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いよいよ、Leeさんとライヴ!11/16静岡藤枝、17日東京曙橋461

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いよいよ、今週末からピアノのLeeさんとのライヴを始めます。金曜11/16は静岡藤枝そば処「ますだや」さんで、土曜17日は東京曙橋461にて、ベースの中條くんにウッドベースを弾いてもらってアコースティックなブルーズライヴをトリオでやります。ピアノ・ブルーズというのもブルーズの大きな柱であり、現在、その魅力を充分に表現できるピアニストは日本ではLeeさんだけだと思います。まだ、音を出していないのでどうなるかは全く予想できませんが、ワクワクしています。是非、お越しください。これからLeeさんといろんなところでやれればいいなぁと思っています。

騾馬とひと/ゾラ・ニール・ハーストン(ZORA NEALE HURSTON)/中村輝子訳 平凡社ライブラリー

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誕生日のお祝いに盟友の川田さんからいただいた、ゾラ・ニール・ハーストンの本。1920年代、小説家であり、民俗学者であるハーストンがアメリカ南部の黒人の日常の会話や生活、宗教、また伝承民話を取材して記録した貴重な一冊。おそらく、原本はほとんどが当時の黒人英語で書かれているものだと思うが、とてもうまく訳されていると思う。
アメリカ黒人によってブルーズが歌われたバックボーンが描かれていて、ブルーズという音楽をより深く知るための知識が堆積している。彼らが語る日常のおもしろい話の中に、正面から受け止めてしまうとあまりに辛すぎて死に向かってしまわなければならないような話をみんなで笑ってしまう・・・そんなことがたくさんある。人種差別され、終生貧困の中で暮らさなければならないアメリカ黒人たちの簡単ではない、複雑な心持ちが浮き彫りにされている。より良い明日が自分で描けない人生を送りながら、それでもどこかで笑いがないと生きていけない毎日。少しでも楽しく生きていこうとする彼らの力強さに教えられることは多い。
後半の「フードゥー(ヴードゥー)」の章は、単にアフリカ~ハイチ経由の土着的民間信仰と思っているものをひっくり返すような深く、エグい内容になっている。それはよりフードゥー信仰を知るために自らが身を挺してフードゥーの師に弟子入りし、事細かくその世界を取材したハーストンのだからこそ得られたものだ。フードゥー(ヴードゥー)とは何かを知りたい方は是非読んでみてください。

ブルーズ好きな方にとっては、差別と貧困と屈辱の中から生まれた黒人の音楽、文化の豊かさと暖かさと強さを改めて感じる本にもなっている。

佐藤博さん

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佐藤博さん
去る10月26日、仙台にいた時に沼澤くんから佐藤さんの訃報が届いた。
佐藤さんとはしばらく会ってなかったが、何かあるとメールを送ってくれて、電話で話すこともあった。僕なんかよりいつも遥かに元気そうだったので、いまになっても亡くなったことが信じられない。
溯れば70年代最初、僕が京都で"WESTROAD BLUESBAND"を始めた頃に佐藤さんと出会った。その頃、ブルーズに興味をもっているピアニストは本当に少なかったが(いまも少ないけど・・)、佐藤さんとは最初会った時にファッツ・ドミノやチャンピオン・ジャック・デュプリーの話をした事を覚えている。
当時はWESTROADやSOUTH TO SOUTHにセッション的に参加する一方で、大塚まさじくんや加川良くんなどフォーク系の方のレコーディングに参加していたと記憶している。当時に関西組ではいち早く東京に出た佐藤さんは、フォーク系のライヴで知り合った鈴木茂さんとハックルバックを結成し、結成直後日比谷野音のコンサートで会った。そのちょっと前だったか、WESTROADのファースト・アルバムの録音に佐藤さんに参加してもらった。
それから一緒に演奏する機会は本当に少なかったが、なぜか佐藤さんとは縁がつながっていて、偶然、夜中の駅のプラットホームであったり、新宿の本屋で出会ったり・・・・佐藤さんはすでに作曲家、サウンド・プロデューサーとしても有名になっていたが、いつも変わらず明るく、優しく、京都で最初会った時と同じように音楽の話をする人だった。そして、必ずと言ってよいほど「ホトケはいま何をやってるの」と訊く人だった。そして、僕のライヴも何度か聴きに来てくれた。
そんな佐藤さんから「ホトケ、詞を書いてくれないか」と言われて、佐藤さんのソロ・アルバム「HAPPY & LUCKY 」に「RAIN」という詞を書いたのが・・いま調べたら93年だった。その時に佐藤さんの横浜の自宅兼スタジオに何度か呼ばれて、ごはんをごちそうになりながら録音をした。その時、佐藤さんから仮歌を歌ってくれないかと頼まれて何テイクか歌ったが、佐藤さんのメロディが僕には難しすぎて「佐藤さん、無理」と言ってギブアップしたことがある。それでも佐藤さんは「いまの良かったのに・・残しておくね」と言われて、僕が歌った「RAIN」はどこかに残っているかも知れない。その後、アルバムが送られてきて、見たら「RAIN」が最初の曲になっていて、後日佐藤さんが「詞がすごく気に入ったので最初にしたよ」と言われて、すごくすごく嬉しかった。でも、いろんな素晴らしい作詞家の方たちを知っている佐藤さんなのに、なんで僕なんかに詞を依頼されたのかいまも謎だ。
また、一緒にライヴやろうよとお互いに言いながら実現しなかったことが本当に心残りだ。
若い頃はチョコレートが好きで、いつもキーボードの上にチョコが置いてあった。そのチョコをライヴをやりながらポリポリ食べて、僕はウィスキーをグビグビ飲んでいた。
温和で、優しくて、音楽には緻密で自分の美意識がはっきりしたミュージシャンだった。
今更という気もしますが、もし佐藤さんのことを知りたい方がいたら、こちらのオフィシャル・サイトを訪ねてみてください。http://www.hiroshi-sato.com
佐藤さん、ありがとうございました。佐藤さんのアルバムに詞を書かせてもらったことは、私の誇りです。
僕が天国に行けたら、また会いましょう。

追伸ー佐藤さんの家にいた二匹のワンコ、HAPPYとLUCKYはどうしているのでしょう。

RHYTHM & DRUMS MAGAZINE FESTIVAL2012

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GOOD NEWS!!!
我blues.the-butcher-590213のドラム、沼澤くんと彼の師のひとりであるジェイムズ・ギャドソンとのツイン・ドラムの夢の共演が10月に実現することとなった。そして、翌日にはblues.the-butcher-590213も・・・・・。

常々、ギター・マガジンよりリズム&ドラムス・マガジンを愛読している私だが、そのリズム&ドラムス・マガジン誌が主催し今年で3回目になる「RHYTHM & DRUMS MAGAZINE FESTIVAL」の今回のメイン・イベントがその「JAMES GADSON&沼澤尚」だ。
ドラマーだけでなく、すべてのビート・ミュージックを愛する人たちに、私たちの体が思わず動いてしまうグルーヴの秘密を解き明かすこのイベントに参加してもらいたい。マービン・ゲイ、マイケル・ジャクソン、ビル・ウィザースなど数知れないミュージシャンの名曲の録音に参加してきたギャドソンのグルーヴのマジックを、その場でギャドソン本人と沼澤くんが叩きそして話してくれる。ドラム好きの私にとっては、もういまからぼーっとするような貴重なイベントだ。いや、グルーヴなくしてあり得ない私たちが愛する音楽の本質により近づくためにも、たくさんの方の来訪を待っています。

"NO ROOTS,NO GROOVE"
RHYTHM & DRUMS MAGAZINE FESTIVAL2012 AT DIFFER ARIAKE

10/13 19:00 「JAMES GADSON&沼澤尚」 with 西滝太on keyboard/mix engineer 内田直之

10/14 13:00 blues.the-butcher-590213(永井ホトケ隆+沼澤尚+中條卓+KOTEZ), 沼澤尚&森俊之 as DEEP COVER (VJ-DEAD BOYS/mix engineer 内田直之)

OPEN 12:30 START 13:00 at DIFFER有明

詳細はこちら→http://www.rittor-music.co.jp/dmf/  こちらもどうぞ→http://kyodotokyo.com/dmf2012

ブラックボーイ/ある幼少期の記録 上下巻(リチャード・ライト作 野崎孝訳 岩波文庫)

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再び読みながら何度も胸が塞がれる思いがした。
小説だが、著者リチャード・ライトの少年期の自伝に近いもので、アメリカ南部に黒人として生まれた著者が貧困と激しい人種差別の中で苦悩し葛藤し衝突し、日銭を稼ぎながら学び、やがて文学に自分の解放をみつけ北部へ旅立つまでを描いたもの。
少し前に白人女性の立場から南部の人種差別について書かれた"HELP"を取り上げたが、やはりというか当然だが、黒人の側から書かれた本書は遥かに重苦しく悲しい。
それにしても白人がもっている人種の優位感覚というのはいったい何なんだろう。
根拠なきその感覚が本当にわからない。ここまで、自分と違う人種を差別し蔑視し痛めつける白人の心の根にあるものが何なのか知りたい。(もちろん、すべての白人がそうだと言っているわけではない)
白人が黒人をまるで犬のように、動物のようにしか思っていない場面がいくつもあるのだが、それは狂気でありまるで白い悪魔だ。
その強烈な差別の中でプライドをなくし白人に卑屈になっていく大人を見て、歪んでいく主人公の黒人少年の心。宗教(教会)に逃げて死後の世界に幸せがあるとする親戚や友人に、生きているうちに幸せがなくてなにがキリストだと反発する彼。
共感すると同時にそこからの脱出への方法がなかなか見えないストーリーに読んでいて気持ちが重くなる。
食べるもの、着るもの・・・生活のすべてがあまりに貧しく、ひとつの光も見えないような毎日の中で次第に自分の道を見つけ出し、志をもって生きて行くこの主人公の強靭さに胸が打たれる。
最後にこう書かれている「人生は屈辱をなめずに生きられるはずのものであり、他人の人格はおかすべからざるものであり、人間は他人に面と向かっても恐怖や羞恥を感じる必要がなく、もしも地上の生活で幸運に恵まれたならば、この星の下でなめてきたあがきと苦しみをつぐなってくれる何らかの意味をかちとることができるかも知れないのだ・・・・・」
北部に向かっていく主人公の最後の言葉だ。
信じられない劣悪な環境で生きてきた黒人少年が、これからの不安の中それでもこういう気持ちを持って歩いていくその強さがとても美しい。

ブルーズはじめソウル、ジャズ、ファンクなど素晴らしい黒人音楽が生まれてきた後ろで、たくさんのこういう理不尽な、悲惨な差別と貧困が続いてきたことを知っておいてもいいと思う。
他にもたくさん素晴らしいアメリカ黒人文学があるので、またここに書いてみたい。

2012年7月21日 大阪Namba Hatch 10th Anniversary/Blues And Rock Freaks

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スケジュールにはすでに記載しているが、大阪で久しぶりに大きなブルーズ・コンサートが開催される。
かっては年に何回もブルーズのコンサートが行われていた関西だが、ブルーズ派が結集する大掛かりなコンサートはこのところなかった。僕たちブルーズ・ザ・ブッチャーはLeyonaさんとツアー途中ですが、久しぶりに「スウィンギング・バッパーズ」や房之助、勘太郎くんなんかとステージに立つのも楽しみにしている。それから何度かセッションをしたこともある女性のバリトン・サックス奏者ですごくファンキーなプレイをする浦朋恵さんのバンドも期待したい。アメリカからクリス・デュアーテも参加。一度も彼のライヴを観たことがないのでそれも楽しみだ。
7/21(土)大阪ナンバ・ハッチでThe Blues Is Alright!

これが好きニッポンの歌 /(株)音楽出版社

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ほとんど英語の歌しか歌っていない私になぜか「好きな日本語の歌を30曲挙げてもらえないか」という依頼が来た。依頼された編集の方は逆に英語のブルーズを歌っている私がどんな日本語の曲を選ぶのか興味があったようだ。
もちろん、好きな日本語の歌はたくさんありそれを30曲にしぼるのはなかなか大変な作業だったが、楽しい作業でもあった。

それで自分の幼少時からの記憶を辿って自分が好きな歌を想い出してみたのだが、中学1年のビートルズの出現以来、私は邦楽のレコードを買ったことがほとんどない。私が覚えている邦楽は他人からシングルやアルバムを借りたか貰ったか、町中やテレビ、ラジオで流れていたのを耳にしていたものだ。
やはり、英語でグルーヴのあるロックが好きで自分で買うのは洋楽ばかりだった。
そんな私なのに図々しく30曲を選ばさせてもらった。
やはり幼少期から中高生あたりに出会った歌のインパクトは強いものがあり、その後の日本語の歌の好き嫌いに大きく影響しているように思った。
また、英語の歌を日本語にして歌われたものも60年代にはたくさんあり、その影響も強く受けていると感じた。

ミュージシャン、評論家、ライター、プロデューサー、小説家・・・といろんな職種の100人が選んだ日本の歌の結果はなかなか意外な結末になっている。ひとりひとりのコメントも載せられている。
また、巻頭のきたやまおさむさんのインタビューには歌が広く大衆のものになっていく上において大切なことが語られている。

5月14日の発売ですので、すでに書店に置かれていると思います。興味のある方は御一読ください。

今朝、私が聴いているのは戦前のブルーズマン、サム・コリンズ。ジリジリというノイズの向こうから訴えかけるような歌声と素晴らしいスライド・ギターが聴こえてくる。作られた歌ではなく、生まれたままの、むき出しの、無垢なブルーズ。

「ヘルプ」(原題:The Help 著者:Kathryn Stockett 訳:栗原百代  集英社文庫 上下巻)

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先日(4/28)の大阪の「ブルーズ講座」でも来てくださった方にプレゼントに出した本です。映画化(邦題:ヘルプ 心がつなぐストーリー)もされてすでに公開されたのでご覧なった方もいるでしょう。
私はまだ映画は観ていないのですが、原作の本、上下巻を一気に読みました。

舞台は1960年代の南部ミシシッピー。作家志望の白人女性が自分を幼い時に育ててくれたヘルプ(黒人メイド)のことを想い出し、そこからずっと変わらない人種の差別に着目しヘルブたちの証言、告白を本に書き上げていくといったストーリー。
この小説でも書かれているが南部の白人上流階級の子供というのは、ほとんど黒人のメイドによって育てられる。白人の母親たちがパーティやお茶会に忙しいからだ。中には泣いている自分の子供をなだめる術さえ知らないで、メイドになんとかして・・と預けてしまう白人の母親もいる。そんな中で幼い白人の子供は実の母よりもメイドの方になついてしまうことも多い。当たり前のことだが、白人であろうが、黒人であろうが、幼い子供に人種の意識などない。それが中学、高校、大学と行くにつれて、親、学校、友人たちに根拠もない白人の優位の意識を自分の中に作られていく。
しかし、この小説の主人公は幼い頃に、いろんなことを教えながら自分の面倒をみてくれたメイドのことを懐かしく想い出し、そして南部でのいつまでもなくならない人種差別について考え始める。そして、メイドたちをインタビューしてそれを本にして世の中に人種差別について問題提起しょうとする。
しかし、60年代の南部はまだ黒人が白人と同席することさえ白人社会では許されない時代。
こういう本を書くこと自体に危険を伴うほど、差別主義者が横行している時代。
黒人のメイドたちもインタビューを受けることでメイドの仕事がなくなったり、白人にリンチを受けるのでは・・と最初ははばかるが、最後にはこの白人女性の強い思いに心を許して互いに本をつくることに向かっていく・・・。
あとは、読んでみてください。

60年代、公民権運動が盛り上がり、キング牧師やマルカムXが登場した時代の南部の様子が垣間みられる。黒人の側から書けばまた違うニュアンスになることもたくさんあると思うが、それでも60年代のアメリカの人種差別の様子について知る事がたくさんある本だ。ここからアフリカン・アメリカンの文学に入り込む人もいるのではないかと思う。
そして、こういう人種差別の話は、読む自分自身の中へ差別意識の有無を問う事になる。それがかなり大切なことだと思う。
とても興味深く、構成やストーリーの流れもよくてあっと言う間に2巻を読んでしまった。映画も観てみたい。
そして、最近またリチャード・ライトの「ブラック・ボーイ」を読み直している。
2012年 5月8日 記

4月20日六本木ビルボード Bobby Rush

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楽しいショーだった。ボビー・ラッシュはもう76才!少し脂っ気は抜けた感じはするが、それでもサービス満点のエンターテナーぶりは健在だった。ビッグ・ファットなダンサーのお姉さんたちがいたら、もっと脂っ気はあったかも知れない。やっぱりボビー・ラッシュのライヴにはあのダンサーたちがいないとね。でも、そのファンク・テイストのショー的部分が少なかった分、ブルーズ・サイドがたくさん聴けたのかも知れない。
バック・ミュージシャンは3ピースだったけどフツーに良かった。誰が、何が格別というわけではなかったが、ボビーのショーを表現するのにいいメンバーだったと思う。印象に残ったのは、ボビーのハーモニカの音がすごく良かったこと。ハーモニカもテクニックがどうのこうのではなく、ツボを得たところでさっと入って、さっと引く、ダラダラ吹かないで少しだけでその魅力を出せるのはやはり年季が入っている。押しては引く。引いては押す。
弾き語りのコーナーでは彼の根幹にあるブルーズを感じさせてくれたし、ブルーズがファンクに通じていく道も見せてくれた。
歌ネタはセクシーというか、エッチ・ネタも多いのだが、イヤな感じが少しもしないのは彼の人間的な優しさや、愛がその端々に見えるからだろう。
終わってからも、客席にいた全員と握手して回って楽屋に去って行った。楽屋入り口付近にいた私は楽屋に入る寸前の彼の顔が少し疲れていると思ったが、「素晴らしいショーでしたよ」と言うとにっこり笑って握手をしてくれた。
"The Blues Movie Project"の映画"The Road To Memphis"でそのチトリン・サーキットを何十年も回り続ける心境をちらっと吐露していた彼だが、
日本のチトリン・サーキットを回り続けている私にとってはシンパシーを抱く、偉大なミュージシャンである。まだまだがんばってもらいたい。
黒にラメとビーズのキラキラが入った衣装で登場した時、あの映画のメンフィスの派手な仕立て屋で「お似合いですよ」と、言われて衣装を買っていたボビー・ラッシュのことを想い出して笑った。
本当に楽しい、いいショーだった。またの来日を!次回はお尻の大きなお姉さんダンサーをたくさん連れてね。

スリーピー・ジョンの×から38年、大内くんの×ブルース

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コージー大内くんは、ライトニン・ホプキンスのギター・スタイルを使い九州弁でブルーズを歌う人としてつとに有名だ。
その大内くんから新譜「×(ばってん)ブルース」を送っていただいた。
ギター・スタイルだけでなく間の取り方、歌い方、音質もライトニンに似ている。というより限りなくライトニンに近い。
だから、私のようなブルーズ・フリーク、ライトニン・フリークには堪らない。
しかし、日本語、つまり九州弁の歌詞は私には限りなくわからない。英語よりもわからないという不思議さ。歌詞カードには九州弁の横に標準語訳が書いてあるものもあるくらいだ。そして、彼の九州弁がまたライトニンのブルーズに合うという不思議さ。

大分県日田市の出身という彼のこのアルバムには、生まれ育った故郷とそこに生きる人たちへの想いが深く根ざしいる。
その歌に彼が育った場所の風景が見えたり、人物が見えたりすると私の頭にも自分の故郷での日々が浮かんでくる。
ライトニン・スタイルだけでなく、フォーク的な曲もあるがやはり私にとってインパクトがあるのはライトニン・スタイル。
また、バンドで録音されたものより弾き語りでの曲の方が彼ならではのムードがあって断然いい。
私などには絶対できない彼の世界とスタイルがあるのが素晴らしい。

×(バツ)のサインを残した盲目のスリーピー・ジョン・エステスの来日から38年。再び×を見るとは思わなかった。
とても貴重な存在であり、これから大内くんがどうなっていくのか楽しみです。
でも、ライトニンのようにあんまりがんばらないでヘビでもつかまえながら、ギャンブルやりながらプラプラやって欲しい。

最後に・・・・今度ライトニンのギター、教えてください。

アルバム発売、おめでとう!