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記事一覧

新しいブルース&ソウル・レコーズ誌が発売されました

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ブルース&ソウル・レコーズ誌 No.161
今回はいま話題沸騰の映画「サマー・オブ・ソウル」の特集
1969年夏にニューヨーク、ハーレムの公園で数回に渡り開催されたフェスティバル「ハーレム・カルチュラル・フェスティバル」の幻となっていたフィルムがクエストラブによって監督製作され日の目を見ることになった。
8/27から全国公開されています。
スライ&ザ・ファミリー・ストーン、ニーナ・シモン、ステイプル・シンガーズ、マヘリア・ジャクソン、スティーヴィー・ワンダー、B.B.キングなど素晴らしいラインナップで黒人音楽の素晴らしさをたっぷり味わうことができ、同時に60年代終わりから70年代に突入する時代の政治、社会の激動も知ることができます。
映画に関することだけでなく、当時の音楽も紹介した別冊付録も付いた充実した内容になっています。
私の連載{Fool's Paradise}は今回自分が10代の頃から好きな「ラジオ」について書きました。ご一読ください。
ブルース&ソウル・レコーズ誌はAmazonほかネットで購入できます。
https://bsrmag.com

Good News from btb

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ブルーズ・ザ・ブッチャー(永井ホトケ隆+沼澤尚+中條卓+KOTEZ)のアコースティック・ライヴDVDが、ju-touオンラインストアで販売開始しました!

https://twitter.com/kyoka_macro/status/1431855316866506753?s=20

ご購入はこちらへ
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Blu-ray
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DVD
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After Talk もお楽しみください
https://youtu.be/D_o-0EcmosU

新しい「BLUES & SOUL RECORDS誌 No.160」が発売されました

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新しい「BLUES & SOUL RECORDS誌 No.160」が発売されました

前号No.159の自分のエッセイ”Fool’s Paradise”で敬愛するサザンソウル・シンガーのO.V.ライトのことを書いたのだが、今回の「ブルース&ソウル・レコーズ」の特集はそのO.V.も含むメンフィス・ソウルとその重要なレーベル「ゴールド・ワックス」だ。表紙はそのゴールド・ワックスの看板だったジェイムズ・カー。
振り返ってみると1976,77年頃、メジャーの洋楽の主流はディスコでローリング・ストーンズでさえディスコ風味の”Miss You”をリリースする時勢だった。そして日本では何がニューなのかよくわからない「ニューミュージック」が大きく広がり、テクノやパンクも台頭し始めていた。一方、日本のブルーズ・ブームは下降し始めブルーズ・ファンだった人たちは行き場を失くした感じだった。そうした状況下、ブルーズ・ファンの間でジワジワと評判になり始めたのがサザン・ソウルだった。もちろんサザンソウルは60年代にメンフィスの「スタックス・レコード」のオーティス・レディング、サム&デイヴ、パーシー・スレッジなどで衆知の音楽だったが、それを更に深掘りしたよりディープなサザンソウルが人気になって行った。それまでのブルーズ・ファンたちはそこに共感できるブルーズ・テイストを見出したのだ。
そしてその要になったのがゴールド・ワックスというレーベルだった。ゴールド・ワックスには超メジャーになったシンガーや曲はなかったが、そこにはいくつもの真のソウル・ミュージックがあった。不朽の名作”The Dark End Of The Street”のオリジナル・シンガーであるジェイムズ・カーを初めて聴いたのもその頃だ。大好きなO.V.ライトのデビュー曲”That’s How Strong My Love Is”を聴いた時は感動に震えた。そして初めて聴いたスペンサー・ウィギンスの衝撃。その切れ味の鋭い、真摯な歌声に驚きヘビー・ローテーションで聞き続けたものだった。オベーションズというコーラス・グループもお気に入りになった。
今回の特集記事を読みながら初めて聴いた70年代後期の日々を色々と思い出した。そして、今回の付録CDはジェイムズ・カーもスペンサー・ウィギンスもそしてO.V.のその”That’s How Strong My Love Is”も収録されている。
この新しい「ブルース&ソウル・レコーズ」の記事を読みながら、CDを聴きながら是非真のソウル・ミュージックの世界にゆっくり入ってください。私のエッセイ”Fool’s Paradise”ではバンドへの想いを書きました。そちらも是非よろしくお願いします。

書店、レコード店での購入そしてアマゾンなどネットでの購入もできます。
https://bsrmag.com

★ブルーズ・ザ・ブッチャー/無観客配信ライヴについて★

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★ブルーズ・ザ・ブッチャー/無観客配信ライヴについて★

私のバンド”ブルーズ・ザ・ブッチャー”(blues.the-butcher-590213)は、この一年コロナ・ウィルスの感染拡大を防ぐ観点からライヴ・ツアーを全て中止にしてきました。そして、10年以上自分たちのホームであるライヴハウス東京高円寺「JIROKICHI」から無観客配信ライヴをマンスリーで行なってきました。
毎回自分たちのレパートリーからまったく異なる選曲でライヴをしてきました。今まで100曲以上が演奏されてきました。その毎月の曲目を記したアーカイヴ映像がバンドのテクニカル・スタッフである木菱讓くんによって作られてネットにアップされました。是非、ご覧ください。現在はまだこういう形でしか活動ができていませんが、めげることなく頑張りたいと思っています。
そして、今月の配信ライヴは6月17日(木)19時30分からです。視聴は無料ですが、投げ銭のような「後売りチケット」を購入していただけるとバンドの特典映像を差し上げます。購入していただけるとバンドだけでなくお店も助かります。何卒よろしくお願いします。
これまで1年間の選曲アーカイヴはこちら→https://youtu.be/W-h7SROfDdw

JIROKICHI HP→http://jirokichi.net

JIROKICHI YOUTUBEチャンネル→https://www.youtube.com/c/LiveMusicJIROKICHI/videos

JIROKICHI オンラインショップ・後売りチケット→https://jirokichi.official.ec

新しい「ブルース&ソウル レコーズ no.159」発売

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「ブルース&ソウル レコーズ no.159」誌が4月25日に発売されました
Posted on 2021年4月26日
私のエッセイも連載されている新しい「ブルース&ソウル レコーズ no.159」誌が4月25日に発売されました。

今回は来月から公開されるアレサ・フランクリンの教会ライヴ「アメイジング・グレイス」を記念してアレサの大特集。別冊のアルバム・ガイドブックも付いています。本誌でアレサの予習をしてから、順次全国劇場公開されるので是非映画館の大きなスクリーンでご覧ください。
アフリカン・アメリカンと教会との繋がり、ソウル・ミュージックとゴスペル・ミュージックの関係などもわかる映画です。
1972年アレサが自分のルーツであるゴスペルをクワイアと当時のトップ・ミュージシャンたちとで発表した名盤「アメイジング・グレイス」の映像がまさか公開されるとは・・・・ずっとアルバムを聴いてきた私のような者にとっては大きな衝撃です。黒人音楽が生まれるその現場をリアルな映像から体感できるチャンスです。
それから「ブルース&ソウル レコーズ」誌に連載されている私のエッセイ「Fool’s Paradise」は7回目。79年に来日した偉大なソウルシンガー、O.V.ライトの来日公演の思い出を熱く書きました。
全国の書店またはAmazonなどネットで購入できます。

★ブルース&ソウル レコーズ WEBサイト https://bsrmag.com

“Amazing Grace”

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“Amazing Grace”
いよいよ来月から公開!幻の映像アレサ・フランクリンの教会ライヴ"Amazing Grace"

1972年にリリースされたアレサ・フランクリンの教会でのライヴ盤"Amazing Grace”を聴いたのは翌73年。私だけでなく当時のブラックミュージック・ファンにはかなりの衝撃を与えました。教会のゴスペル・ミュージックが今よりも一般に知られていない時代に教会でのライヴをそのままLP2枚組に録音したアルバムは、多くの人にゴスペルの素晴らしさといかに黒人音楽がゴスペルに根ざしているかを知らしめました。アルバムは今やソウルとゴスペルを代表する貴重な必聴の一枚となりました。
このアルバムがリリースされる以前、60年代にソウル界で数多くの曲をヒットさせていたアレサはすでに「ソウルの女王」と呼ばれていました。そして彼女が幼い頃からゴスペル界の神童と呼ばれ、彼女の音楽のルーツがゴスペルに根ざしていることをファンたちは知っていました。しかし、教会におけるゴスペルのライヴ・アルバムの発表には驚きがありました。しかし、今振り返ればあの時点でアルバム"Amazing Grace"を発表したことは素晴らしい判断だったと思います。アレサの歌手としての力量が有り余るほど充実していた時代だったからです。
彼女は子供の頃から牧師である父と共にゴスペルのツアーを続けていました。そしてゴスペルからポピュラー・ミュージックの世界に移る時、最初にジャズ・シンガーとしてプロデュースされましたが売れませんでした。ブルーズも歌いましたが彼女の良さはそこでも発揮できませんでした。その彼女をずっとプロデュースしたかったアトランティック・レコードのジェリー・ウェクスラーは彼女のルーツであるゴスペル・テイストを全面に出せるオリジナル曲を歌わせることにしました。そして1967年のアトランティックからのデビュー曲"I Never Loved a Man the Way I Love You"はR&Bチャートで1位を獲得し、その後も"Respect"、"Baby I Love You" "A Natural Woman" "Chain Of Fools"とチャート上位にヒットを連発し、女性ソウル・シンガーとしてあっと言う間にアレサは他の追従を許さない存在になりました。しかしソウルのヒットが出ても彼女の心がゴスペルから離れることはなく、どんな曲を歌っても強いゴスペル色を感じさせました。
恐らくアレサ自身もあの頃にゴスペル・アルバムを発表したかったのだろうと思います。また1970年あたりは多くの黒人ミュージシャンが黒人であることに誇りを持ち、社会的政治的にその権利を主張し獲得していった時代であり、彼らのルーツであるゴスペル色を全面に出すミュージシャンも多くいました。
"Amazing Grace”の二日間の録音を支えたのはコーネル・デュプリー(G),バーナード・パーディ(Ds),チャック・レイニー(B),パンチョ・モラレス(Perc)といった当時の一流スタジオ・ミュージシャンたち。もちろんアレサとバンドのコンビネーションも素晴らしいのですが、何よりアレサとクワイア(聖歌隊)との歌のグルーヴ感、一体感が聴く者を経験したことのない高みに連れていってくれるアルバムでした。それは荘厳の中の熱狂でした。
そのアルバムの映像があるという話は聞いたことがあったのですが、まさかほぼ半世紀経った今映画となって公開されるとは!
公開前に先に観せていただきましたが、やはり圧倒的な力で迫ってくる映像でした。歌の力、ゴスペルの力をまざまざと観させられた映像でした。そして、いつも興味深いのにベールを被っていたアレサ・フランクリンという人間の内面を少し垣間見れた気がしました。
あまり書くとネタパレになってしまうので、皆さん是非映画館でコロナ感染に万全の注意をしてご覧ください。
恐らくDVDも発売されると思います。
5/28から順次全国公開です。公式サイト:https://gaga.ne.jp/amazing-grace/

Blues & Soul レコーズ誌no.158 発売

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新しいブルース&ソウル・レコーズ誌が発売された。
特集はネットフリックスで公開された「マ・レイニーのブラックボトム」とレイニーはじめクラッシック・ブルーズについて。
マ・レイニーと言っても一体どのくらいの人たちが知っているのだろうと心配になるが、個人的にはbsr誌しかこういうブルーズのコアな部分の特集は組めないので大歓迎だ。
1920年代に黒人そして女性そして歌手として生きることはそれだけで現代の我々の想像を遥かに越える苦難の数々だったと思う。20年代の女性シンガーたちはクラッシック・ブルーズといわれるブルーズが録音され始めた頃のパイオニアの人たちだ。最も有名なのはヒットも多くあったベッシー・スミス。ベッシーは「ブルーズの皇后」と言われたが。マ・レイニーはそのマ(ママ)が表すように「ブルースの母」と呼ばれた。その名前のように面倒見がよく、親しみやすく優しい人柄だったという。
そういうマ・レイニーのことや古の女性ブルーズ・シンガーのことが今回の特集には書かれている。現代の女性への性差別の問題やセクハラ、パワハラにも繋がることも考えさせられる特集だ。
同誌に連載されている私のエッセイ"Fool's Paradise"ではブルーズの歌詞のことに触れたが紙面が少ないので深いところまでは書けなかった。また日本語のブルーズに関しても少し書いた。
「日本語のブルーズ」という曖昧模糊とした範囲の音楽がずっと続いているのに評論家、ライターの方々はほとんど意見を言われない。現在「日本語でブルーズを歌っています」という方々の歌と「新宿ブルース」や「伊勢佐木町ブルース」などとどう違うのか、何を称して日本語のブルースと呼んでいるのか・・・さらに英語で生まれているブルーズを日本語で歌いそれがブルーズと呼べるのかというような話もない。
個人的にはブルーズは英語で生まれたアフリカン・アメリカンの民族音楽だと思っているので、「日本語のブルース」という言い方にとても気持ちの悪いものを感じる。例えば日本の歌謡曲、ポップスを外国の方が歌い競い合うTV番組があるが、出演する外国人はみんな日本語で歌う。なぜなら日本語で生まれた歌謡曲、ポップスは日本語のビートでしか表現できないからだ。優劣はあるが皆さん日本語の歌をとても熱心に勉強されている。それを考えると英語のビートで生まれたブルーズを日本語で歌うのは無理があるのではないか。そして自分で作った日本語の歌は「日本語のブルース」ではなく「日本語の歌」ただ単に「オリジナルの歌」ではダメなのか。
そういう様々な気持ち悪さを私はずっと持っている。曲名にブルースとつけることによってブルースのムードを得たいだけなのではないかとも思う。
いつかもっと整理して「日本語のブルース」について書いてみようと思っている。

連載の"Fool's Paradise"読んでみてください。

マンスリー無観客配信ライヴ@JIROKICHI

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blues.the-butcher-590213のマンスリー無観客配信ライヴ。いま音を出し大声で歌うことは月に一度のこのJIROKICHIでの配信ライヴしかない。感染の広まりがなかなか収束に向かわず重症者も減らない中、安全になんとか音楽をやっている自分を保つ方法はこの無観客配信ライヴしか私にはない。コロナ・ウィルスの感染に対しては人それぞれ様々な考えがあるから、これが正解というのはない。少しでもお客さんを入れてライヴをやるミュージシャンもいれば、ツアーをするミュージシャンもいる。中には全くライヴを中断している人もいるし、スタジオでレコーディングに活路を見出している人もいる。それぞれ自分に合ったスタイルで音楽と生きて行くしか今は方法がない。誰かに合わせて無理をしてやっても心から音楽を楽しめないだろう。元々好きな音楽を聴くことから始まっているのだから私は今も変わらず好きな音楽を聴いているだけでもある程度心は満たされている。自分のやってきた音楽を振り返ってみるのもいいかも知れないし、これから先に向かう展望に今までになかったインスピレーションが湧き出るかも知れない。決して無駄な時間ではないし、決して暇でもない。やることはたくさんある。こうして書くこともだ。photo by 山下聡一郎

映画”RUMBLE” (The Indians Who Rocked The World)

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映画”RUMBLE” (The Indians Who Rocked The World)
〜アメリカ音楽に多大な貢献をしてきたネイティヴ・インディアンの音楽そしてビート〜

アメリカの音楽にネイティヴ・インディアンの音楽が及ぼした影響を探ったドキュメント映画。引き込まれるとても深い映画であり、学ぶことの多い映画だった。
タイトル"RUMBLE"は1958年にリリースされたロック・サウンドのパイオニア、リンク・レイの代表曲。その曲が流れレイの出自がネイティヴ・インディアンである話から映画は始まる。
アメリカの音楽界にネイティヴ・インディアン系のミュージシャンがいることは知っていた。この映画にも出てくるジェシ・ディヴィス、ジミ・ヘンドリックスの出自は早くから知られているし、
この映画には出てこないがリタ・クーリッジもインディアンの血を引いていると知っていた。ブルーズのT.ボーン・ウォーカーもそうだ。しかしハウリン・ウルフもインディアンの血が流れていることは今回初めて知った。
最初に出てくるリンク・レイは最初白人だと思っていた。この映画では先の”RUMBLE”という曲にネイティヴ・インディアンの音楽のビートが流れていることを教えてくれる。
そして、一番驚いたのはデルタ・ブルーズの偉人、チャーリー・パットンのブルーズにもネイティヴ・インディアンのリズムのグルーヴがあると解説されたことだ。前々から残されたパットンの写真から彼は黒人の血だけではないとは知っていたが、彼のブルーズにそういうルーツが内包されていたとは驚きだった。
あまり書いてしまうとネタバレになってしまうのでここ辺りで止めておくが、ブルーズやロックだけでなくアメリカのミュージシャンに実に多くのネイティヴ・インディアン系がいることがこの映画でわかる。そして、それは同時にアメリカの音楽がインディアンの音楽のテイストをたくさん含んでいるということだった。また、彼らがアフリカン・アメリカンと同様に言われなきひどい差別を受けてきたことも描かれている。
この映画を観ることでそういう背景を知ることもできるし、また一層ネイティヴ・インディアンの音楽のルーツを楽しみながらブルーズやロックを聴くことができる。
何度かライヴを観たそして話もさせてもらったニューオリンズのマルディグラ・インディァンのトライブ「ゴールデン・イーグルス」のビッグ・チーフ、モンク・ブードローが映画に出てきたのも嬉しかった。
本当にたくさんの知らないことを教えてくれる映画で是非DVD化していただきたい。

リンク・レイ、ジミ・ヘンドリックス、チャーリー・パットン、ミルドレッド・ベイリー、ジェシ・エド・ディヴィス、ランディ・カスティーヨ、スティービー・サラス、ロビー・ロバートソンなど
公式HP:https://rumblethemovie-japan.com

話題の映画"The Making Of Motown"

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♪R&B、ソウルの名曲を洪水のように作り出したモータウンというレコード会社のストーリー「The Making Of Motown」♪

話題の映画"The Making Of Motown"を公開に先立って送っていただいたDVDで見させていただいた。
モータウンといえば誰もが聞いたことのある音楽を作り出してきたレコード会社だ。マーヴィン・ゲイの"What's Goin' On"、スティービー・ワンダーの"You're The Sunshine Of My Life",ジャクソン5の"ABC"などは誰もが一度は耳にしたことのあるポピュラーなソウル・ミュージックだ。会社が創立直後の60年代からミラクルズ、マーヴェレッツ、テンプテーションズ、フォートップス、スプリームスなどによるヒット曲の連発で、モータウン・レコードの本社は"Hitsville USA"とよばれた。僕が中高生の60年代ビートルズやストーンズらブリティッシュ・ロックをラジオで追いかけている時代に、ポップチャートを上がってトップ10に入る黒人音楽は大抵モータウンの曲だった。だからレコードを持っていなくても覚えている曲がたくさんあり、70年代に入って自分がブルーズから黒人音楽に突入した後モータウンのレコードを買い漁ることになった。
映画の内容は創業者のベリー・ゴーディと右腕だったミラクルズのスモーキー・ロビンソンがモータウンの過去を回想する形で始まる。あまり内容を言うとネタバレになるので控えるが、売れることを第一の目標にしたゴーディの制作から販売までの緻密な戦略がすばらしく、また豊富な音楽知識から生まれる彼の素晴らしい閃きにも感嘆する。また右腕スモーキーの作曲から歌唱だけでない稀有な音楽的才能にも改めて驚いた。そして彼らを取り巻く作詞作曲のチーム、ディレクター、エンジニアから秘書に至るまでの結束力の強さ。そこにミュージシャンだけでなくどんどん優秀な人材が集まってくる流れは、音楽だけでなく様々な事業にも通じるものだ。
もちろん映画の中で流れるモータウンの曲にワクワクするし、ミュージシャンのインタビューで初めて知ることもたくさんあり、珍しいフィルムも挿入されている。
そして、現在アメリカで人種問題の大きな動きになっている"Black Lives Matter"のムーヴメントに通じるアメリカ社会の問題の内実が当時から何も変わっていないことを知ることにもなる。おっと!ネタバレ注意!
黒人によって作られたモータウンというレコード会社の音楽は、白人層にも受け入れ易く作られている。それ故、白人にも真似して作れそうにも思えるのだが絶対にモータウンにしか作れないものだった。それは「モータウン・サウンド」と呼ばれた曲、歌唱、演奏、録音、アレンジその全てがモータウンというレコード会社でしか、そこにいた優秀な人たちでしか作れなかった固有のものだからだ。
流れてくる音楽に体を揺らしながら、一緒に歌いながらこの素晴らしい映画を観ていただきたい。
東京では今日9/18(金)から公開だそうです。

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