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「石巻祭り/Soul To Soul」2011.6.11

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6/10(金)
13時前の新幹線で出発。仙台に向かう。空はどんより曇り空。
仙台駅で遠く青森弘前から来てくれたFM・Apple Waveの徳差君と合流。
徳差君の車で僕の番組「BLUES POWER」がOn Airされている仙台のコミュニティFM「Radio3」に向かう。
震災で仙台駅の外壁が崩れたらしく補修しているところだったが、車から見る仙台の都心部の街並はあまり変わっていないように見える。
「Radio3」の世ノ介さんという方がDJをしている番組に出させていただき、"Mojo Boogie"をOn Airしていただき明日の石巻のイベントの告知もしていただいた。
そして、収録後石巻に車で向う。
あまり変わっていないと思っていた風景は仙台空港あたりに近づくと一変する。瓦礫が積まれている意外は津波に襲われて何もない。まだ冠水もしている。このあたりを襲った津波の映像はニュースで何度も見たが、本当になんにもない。
更に北へ向かう。

塩釜を経由して松島あたりを通った時、亡き浅野君と一緒に行った瑞巌寺という立派なお寺のことを想い出した。あのお寺は大丈夫だったのだろうか。

走っていた国道が石巻市内に入ったが、所々壁の崩れた家が見られるもののそれほどひどい被害は見受けられない。
石巻の駅まで徳差君に送っていただき、そこでいつも世話になっているシャンブルのギタリスト、フミトと待ち合わせをした。
震災後、ずっとメールや電話では連絡を取り合っていたがやはり元気な姿を見ると感無量だ。抱き合い体を叩きあった。
その石巻駅で車を乗り換える時に気づいたのが異臭がすることだった。風の向きや場所にもよるけどかなり異臭が漂うようになってきたとフミトが言う。
そして、車で石巻の街を回ってくれた。
信号がまだ復活していない。それでも僕がテレビのニュースなどから予想していたよりも瓦礫の片付けなどが進んでいるように思える。
それもここ2週間ばかりで地元の人たちががんばったからだそうだ。
ところが・・・・海に近くなっていくと道路1本を隔てて様相はがらりと変わる。
漁師さんたちの馴染みの美味しい食堂や知り合いの「木の屋石巻水産」があった魚町、門脇町、南浜町一帯はもうどこに何があったのかもわからないほどの壊滅状態だ。黒と灰色だけのその風景をずっと見ていると、気持ちの張りや心の潤いといったものがなくなってしまう。殺伐とした様相だ。呆然としてしまう。

地震と津波に襲われた時のことをフミトは「最初、2階から1階に落とされたような地震が来て、揺れが収まると足元にやってきた水がだんだん増えてきて津波が来るなと思ったら、海の方からバリバリバリバリっていう音と一緒に真っ黒な水が押し寄せてくるのが見えた。もうこの世の終わりかと思った」と振り返った。
その壊滅した地域に彼はいたのだが、バイクに乗っていた彼は急いで高台の方に逃げて助かった。その途中すでに信号が壊れて車の渋滞が始まり、津波が迫ってきているのに車から逃げれなかった人たちもたくさんいたという。幸い、フミトは子供も奥さんも無事だった。

夜、SADIというお店でフミトと飲んでいると石巻の友人たちが集まってきた。ベースのジュン、ドコモのマーボさん、ラストラーダの和田さん、木の屋石巻水産のタカユキさん・・・みんな生きていてよかった。みんな、フミトと同じで紙一重で助かっている。そして、みんなから震災の日の話や、避難所での生活、行政や政府の対応のまずさ、石巻のすぐ近くにある女川町の原発のことなどを聞いた。
その中でも腹立たしかったのは義援金がまだ彼らの手元に届いてないことだった。僕もわずかながら日赤を通して寄付させていただいたが、お金に困っている彼らのところに3ヶ月も前の義援金が届いてないとはどういうことだ。瓦礫の撤去から義援金まで行政と公的機関の対応のにぶさには驚くばかりだ。
その飲んでいる間に余震があった。もう、みんな慣れっこになっているのか「お、地震だ」と言ったのは僕だけだった。

その夜と翌日泊まったのは仲間の川尻さんが手配してくれた「マイルーム桂」というビジネスホテルだった。
夜中に東京を出発した沼澤君や佐藤タイジくんたちが朝方到着した音に目が覚めた。

6/11(土)
朝早く起きてシャワーを浴びた後、食堂でホテルのご夫妻と少し話をした。旦那さんは震災直後の津波、水の恐ろしさと冠水した町に浮かぶ遺体を地域の人たちと引き上げた大変な話をされた。奥様は避難所でカンパンと水をみんなで分け合ったことや、雪の降った寒い震災の日のことを想い出され、でも人の親切がとてもありがたかったと言われた。いま、このビジネスホテルに泊まっているのは関東、北海道、東北の他の町からやってきている復興の作業するための長期滞在の人たちだそうだ。みなさん、本当によくやっていただいてますとふたりは言われた。

お昼に写真家の菅原さんと青森博報堂の中野渡さんがホテルに迎えに来てくれて石巻の「FMラジオ石巻」へ向かう。この「FMラジオ石巻」でも僕の番組「BLUES POWER」のOn Airが始まっている。
出演させていただいた番組のアナウンサー武山さんはすごく感じのいい女性でした。石巻と僕とのつながりや、震災後の石巻について質問を受けた。そして、今夜のイベントの告知をさせていただいた。後から聞けば、武山さんもご自宅が津波で流されたそうだ。でも、武山さんはじめラジオ石巻のみなさんはすごくがんばって放送を続けている。
ラジオ石巻出演後、震災の一週間前ブルーズ・ザ・ブッチャーで演奏させてもらった「ゼカナ」のあった中瀬へ向かった。「ゼカナ」は旧北上川の河口からしばらく入ったところの中洲にあった。この中洲のあたりは中瀬と呼ばれている。
しかし、石ノ森萬画館は残っているが、「ゼカナ」が一体どこにあったのか・・・見る影もない。あたりは津波でほとんど流され、残っているのは瓦礫だけだ。川の水位が上がったようにみえるのは地盤が沈下したからだそうだ。
ぼぉ〜っとあたりの光景を見ている時に、ちょうど三ヶ月前の地震が起こった時間(3月11日14時46分)になったので黙祷した。そして、亡くなられた「ゼカナ」のオーナー遠藤さんに感謝した。「ゼカナ」・・・・素敵なスペースだった。
これから、ここの光景はどうなっていくんだろう。
いまはほとんどがなにもなくなり瓦礫が散乱している。それでも、川と小高い山と青い空がつくる風景は充分に素晴らしい。やはり、いいところだ。

今回のイベント「石巻祭り Soul To Soul」はかろうじてビルが残った「ラストラーダ」で行われた。最初、テレビニュースの画面で見た時はビルに船が突き刺さっていたが、いまは船も撤去されて中にPAと楽器を持ち込んでなんとか今日の開催となった。
ビルのすぐ横では仙台から来たメイちゃんを中心にズーズー・シスターズのみんなが炊き出しを始めていた。女川町にいて自宅を流されたミータンとは、ずっとメールで連絡を取り合っていたが久しぶりにその元気な笑顔をみることが出来た。アリコも会長もみんな生きててよかった。
タケトくんは石巻から仙台に移り住み仕事を始めている。家がなくなったミータンは故郷を離れて埼玉に住む事になるという。メイちゃんの仙台の家(実家は賣茶翁(ばいさおう)という和菓子の老舗をやっている)も地震の被害を受けている。みんな、これからの新しい生活を始めなければいけない。でも、今日はライヴで目一杯楽しみましょう。

夕刻、フミトの"Shamble"から演奏が始まった。そこにズーズーが加わっていつものソウル・ナンバーを歌っていく。いつものステージと違うのは衣装がなくて彼女たちが普段の服装なことだ。
ミータンは歌いながらずっと涙を流している。聴いている人たちにも泣いている人が何人もいる。
みんなと歌える幸せを感じながらも震災での悲しみや辛さがなくなるわけではない。でも、仲間がいて音楽があることがミータンだけでなくみんなの気持ちを支えている。
そこに震災以後、仲間だけでなく石巻の人たちを助け復興に尽力されている川尻さんが、チトリン・サーキットのサザン・ソウル・シンガーのような出で立ちで加わって歌う。武骨だけどいい歌だ。
そして、一段落つくと辻くんのパーカッションが始まった。僕は至近距離で観させてもらったが、渾身の素晴らしいプレイだった。
佐藤タイジ君はバス・ドラを踏みながらの弾き語りワンマン・バンド・スタイルだ。途中から中條くんと沼澤くんが加わってシアター・スタイルに・・・楽しいライヴだった。
僕たち、ブルーズ・ザ・ブッチャーはいつもと同じようにブルーズをドカドカとやった。だんだん、みんなが盛り上がってきて総立ちになり、最後はフミトはじめ出演者みんなが加わって"The Blues Is Alright"の大合唱で終わった。
すべてが素晴らしかった。そこにいたミュージシャンも聴きにきてくださったみなさんも、音楽もすべてがパワーにあふれヒューマンでした。
復興にはまだまだ遠い中、このイベントを企画したフミトはじめ石巻の仲間に感謝します。
僕たちが彼らにパワーを持っていったはずなのに、逆にもっとすごいパワーを石巻のみんなからもらったイベントでした。
同じ年の和田〜、泣くなよな。

終わってから川尻さん主催の打ち上げまでしていただいてありがとうございます。
久しぶりにみんなで飲む酒もまた格別でした。本当にいい夜でした。

地震と津波に襲われた石巻のあの悲惨な状況を見て「がんばれ」なんてとても言えませんでした。
いや、「がんばれ」なんて言われるまでもなく彼らは目一杯がんばっているし、「ひとつになろう」なんて言われなくても彼らはひとつになっている。
自分の家族、親族、友達、同僚、仲間を失う。自分の体以外のものをすべて失う。自分の住んでいた家を失う。・・・どんな気持ちだろう。
故郷を離れて埼玉に住むミータンは故郷女川を離れるときに「瓦礫だけの町になってしまったけれど、でも、やっぱり故郷がいい。いつか帰ってきたい」とメールをくれました。本当に早くそうなれることを祈ってます。
また、僕らが何かの力になれるならいつでも連絡ください。
みんな、ありがとう!また、会いましょう!
Hey!Hey!The Blues Is Alright! And We Are Alright! Alright!Alright!

☆PHOTO DIARYにも後にこの日の写真をアップします。

いにしえのブルーズはいかがでしようか

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先日、渋谷のタワーレコードのブルーズ売り場の階に降りたところ、ブルーズ・コーナーに若い女性の人だかりが・・・いや中年のおばはんも。なんだなんだ・・日頃閑散としているブルーズ・コーナーにいったい何が・・と思って近づいてみると、何の事はないブルーズコーナーの隣りがKポップ・コーナーに様変わりしていたのだった。そう言えば1階でもKポップのイベントみたいなのをやっていた。いまやAKBとKポップか・・・・なんて思いながら、ブルース・コーナーで1930年代のブルーズのアルバムを手に取る私。隣り同士のコーナーなのにその音楽の隔たりはあまりに大きい・・・なんてどうでもいい、まぁKポップなんてどうでもいいんだけど。
去年から再び戦前ブルースにハマりアナログ盤も含めせっせと入手しているのだが、P-Vineレコードが戦前ブルーズのコレクションをどど〜んとリリースしてきたので、調子に乗って買ってしまっている。当然だがいにしえの録音ゆえに、ノイズは入っているし、録音も良くない。また、それぞれのブルーズマンの曲にたくさんのバリエーションがあるわけでもなく、歌詞は違うがどちらかと言えばみんな自分のひとつのスタイルがあるだけだ。中にはテンポとキーもほとんど同じというバリエーションとは無縁の人もいる。でも、ぬた〜っとした昼下がりなんかにいいんだなぁ、いにしえのブルーズ。
中にバーベキュー焼いて働きながら歌ってたのでバーベキュー・ボブという名前のブルーズマンがいる。牛丼屋でバイトしてたら牛丼太郎とか。オレはThe Devil's Son-In-Law(悪魔の養子)だと名乗ったピーティー・ウィーストローっていう人もいるが、顔みたら結構人の良さそうな人だ。ブルーズマンというより旅回りの芸人さんだったというジム・ジャクソンは音楽にバリエーションがある。でも、写真は恰幅のいいお寺のお坊さんがギター弾いてるみたいだ。そして、メランコリーなリロイ・カーのブルーズ・・・歌詞がいい。いつも、泣ける。
20-30年代のブルーズに浸りながら今日も日が暮れて行く。"In The Evening,Mama When The Sun Goes Down・・・・Ain't It Lonesome When Your Lover's Not Around.When The Sun Goes Down・・・・・・・"Leroy Carr

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beautiful twilight time in ISHINOMAKI

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2011年3月4日 
ZECANAの海辺に突き出したベランダから演奏前に撮った美しい石巻の海の夕暮れ。
次は夏に来てここでビールを飲んで・・・と、みんなで話していた。
震災後、石巻と仙台の友達たちから「ホトケさん、ツアーで撮っていた写真をホームページにアップしてくださいよ」と言われたが、今日はこの2枚で勘弁してください。ちょっと辛くなってしまいました。

ZECANA

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2011年3月4日 ZECANA
僕たち、blues.the-butcherは震災のちょうど1週間前、石巻にいました。
そして、このZECANA(ゼカナ)というお店で「シャンブル」や「ズーズー・シスターズ」のみんな、そしてたくさんのお客さんたちと本当に楽しい夜を過ごしました。音楽とお酒とダンスと笑い声と笑顔がこのお店の中にあふれていました。
誰でも生きていく中で人生には何が起こるかわからないと思うことが1度や2度はあるはずですが、まさかあの楽しい夜の1週間後にこの店が跡形もなく消えて、オーナーの遠藤さんがお亡くなりになり、石巻の友達たちがあれほど多くのものを失うとは・・・・。
テレビを見ているだけで、すごい無力感に包まれてしまうばかりで数日は言葉にも意味がないような気がしました。
しかし、石巻の友人たちはその元気な姿を写メで送ってきてくれて「生きてます」「大丈夫です」とメールをくれました。
とても大丈夫とは思えないけれど、命だけは奪われなかった彼らがあふれかえる瓦礫の中で今日も生きていることを想うと、胸が熱くなります。そして、自分ももっと何かできるように思えます。励まさなければいけない者が励まされてしまってます。
とにかくライヴで歌い続け、6月石巻に行きます。また、演奏して、飲んで、一緒に歌いましょう。
遠藤さんのご冥福をお祈り致します。そして、2011年3月4日石巻での楽しい時間を本当にありがとうごさいました。

2011年4月16日

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この1ヶ月HPをアップする気になれなかった。
東北の震災や原発のことだけでなく、個人的にもいろいろなことがあり過ぎてふてぶてしい私も気落ちしてしまっていた。
気落ちすると体調も悪くなり、体調が悪くなると気落ちするという悪循環に陥りそうな時に、被災に会った東北の友人たちから瓦礫の前でニッコリ笑った写メが送られて来たり、「ホトケさん、ツアーの時の石巻の写真HPにアップしてくださいよ」とメールが来たり、逆にこちらが励まされている有様だった。

そういう強く、温かい友人たちとライヴとブルーズという音楽が、いかに私の気持ちを支え押し上げてくれているものであるかを感じている最近だ。

ライヴ/代々木公園の「春風」の沼澤くんとデュオでやった3曲、KOTEZと藤沢KING KINGで盛り上がった夜、森君とのレイドバックと興奮の関西ツアー、金子マリに呼んでいただいた京都磔磔の貴重なライヴ、西麻布新世界でムッシュとロックしたひととき・・・・やはりライヴが自分の心身を押し上げていると痛感した。

ブルーズ/今、これを書きながら聴いている音の悪いハウンド・ドッグ・テイラーのブートレッグ盤の中に蠢いているブルーズの力強さ。猥雑なクラブで録られたそのブルーズからはその瞬間、瞬間生き抜いていくタフさと生きていることの喜びがレコード盤から飛び散ってくるようだ。

そしてもうひとつ、今朝、もう何もないと思って去年の12月にベランダの隅に置いて水もやらなかった植木鉢から何やら芽が出ている。それどころか、その植木鉢の下に重ねていた植木鉢からもまたちがう植物の芽が出ている。チューリップかサフランか百合か・・・それさえまだわからない私の不始末。ひどいことをしたと申し訳ない気持ちで水をたっぷりあげた。

また、ぽつぽつとツアー日記や音楽のことを書き連ねていきます。ああ・・My Small Gardenのことも。

ブルーズ講座in弘前とブルーズ・ハーモニカの扉in青森&八戸

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いよいよbtb東北ツアーが始まりますが、その前に三日間「ブルーズ講座in弘前とブルーズ・ハーモニカの扉in青森&八戸」をKOTEZくんとデュオでやります。詳しくはスケジュールをご覧になってください。ブルーズについての話、ハーモニカの話をしながらお酒飲みながらゆっくりやろうと思っています。当日、CDの販売もあります!btbとはまた違うテイストを楽しみに来てください。
左上のファイルをクリックしてください。
ここも訪ねてみてください→http://www.eatandtalk.jp/mainen.html

音放浪記2011.1.31〜2.2

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音放浪記
1/31
今朝もええ天気やけどカラカラに乾燥。意外と肌が弱く乾燥肌のブルーズマンはローションをつける。そして、加湿器はずっとつけぱなし。何故か小さいのに目も乾く。目薬も手放せない。
部屋の片付けをしながら、今朝の気分はズージャ・・・というところでマイルスから。
☆Miles Davis/Miles In Berlin
めっちゃ早い"Milestone"に聴き入って片付けが進まず。ハンコック、ウェイン・ショーター、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスこのメンツやからなぁ。もう自由自在。"So What"のトニーのドラム・・・・悶絶やな。

☆Lou Rawls/Live!
このアルバムはCDとアナログと両方持ってる。お気に入りの1枚。何でも歌えるルー・ロウルズの1966年のライヴ・アルバム。4ビート系のジャズ・ブルーズがほとんどだけど、「いそしぎ」「イパネマの娘」のようなスタンダードも収録されている。そういうスタンダードを歌う上手さを聴いていると70年代半ばの大ヒット・アルバム"All Things In Time"への流れがよくわかる。あの"You'll Never Find〜♪"はよう聴いた。
でも、元々はゴスペル・シンガーでサム・クックのマブダチやからなぁ。60年代初めにキャピトル・レコードでレス・マッキャンと知り合った頃からジャズ・シンガーとしてポピュラーな世界に出てくるんやけど、声よし、歌うまい、品がある・・みたいな感じで第二のナット・キング・コール目指してたのかなぁ・・。
このライヴ・アルバム、ドラムがアール・パーマー!ギター、ハーブ・エリス、そのふたりの名前見てこのアルバム買った記憶がある。

先日、レコード店で「これ何や?」とよく分からないままゲットした映像。今日は午後からこのDVDをずっと観ていた。
☆Down Home Music(DVD)
興味深く、勉強にもなるおもろい映像でした。
1963年にドイツの撮影班がドイツのTV用に撮ったフィルム。アメリカのルーツ・ミュージックを全米を旅しながら、様々な地域、街、村で歌われている音楽を撮影、録音したドキュメントだ。
ブルーズ、ゴスペル、ジャズ、カントリー、フォーク・・・白人、黒人問わずとにかく民衆が歌っていた音楽を集めたもので、すごく面白い。
プロなのか、アマチュアなのかわからない人もたくさんいて・・というか、そんなこともうどうでもええ感じ。
とにかくいろんなミュージシャンが次から次へと登場していろんな音楽を演奏する。
家の中、公園、ストリート、ベランダ、教会・・・いろんな場所で音楽は奏でられる。
しかし何と言っても教会やストリートで歌い、演奏されるゴスペルは強烈。とくに黒人女性たちのノリはすごい。男たちのようにいろんなところに放浪したり、移り住んだりできず、家を守り、子供を育てている黒人女性たちにとって教会はやはり唯一自分を解放できる場所やったんやね。

ニューメキシコの山岳民族の音楽はすごくプリミティヴで日本の民謡みたいだ。インディアンのアパッチの音楽もちょっと出てくる。

ブルーズ系で最初に出てくるのが、「サンフランシスコ・ベイ・ブルーズ」のジェシ・フラー。これは自宅の地下室か・・・。

その後にバークレーの白人女性のバーバラ・デイン・・・どっかで名前聴いたことあるなぁ。なかなかええ感じの歌やん。これは自宅の居間か?

やったぁ!60年代のローウェル・フルソンの映像やんか。サンフランシスコのクラブでやってます。カッコいい!男っぽい!みんな踊ってるけど黒人の女性はみんなお尻がでっかいなぁ・・。

自分の家のポーチでブルーズを歌うマンス・リプスカムの佇まいがいい。バックで流れるテキサスの風景もまた良し。

おっと!この丸顔、眼鏡、小太り、膝の上に置いて弾くドブロ・ギター、ブラック・エースちゃうの。自宅の居間で嫁と子供を相手にドブロギターをスライドさせて歌う実直そうなブラック・エースや。しかし、変わったシチュエーションやな。女房はまあ微笑ましく旦那のプレイを見てるようやけど、子供は飽きてるな。

ヒューストンの黒人クラブで歌うホップ・ウィルソンがちらっと映る。もっと見たい!

ヒューストン・・・・おっと!ライトニンのおっさんやんか!サイコロ博打に興じたあと、肩にタオルをかけて道端で歌うライトニン・ホプキンス。かっこいい。
その後酒場でギターを弾くライトニンが出てくる・・・・演奏、服装、シチュエーションもうすべてがかっこいい。
替わってルイジアナへ。
白人クラブで演奏されるカントリー。当たり前やけどダンスが黒人クラブと違うなぁ。
ルイジアナ、バトン・ルージュのミシシッピー川の川べりで、子供たちを横にブルーズを歌うウィリー・トーマス(思いっきり前歯が抜けている)
そして、ニューオリンズのプリザベーション・ホールのニューオリンズ・ジャズが始まる。
そのバンドでピアノを弾いて歌うスウィート・エマ・バレットのラグタイム・ブルーズバラッドがまたいい。ずっとカメラ目線というのがすごい。本当にずっとだ。
そのあとクラリネットのおっさんがソロを吹くジャズ・ブルーズがもう哀愁漂い昼間から酒飲みたくなる。飲むか・・。
ニューオリンズの風景が懐かしいなぁ。
すると、お葬式から墓場に向かうブラス・バンドが出てくる。

ミシシッピーに移り、ホッジズ・ブラザーズというカントリー・バンドが(たぶん)自宅の前で演奏している。黒人も貧しいが白人も貧しい中で音楽を生き甲斐にしていた。

ナッシュビル、テネシーのあのカントリー・ミュージックの祭典「グランド・オル・オプリ」に出ているヒルビリー・グループや、スタジオで録音中のカントリー・シンガー、曲芸みたいにご陽気にバイオリンを弾く白人のおっさんなどが次々出てくるが、カントリー・ウェスタン系に無知なためどういうミュージシャンかよくわからない。アメリカの偉大な音楽のひとつであるカントリー&ウェスタンを本当に聴かんとあかんな、これは。

1963年のアメリカの普通の人たちの生活ぶりも少しわかる貴重なフィルム「Down Home Music」はたっぷり楽しめた。

2/1
☆Hound Dog Taylor&The Houserockers/The Best & Unreleased
朝からこのアルバムで部屋が揺れている。なんせHouserockersやから。眠気も覚めテンションは上がる。
ハウンド・ドッグを聞いていると、ブルーズを歌う原点というか、音楽をやりたいという気持ちの原点のようなものに気づかされる。歌+ギター+リズム+サウンドが混然と一体化してハウンド・ドッグの心の中に渦巻いている"Blues"をすごく感じる。そして、その"Blues"をはね除けるかのように生々しく、強烈なビートが繰り出されて来る。ブルーズにリアルさが欠けたらなんの意味もないことを教えてくれる偉大なブルーズマン、ハウンド・ドッグ・テイラー。
ああ、気持ちいい!

2/2
用があり新宿に行ったついでに入ったレコード店でいくつか獲物(アナログ5枚、CD1枚)をゲット。
☆Clifton Chenier Lightning Slim etc/Bayou Drive
ニューオリンズのザディコ・ミュージックの親玉、クリフトン・シェニエがA面全部。B面がライトニン・スリムとヘンリー・タルバート。ルイジアナ・ミュージックのコンピだけど、これってチェスの音源なんや。チェスはいろいろ手広くやってたんやなぁ。しかし、シェニエの田舎臭い、もっちゃりしたブルーズ・・たまらん。と思っていたらB面のライトニン・スリムは田舎臭いより更に泥臭い、声、サウンド、ギター、ビート・・・もうブルーズの泥沼。ええなぁ、沈んでしまいたい。タイトルのバイユーってニューオリンズの沼地やけど、ジャケットのイラストそのまんま「沼地ドライヴ」や。

☆Eskew Reeder etc/Rockin' New Orleans with Ding Dong Flu
これもニューオリンズ系統。リトル・リチャードの前にリトル・リチャードみたいなことやっていたというエスキュー・リーダーとかのニューオリンズのコンピ。プロデュース、アレン・トゥーサン。エスキュー・リーダーもおもろいのですが、リトル・リチャードの方が曲、歌、ピアノ、インパクト(見た目のインパクトはこの人もかなりのもんやけど)・・すべての点でランク上かな。もちろんB級的素晴らしさはあります。失礼かこういう言い方は・・すんません、エスキュー・リーダーさん。

☆Cecil Gant/Rock The Boogie
まあ、1曲目のブギでノック・アウト!ジャンプ・ジャイヴ調からブルーズ。バラード・・どれを取っても素晴らしい。40年代の超人気ピアニスト/ブルーズマンだけに品質に間違いなし。とにかく、ピアノは絶品。インストだけでもOKだ。そしてグルーヴする左手を聴いているだけでも価値あり。大ヒットの"I Wonder"もそうだけど、ウエストコーストの都会派だけに洒落た風味もある。
こんなピアニストが弾き語りでブルーズ聴かせてくれるようなバーはないのか・・ないよな。あったら毎晩通う。しかし、千円ぽっきりでこんな逸品をゲットできるとはね。

☆Lonesome Sundown/Been Gone Too Long
名前が「寂しい日没」さんだもんなぁ・・・なんでまたそんな芸名になったん?本名はコーネリアス・グリーンさんやそうだ。サンダウンは今日最初に聴いていたクリフトン・シェニエのバンドでギターを弾いてレコーディングもしたが、何故かやめて故郷のルイジアナに戻ったそゔ。それからは地元のミュージシャンと活動していて50年代半ばからエクセロ・レコードで録音していた。僕が知ったのもエクセロのコンピに入っていたからだ。だが、何故か日没さんは1965年にぱったり音楽をやめて引退してしまう。急にばったり音楽をやめてしまい、シーンから消えるブルーズマンが結構いるけど何故か。音楽でメシが食えなくなったからか、他の仕事の方が儲かるからか、博打で負けて借金抱えて夜逃げか、不倫がバレて逃亡か、病気になったとか、ホレた女に「音楽やめてかたぎになって」と言われたか・・・。
このアルバムは日没さんの10年以上の引退からの復帰アルバム。顔つきと名前からダウンホームな、イナタイ、ルイジアナのブルーズマンなのかと思えば、意外とガツンと歌ったりして、おまけにソウルっぽいバラードなんかも入っている。A面最後の"Midnight Blues Again"などなかなか味わいがある。相棒のフィリップ・ウォーカーのギターもいい。日没さん、日本に来る話もあったけど来なかったなぁ・・・。

☆Doris Troy /The Doris Troy Anthology1960-1996
これは今日買った中で唯一のCD。あとは全部アナログ盤。
ドリス・トロイは、もう30年も前にアトランティックのコンピ盤で"Just One Look"を耳にして以来のファンだ。品のあるちょっと硬質な歌声は低めでいい。このアルバムは彼女の60年から96年までの幅広いコンピだが、60年代中盤あたりのR&Bっぽいのが私の好みだ。そして、彼女がビートルズのアップルからリリースした1970年の曲が2曲だけ入っているけど、アルバムが欲しい。アナログで。ジョージ、リンゴ、ステファン・スティルス・クラプトン辺りがバックやってるんよね。とくにジョージが彼女の声にぞっこんだったそうだ。ああ・・・「Mama I Want To Sing」の主人公というか、モデルもこのドリス・トロイなんよなぁ。しばらくこのアルバムで我慢してアップル盤探すぞ!

音放浪記(2011年1月24日〜30日)

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音放浪記(日々聴き彷徨っている音の数々)
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1月も終わりに近づいてきた。早いなぁ。
シカゴも雪が積もってるみたいや。パソコンですぐにシカゴの天気がわかるこの時代に、もうシカゴでは恐らく聴けないブルーズを聴く。
☆Jimmy Rogers/The Chicago Blues Master You're The One
シカゴ・ブルーズ・サウンドのかたまりのようなアルバム。シカゴ・ブルーズにおけるサウンド、グルーヴ、ハーモニー、アンサンブル、ムード・・・大切なものがこのアルバムには詰まっている。時折聴いては背筋を正す。

コーヒーを飲んで朝ご飯食べて、テンション上げるためにこの1枚。
☆Spencer Wiggins/Feed The Fame
昔、擦り切れるほど聴いたスペンサー・ウィギンスのゴールド・ワックス・レーベルの「SOUL CITY In U.S.A.」というアルバムがある。去年リリースされたこのアルバムはそのゴールド・ワックス後、60年代後半から70年代のFameレーベル時代の録音を中心にシングルを集めたもの。切れ味良し、深みあり。無駄曲一切なし。グルーヴするアップテンポで踊り、スローで泣かされる。スペンサー・ウィギンスのダイナミズムあふれる歌声が全曲で聴ける。これぞ真のソウル・シンギング!

パソコンでシカゴの天気がすぐわかるこの時代に、オレのスケジュールをパソコンで把握しているニューオリンズの山岸。以前、電話した時も「ホトケ、えらい長いツアーやってんなぁ・・ツアーから帰ってきたとこやろ、おつかれ」と言われた。
☆Ronnie Barron/My New Orleans Soul
本当はロニー・バロンがドクター・ジョンを名乗るはずだった。彼が歌い慣れたニューオリンズの歌とブルーズの数々。日当りのいい窓際でソファに横になって聴いていたら寝てしまった。ニューオリンズに行きたしと思えどニューオリンズは遠し。モロッコにもパリにも行きたいが遠し。

先日、ロケッツの鮎川くんのところに遊びに行った。
鮎川家はストーンズの映像が流れ、ロックンロールやブルーズが流れ、一日中家中がロックしている。そもそもシーナと鮎川くんがずっとロックしている存在やからね。シーナの料理したごちそうや美味しいモツ鍋をいただきながら、音楽の話にはキリがない。鮎川家から帰る時はいつもすごく幸せな気分になっている。ありがたいです。その時にも話に出たエディ・コクラン。
☆Eddie Cochran /The Best Of Eddie Cochran C'mon Everybody
いつも1曲目の甘い「バルコニーに座って」を飛ばしてロックしている曲から聴くけど、今日久しぶりに聴いたらなかなかええ曲やないか・・・と思った。なんでや。年とったか。疲れてるのか。今頃になってええ曲と気づいたか。ギターの音色も全体のサウンドも新しく聴こえる。

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整理できないレコード棚を見ていたら、また同じアルバム(CD)が二枚あった。ウルフや。なんで二枚あるのかはわからん。たぶん、レコード屋でバーゲンで見つけた時に「これ、あったかなぁ・・・あったような・・いや、買おうと思って買ってないような・・」と思い、「まぁ、買っとくか」とゲットして二枚になったんやろな。三枚買ったら、医者に行こ。
☆Howlin' Wolf/Sings The Blues
"Baby Can You Ride With Me Tonight・・・・"Riding In The Moonlight う〜ん、ええなぁ。歌いたい。
このウルフの曲を聴いていたらThe Doorsの"MoonLight Drive"を想い出してyou tubeのドアーズの映像をあっちこっちへしばしドライヴ。ジム・モリソンは大好き。目がイッてる。ギターソロの時にモリソン君はウロウロコンサート会場を歩き回るがその意図が見えんとこがおもろい。昔は私もモリソン君みたいに皮パンを履いていた。皮パンは意外と重い。洗濯に困る。夏暑い。

たぶんモリソン君も好きやったやろ、ジョン・リー。
☆John Lee Hooker/I'm John Lee Hooker
黒人音楽のアルバム・タイトルには時々こういう「私はジョン・リー・フッカーです」というのがあるけど、「私は永井隆です」というアルバム・タイトルにするにはちょっと勇気がいるなぁ。"I'm HOTOKE"というのもなぁ、なんかなぁ。「だから何なんや」って言われそうな気がする。

☆Big Maceo/The King Of Chicago Blues Piano
こういうピアノ弾く人日本におらんなぁ・・・・・。シカゴのアリヨは元気か。
なんと言っても楽器であるピアノが揺れているだろうタッチの強さが素晴らしい。リズムがずっとローリングしている。オーティス・スパンもこのメイシオの影響を受けたというのがよくわかる。"Chicago Breakdown"なんぞはもう極みですわ。

寒くても暑くても文句を言い、ライヴが続くと疲れると文句を言い、ここしばらくのようにライヴがないとなんか体の調子が悪いと愚痴を言い、ギターがうまくならなぁ・・・と凹み、歌詞が憶えられんのは頭が悪くなったからかと凹み。今日の運勢が一位やったとちょっと持ち直すオレはなんや。

夕方、レッド・ツェッペリンをyou tubeで見ていたら止まらなくなった。別にそんなに好きでもないんやけど(ロバート君がいつもお腹出してベスト着てるのもなんかなぁ・・腹冷えるやろ)、バンド全体に強力な躍動感があって、やっぱ全盛期はごいすです。ドラムとベースは無敵のロック艦隊やな。

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☆Marion Williams/Born To Sing Gospel
今日は朝からでかい音でゴスペルを聴く。こういうゴスペルを聴く気分の時がたまにやってくる。
マリオン・ウィリアムズはすごく好きなゴスペル・シンガー。何が好きかって・・とにかく声。相当の音域があるシンガーやけど高音域が聴いていてしんどくない。女性シンガーの例えばマライヤ・キャリーが出すような高音はヒステリーを聴いてるみたいで正直しんどい。たぶん、高音の声質が薄いからやと思うけど、マリオン・ウィリアムズは高音も厚い。
朝からテンション上がっている。
そのままロゼッタ・サープへ。

☆Sister Rosetta Tharpe/The Original Soul Sister
テンションが上がってシスター・ロゼッタ・サープの4枚組に突入。
かしまし娘的ギター・サウンドがたまらん。音がペキぺキや。しかし、ギターのグルーヴごいす!
4枚組の二枚まで聴いたところで・・ちょっと疲れた。

そのちょっと疲れたところに電話。結婚紹介所と墓石のご案内が立て続けにかかってきた。このふたつがグルやったりして・・悪い女と結婚させて墓石買わせたところで・・・う〜ん。年を重ねて疑心暗鬼になっていくおっさんの典型やな。あとは株の取引の電話がようかかってくる。株やるような金があると思われているのか・・・もっとしっかり調べろ!個人情報を。

☆Charlie Haden・Hank Jones/Steal Away
ゴスペルでこのアルバム想い出した。ジャズのベーシスト、チャーリー・ヘイデンがピアノのハンク・ジョーンズとデュオで作ったアルバム。聖歌とスピリチュアルとアメリカのフォークソングが収録されている。
大袈裟ではなく、このアルバムをいまも生きて聴けることに感謝したくなるくらい素晴らしいアルバム。僕にとって大切な1枚。ふたりとも繊細で朴訥、飾り気がなく、これみよがしなプレイは一切ない。残念ながらハンク・ジョーンズは去年亡くなってしまった。

☆Eric Dolphy/Out To Lunch
自分が持っているジャズのアルバムの中でも好きな1枚。ボビー・ハッチャーソン(vib)、リチャード・デイヴィス(b)、トニー・ウィリアムス(ds)、フレディ・ハバードtp)そして、エリック・ドルフィー(as)みんな素晴らしい。不思議な夢を観ているようなイマジネーションを刺激してくれるアルバム。みんなが違う色を出しているのに、水の上に絵の具を垂らしたようにだんだんと混じり合っていく。・・・今日はこの辺りでThe End。

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☆Buena Vista Social Club Presents Ibrahim Ferrer
90年代中頃のブエナ・ベスタのブームの中で知ったこのキューバのお爺さんの歌手イブライム・フェレール。オマーラ・ポルトゥオンドとのデュエット「シレンシオ/静寂」は夢の中にいるような美しい曲だ。
朝の目覚めにはとてもいいアルバム。

レコードやCDもなかなか処分できないが、本も処分できない。今日はもう読まないだろう本を古本として売りに行くため選別しながらボサノバを聴く。ちなみに服や靴はすぐに捨てれるのになかなか本とレコードは捨てられない。
☆The Best Of Astrud Gilberto
キューバから更に南下。高校生に流行っていたボサノバのアストラッド・ジルベルト。"Once I Loved"と"Corcovado"が好きだ。

昼飯が終わってからソファに寝そべり60年代フォーク・ロックのバーズへ。12絃ギターが気持ちいい。
☆The Byrds/Mr.Tambourine Man
このアルバムが出た頃、中学3年だったか、小遣いが少なくてこのアルバムを買えなかった。同じクラスの金持ちの息子がある日、このアルバムを持って学校へ来た時のことをよく憶えている。シングルでヒットしていた「ミスター・タンブリンマン」をラジオで聴いて惹かれていたので「貸してほしい」と頼みたかったが、そいつのことが嫌いで言えなかった。仕方なく、その頃住んでいた名古屋の納屋橋のヤマハでこのアルバムを試聴させてもらった。A面B面とも聴かせてもらい終わって感動していたら、店員さんが嫌な顔をしていた。何故なら僕はほとんど試聴だけだったから。
"All I Really Want To Do"というディランの曲が大好きだ。

バーズを聴いていたらこのバンドを想い出した〜「ニッティ・グリッティ・ダート・バンド」
☆Nitty Gritty Dirt Band/Uncle Charlie&His Dog Teddy
このバンドはカントリー・ロックというカテゴリーに入るらしいけど、もっと幅広い感じがする。時々ザ・バンドみたいだったり、ビートルズみたいだったりすることもあるかなり自在なバンドだ。サウンドが素晴らしい。いま聴いてもまったく古さがない。1970年のアルバムなのに・・・。名曲"Mr. Bojangles"もある名盤。

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今朝のスタートは
☆Syl Johnson/Diamond In The Rough
ブルーズをやっている時のシルも嫌いやないけど、やっぱりこのハイ・レコードの頃がいちばん好きかなぁ・・。ホッジズ3兄弟にドラムのハワード・グライムスのリズム隊のグルーヴはやっぱ落ち着く。ミディアムの8ビートは絶品。1974年製作でプロデュースは巨匠ウィリー・ミッチェル。ハイ・サウンド黄金期。他のソウル・レーベルにはない哀愁漂うスローもたまらん。そういえば娘のシリーナ・ジョンソンはどうしてんのかな・・・きれいな娘や。ふたりで来日してくれんかな。

☆Cassandra Wilson/Sings Standards
カサンドラはすごく好きでほとんどアルバムもってるけど、これは久しぶりに聴くジャズ・スタンダード集。声が好きやから何歌ってもええけど、このアルバムはちょっと刺激がないかな。彼女はやっぱりヤバいトゲをちらっと聴かせてくれる歌がいいんやけどね。"NEW MOON DAUGHTER" "traveling miles"あたりの方が本領発揮かな。
昔、ニューオリンズのライヴで聴いた彼女の"Strange Fruit"はもうめちゃくちゃよくて・・・でも、その歌詞の内容と彼女のMCに白人の客で帰ってしまうアホがおったなぁ。

☆Soul Train 1975
初めてアメリカへ行った頃にかけっぱなしのラジオから流れて来てた曲ばっかり。のっけにオハイオ・プレイヤーズの"FIRE"つづいてAWBの"PICK UP THE PIECES"これはいつ聴いてもかっこええ。それからブラックバード、KC&The Sunshine Bandこれがまた"That's The Way Ah Ah I Lile It♪〜"思わず歌うがな、踊るがな・・・。いちばんディスコに行った頃かな。ロスでこの辺のソウル・ファンク・グループが勢揃いのコンサートに行ったなぁ・・・みんな踊り狂ってた。
このアルバムの最後がステイプルの"Let's Do It Again"・・最高。曲作ったカーティス・メイフィールドも、途中でシブくソロをとるステイプルのお父さんも天国へ行ってしまった・・私にとってソウルのいい時代。メイヴィスがんばれ!

☆Graham Central Station/Release Yourself
Soul Trainで盛り上がって聴きたくなったグラハムへ。1974年か・・周りのベーシストがみんなチョッパーの練習してたけど、いま聴いてもやっぱ本家本元はえぐい。タイトル曲グイグイでんがな。you tubeで見ると運動会みたいなバンドで、みんなめっちゃ元気や。やっぱり、肉いっぱい食べてる感じがする。

☆Ginji James/Love Is A Merry Go round
グラハムのアルバムを棚に収めたら、その横にあったこのアルバムに気づいて久しぶりに聴いた。ジャケ写がアルバム・タイトルにひっかけてメリー・ゴー・ラウンドにジンジちゃんが乗ってる、そのまんまやないか!ジャケット。でも、ジンジちゃん可愛い。声が柔らかくて品があるし、変に高い声とか出さんからええ。何かこの声に包まれて眠りたいような・・1971年シカゴ・ソウルの隠れた名作。でも、ジンジちゃんのアルバムはこれ1枚だけしかない。ライナーを読むと成績優秀の学生で生物学の学位も取ってるから、そっち方面に転職したのかもしれんなぁ。惜しいなぁ・・可愛いし、歌うまいし、頭ええし・・・。

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この日は朝から「笑点」の公開録画に行き、その後新宿をふらふら、レコード衝動買い、そして曙橋461へ飲みに行きワイン飲み続けべろべろで帰還。家聴きはなし。

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☆Aaron Neville/I Know I've Been Changed
昨日買い求めたアーロンの新譜を、朝、早速聴いてみる。ゴスペル・アルバムでいつものアーロン節が聴こえてきていいなぁと思ったのだが、去年リリースされたメイヴィス・ステイプルのゴスペル・アルバムような胸を熱くしてくれるものが何かないな。まだ、一度しか聴いていないので言い切ってしまうのもなんやけど・・。昔、ニューオリンズのフェスティバルに行った時、ゴスペル会場に予定されていなかったアーロンが現れて素晴らしいゴスペルを歌ってくれた。その思い出があったのでこのゴスペル・アルバムをゲットしたのだが・・・。間をおいてまた聴くか。

☆From Barbershop To Doo-Wop To Hip-Hop(アメリカン・コーラスの歴史)
中村とうようさんが選曲、監修されたこのコンピ・アルバムを前から入手しょうと思っていたら、昨日20%オフで売られていたので即ゲット。選曲されている半分くらいは知っているグループだが、あと半分は初めてで名前も知らないグループもある。自分が歌っているブルーズにはほとんどコーラスがないのでコーラスものには疎いのだが、このアルバムはとてもいいナビゲーターになる。

☆Joe Hill Louis/the Be Bop Boy
これは昨日ゲットしたアナログ盤。安かった・・千円切ってた。ジョー・ヒル・ルイスは50年代にメンフィスでワンマンバンドで活躍したブルーズマン。ワンマンバンドとはひとりで同時にいくつかの楽器を演奏するスタイルで、ジョー・ヒル・ルイスは歌とギターとハーモニカとドラムのバス・ドラとハイハットを演奏する。
歌とギターは朴訥だけど(時々アグレッシヴ)グルーヴ感は結構イケイケ。メンフィスの公園で演奏していたそうやけど、ストリートでやっているムードがアルバムにも出ている。なんかずっと聴いていたいような安ぎ感が漂ってる。

☆Earl King/Trick Bag
もう大大大好きなアール・キング。収録されている音源はもっているのだけど、アナログ盤のジャケットを見て衝動買い。ファンキーで本当にかっこいい。しかし、名曲のタイトル曲はじめいい曲を作った人や。もう一回ライヴ聴きたかったなぁ。

☆Guitar Star
マイティ・ジョー・ヤング、マジック・サム、フェントン・ロビンソン、ウェイン・ベネット、ボビー・パーカーなどシカゴで活躍したブルーズマン/ギタリストの50-60年代のコンピ・アルバム。以前、金がない若い頃にやっと手にいれたレッド・ライトニンのこのアナログ・アルバムをあるバーに貸したら紛失されてしまい、新たに昨日買い直した。久しぶりに聴いたが、選曲の妙あり。どのブルーズマンも素晴らしく、実に内容の濃いアルバム。

そろそろ、ツアーも近づき、いやその前にJIROKICHI3Daysか。そろそろいろいろ準備せなあかんなぁ。
「もう如月すっかりついた怠け癖」