記事一覧

「B.B.キング完全読本」発刊

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Blues&Soul誌の特別号として今年逝去した偉大なブルーズマン、B.B.キングの追悼本が発刊されました。
僕も一文書かせていただきました。
B.B.の生涯、遺されたアルバム、ギターなどについて多くの方がB.B.への想いを書かれています。
B.B.キングのことを知るための保存版とも言える一冊です。是非、読んでみてください。
スペースシャワー・ネットワーク刊  1944円

明日8/28JIROKICHIから販売NEW Tシャツ

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明日8/28JIROKICHIからお待ちかね新しい Tシャツ販売します!

今回は初めてのVネックTです

色は白、黒、紺ですが、レディース(サイズXS)は赤のみです。

サイズはS.M.L.XL

価格¥4,000

袖にKINGとTHE BLUES POWERのロゴ入り

☆限定数ですのでゲットはお早めに!

Muddy Waters生誕100年記念ライヴ!&BSR誌対談!

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サンハウスそしてシーナ&ロケッツのメンバーと一緒にマディの生誕100年を祝うライヴをやることになった。僕にとってはブルーズを歌う大きなきっかけとなったマディ。そのマディへのリスペクトを込めて、この日は精一杯マディの遺してくれた素晴らしいブルーズを歌います!
もちろん柴山さんやマコチャンはじめメンバーのみんなと一緒にこういうマディへのお祝いをできることがこの上なくうれしい。誘ってくれたマコチャン、ありがとう!
ライヴはすでにソールド・アウトになっているようですが、当日券が少し出るかもとのことです。

そして、マコチャンとふたりで新しいブルーズ&ソウル誌にマディへの気持ちを語った対談を掲載しました。そちらも是非お読みください。

Wonderful Weekend!Blues Duo 3Days

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三日間それぞれ違う相手とそれぞれ違うブルーズを!

8/21(金)高円寺Buddy w/KOTEZ

8/22(土)三軒茶屋ラジヲデイズ w/上村秀右

8/23(日)湘南台中華三番 w/LEE

ブルーズ・ザ・ブッチャー念願のアナログレコード・リリース!

いよいよ念願のアナログ・レコードがリリースされる。何年も前からレコード会社に働きかけてきた企画が実現するので本当に嬉しい。
昨今、ヨーロッパそしてアメリカでのアナログ・レコードの本格的な復活の兆し、そして日本でもレコードでリリースを始めるミュージシャンが増えてきた現状を知っている方も多いと思う。
ターンテーブルもアナログ用の音響機器もそんなに高くないし、中にはスピーカー付きプレイヤーが1万くらいの廉価でもあるので、是非この際にレコードの音の良さを味わってもらいたい。そして、かって持っていたレコード・プレイヤーを押し入れにいれてしまった年配の方たちはもう一度押し入れから出して、僕たちの新しいアルバムだけでなく、昔買ったレコードも押し入れから出してもう一回聴いてもらいたい。きっとCDにはないその音のやわらかさ、包み込まれる広がりに再び気づくと思う。

今回のブルーズ・ザ・ブッチャーのアナログレコードは、CDで発売した前のアルバム"In The Basement"とその前のアルバム"Voodoo Music"から5曲ずつ選曲し編集したものをレコード用にリミックスした。アルバム・タイトルは『blues.the-butcher-590213』
そしてシングルも同時発売する。シングルはいわゆるドーナツ盤と呼ばれるもので"In The Basement"と"I Feel So Good"が両A面という感じになっている。
僕は昔からCDよりもレコード派なので今回のレコード発売は格別に嬉しい。音はCDよりアナログレコードの方がいいと僕はずっと思っている。特にシングルは音圧も高く、更なる高揚感が味わえる。
アナログ・レコードの片面20分程度という時間の長さも音楽に集中するのに適した時間だと思う。片面が終わったらひっくり返してもう片面へというこの少し休む時間が耳を少し休める時間にもなる。CDの1時間以上収録されている音楽をずっと集中して聴くのは無理だと僕は前から感じている。コンピューターとかヘッドホーンや車の中だけで音楽を聴くのではなく、ちゃんとスピーカーの前に座って珈琲やお酒を飲みながら音楽をゆっくり聴く時間をアナログレコードで持ってもらいたい。
今回の僕たちブルーズ・ザ・ブッチャーのアナログレコードのリリースをきっかけに、CDとはまた違うそのふくよかで豊かな音の良さを是非味わっていただきたい。
リリース日は6月17日。前日の高円寺JIROKICHIでのライヴでは先行発売予定。その後のリリース・ツアーでは会場で販売します。
そして、ディスク・ユニオン、タワーレコード、アマゾンではすでに予約受付中です。再発はなく限定生産なのでお早めにゲットしてください。
詳しくはP-Vineレコードのサイトをご覧下さい→http://p-vine.jp/news/20150514-130551

祝 再開!!!「俺と悪魔のブルーズ」ヤングマガジン・サード連載(講談社)

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祝 再開!!!「俺と悪魔のブルーズ」ヤングマガジン・サード連載(講談社)
漫画家平本アキラくんの作品「俺と悪魔のブルーズ」が再開され、今年に入って新たなストーリーの展開が始まった。
伝説のブルーズマン、ロバート・ジョンソンからヒントを得て作られたストーリーは、ジョンソンとブルーズのことも描きつつ1930年代あたりのアメリカ黒人の生活や彼らへの人種差別なども踏まえて、フィクションだがリアリティを感じさせるものになっている。更に平本くんの絵の上手さで切迫するストーリーに一層惹き付けられる。
ブルーズをテーマにした珍しい漫画なので是非みなさんに読んでいただきたい。私も監修を手伝わさせてもらってます。
過去の第1〜第4巻の単行本もアフタヌーンKCより発売されている。

ボブ・ディランの歌への愛・新譜「Shadows In The Night」

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ディランの新譜は下手をするとただの陳腐なスタンダードのカバー・アルバムになりかねない類のものだ。
いや実際、ロック・シンガーやポップ・シンガーが歌ったその手のつまらないテイクを、そしてアルバムをいくつも知っている。しかし、ディランのこのアルバムの瑞々しさはなんだろう。
ディランは「これらの曲はカヴァーされ過ぎて本質が埋もれてしまった曲たちだ。私はそのカヴァーを外す作業をしたんだ」と語っている。
つまり、元々その曲にある素晴らしさが、つまらないカヴァーをされ過ぎてその曲の良さが聴こえなくなってしまっていることはジャズだけでなく、ソウルでもブルーズでもロックでもよくある。本当は素晴らしい曲なのに・・・。
過剰なアレンジ、加えられた余計なサウンド、リズムを変えたことで失われる原曲のグルーヴやムードなど・・・それらはたぶん新しいものを付け加えようとした時にすでに始まっている。アレンジなどということが最初に頭をよぎるからだと思う。
歌に関して言えば、フェイクして原曲のメロディを壊してしまうこともそうだ。
はっきり言うとカヴァーは難しい。
素晴らしい曲というのは、その曲にすでに出来上がった素晴らしいものが詰まっており、それを変質させたり取り除いたり付け加えたりすることは無理なのだ。つまりすでに素晴らしいから歌ってみたい、演奏してみたいと思うわけだから。もし、原曲と違うテイストが加わって良くなっているとしたら、それは歳月をかけてその曲を歌いつづけた結果として自然に変化したものだ。アレンジではない。その曲を愛おしみ続けたから生まれてくるものだ。

バンドのメンバーと一緒にほとんどテイク1か2で録ったというディランの歌が生きている。ディランの心情に演奏が寄り添っていく。そして、曲の良さが歌詞の素晴らしさがその何気ない演奏と歌で蘇ってくる。知っている曲も知らない曲もあるが、スタンダードとして残ってきた曲の美しい本質を聴かせてくれている。そこには幼い頃から様々な音楽をまっすぐに聴いてきたディランの確かな耳がある。ここにあるすべての曲はロマンティックで、優しくて、哀しくて、美しい。いつの時代にも私達の心に大切なものが、これらのスタンダード曲にあることをディランは伝えたかったんだと思う。

「枯葉」がこんなにいい歌だったとは・・・。
ディランはまるで自分の家の居間で歌っているようだ。

「Full Moon and Empty Arms」はシナトラ・バージョンも聴きたくなってきた。

最後の「That Lucky Old Sun」映画が終わるようにたくさんの余韻を残して終わった。

いい歌手とは声が何オクターブでるとか技巧があるからとか声そのものがいいからとかではなく、その歌をどれくらい深く理解し、愛しているかだ。そう人間を愛するように。
かってカエルのような声と言われたディランの歌声に包まれる幸せを僕はいま感じている。ディランの歌への深い愛を感じている。

湘南台「中華三番」永井ホトケ隆+LEE 2月14日(土)

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中華三番の美味しい中華を食べながら(私はあのチャーハンが好き)、ブルーズを聞く。そして、飲む。これぞ寒い冬を暖かく過ごす極意。
LEEには毎回学ぶこと多し。老いては子に従え・・・がんばります。

感謝!好評!永井ホトケ隆ブルーズ・パワー・ラジオアワー

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昨年10月にリリースしたアルバム「永井ホトケ隆ブルーズ・パワー・ラジオアワー」が、好評価を得てたくさんの方に入手していただいているようでありがとうございます。
ブルーズをこれから聴こう、もっとブルーズを知りたいという人たちが親しめるように選曲からライナーノーツ、歌詞の訳、そしてDJもすべてひとりでやりました。
ブルーズを広めたいという僕の長年の気持ちを少しでも受け取ってもらえれば嬉しいです。
タワーレコードのオンライン・ショップやAmazonでは品薄になっている時もあるようですが、しばらく待っていただければ補充されますので不当に高い値段で出されているものに手を出さないでください。正価は税込みで¥2,160です。
また、僕のライヴとblues.the-butcher-590213のライヴ会場ではゲットできます。

では、お楽しみください!
Hey!Hey!The Blues Is Alright!

「私はリズム&ブルースを創った」ジェリー・ウェクスラー、デヴィッド・リッツ著(新井崇嗣 訳)みすず書房

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あっと言う間に読んだ。興味深く、面白い本だった。
黒人音楽にある程度ハマり込むと必ず出会う名前がジェリー・ウェクスラー。50年代からR&Bそしてソウルそしてロックの名盤を出し続けたアトランティック・レコードのプロデューサーのひとりだ。彼が手がけたミュージシャンもリリースしたアルバムもあまりにも多すぎて何から挙げていいのか迷ってしまう。とてつもなく大きな功績としては、まずレイ・チャールズの本領を見抜き世に出したことだろう。ウェクスラーがこの本の中でレイ・チャールズは本当の天才で、自分がやるのはレイがレコーディングする環境を整えることだけで音楽的に口を出すことは何もなかったと言っている。しかし、それがレイにベストの録音をさせるベストの方法だと最初に気づいているところがウェクスラーの才能だ。
また、コロンビア・レコードでジャズ・ブルーズを歌ってパッとしなかったアレサ・フランクリンに、彼女の持ち味のゴスペル・テイストをたっぷり出させてソウルの女王にしたのもウェクスラーの手腕だ。彼が手がけたミュージシャン・・ソロモン・バーク、ウィルソン・ピケット、オーティス・レディング、ラヴァーン・ベイカー、ジョー・ターナー、プロフェッサー・ロングヘア、クライド・マクファター、ドリフターズ、デラニー&ボニーなどなど、、もう枚挙にいとまがない。そして、ヒットしたアルバムの数も数えきれない。しかし、ヒットしただけでなく、最も大切なのはその後の音楽シーンを変え、音楽史に残るアルバムをたくさん作っているところだ。
この本を読むとジェリー・ウェクスラーを癇癪持ちで、短気で、怒りっぽくてつき合いにくい人物としている周りの人たちもいるが、こんなに自分の生きている時間を濃密に音楽製作に使った人もいないだろう。自分の音楽的美意識がはっきりしていて、自分の好きなミュージシャンを心から愛し、いくつもぶつかり合いはあるもののいいものを作ることに邁進していく彼のあふれるほどの熱意、情熱に圧倒される。周りの人間に偏狭と思われようが、自分の耳と心を信じて粘り強く音楽をつくる人間。彼が人間的にマイナスのところを持っていようが、家庭人としては充分でなかろうが、有り余るほどプラスのことをウェクスラーはその仕事で残している。

そういうプロデューサーやディレクターや音楽メディア、出版・・いわゆるこの、日本の音楽業界にもかって数少なくそういう人がいたが、もう久しく会っていない。それは僕自身がいる場所がよくないのか、どうかわからない。
いま周りにいる人たちは、みんな、いい人になんだけれど・・・。
しかし、元々、人間的にある部分だけ過剰だったり、思入れが強すぎたり、特殊な表現が出来たり、常識外れだったりする人間が歌ったり、演奏したりしているのに、それを製作する側の者が自分へのちっぽけな風評なんぞ気にしてどうすると言いたい。まあ、音楽やっている人もやっかいな人は少なくなったけど。音楽に関わらず面白い人、興味深い人はどこかやっかいなんだけどね。

だからこの本のジェリー・ウェクスラーの"正しい変わり者"ぶりは実に痛快だった。