だったし、心から暖まるヒューマンなステージでした。
そして、夜が迫るにつれてスポットライトがくっきりとソロモンを映し出しそれがどんどん神々しく見えて「今日、本当にここにいてよかった」「ソロモンと同じステージに立ててよかった」「盟友鮎川誠率いるロケッツとこの同じコンサートに出演できてよかった」・・・・といろんな想いが頭を巡り、もうビールをどんどん飲んで一緒に歌って、踊って、「ソロモ~ン」と叫んでないと涙腺がやばくなってしまう状態でした。
そして、コンサート終了後、バック・ステージにいるスタッフやミュージシャン、友達と興奮して喋っていると、知人が「ソロモンに会う?」「えっ?会えるの?」「うん、ちょっと待ってて」 ソロモン・サイドのガードが固いと聞いていたので会うのは無理だと思っていたのが・・・。
しばらくするとソロモンの楽屋のドアが開いて「どうぞ」と中に通された。そして、その知人がソロモンに「今日、ソロモンが出る前に歌ってくれたバンドのシンガーだ」と紹介してくれると大きな手が伸びてきて私の手は完全に包まれてしまった。柔らかい手でした。
あまりに急なことでもう舞い上がってしまい。「すすすすす・・素晴らしいショウでした」「「わ、わ、わたし、ずっとあなたのファンです」というのが精一杯。「あのぉ、あなたと写真撮っていいですか」と言うと「もちろん」とにっこり笑顔。それで1枚撮るとソロモンが「君の手を私の頭に載せろ」と言うので「いや、それは・・できません」「いいから載せろ」というので手を載せるとカシャ!と一枚。すると今度はニヤニヤ笑って「君の長い髪を私の頭に載せろ」「ええっ?!いくらなんでもそれはできません」。40年近くずっと尊敬して聴いてきたキング・ソロモンの頭の上に自分の髪を載せるなんて・・・そんなオフザケできるわけないでしょう。するとソロモンが「キャンディ!」と娘さんを呼んで無理矢理私の髪をソロモンのハゲ頭(本当に失礼)に載せてしまいました。撮ってもらいました奇蹟の一枚。しかも撮ってくれたのは写真家菅原一剛さん。このオフザケに楽屋にいた人たちはみんな大笑い。優しくて、面白くて、お茶目で・・・最高の人でした。でも、彼の素晴らしい人間性はステージやアルバムの歌を聴けばすぐに感じます。「ありがとうございました」ともう一度握手をした時に「また、日本に来てください」というと大きな目で「もちろん、来るよ」と言ってくれました。
最後はロケッツのメンバー、ブルーズ・ザ・ブッチャーのメンバー、ファン、スタッフなどたくさんの人たちの「ソロモン!ソロモン!」というコールと拍手の中、車に乗り込み手を振ってソロモン・バークは帰って行きました。
私は家に戻ってからも虚脱状態で眠れなくて、普段は滅多に家では飲まないのにこの夜は焼酎をグビグビ・・・。何度も「よかったなぁ」と言いながら酩酊して眠りにつきました。

「Blues&Soul Carnival」にはWestRoad BluesBandで出て以来何度も出演させてもらっているが、今度のソロモンを迎えた「Blues&Soul Carnival」の25周年記念コンサートはしっかりと心に残るものとなりました。
そして、これから音楽を続けて行く自分の心の支えとなり励みにもなりました。
来てくださったみなさんもたぶん私と同じ気持ちだと思います。そして、いつかまた「あのコンサートよかったよね」ときっとみなさんも言うと思います。
来てくださったみなさん、本当にありがとう!みなさんの声援はステージの私たちにすごく届きました。
スタッフのみなさん、主催のM&Iのみなさん、お疲れさまでした。
そして、キング・ソロモンありがとう!あなたは最高です!