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12/12〜12/16 今年最後の旅(大阪〜京都〜神戸〜名古屋〜岐阜)
  12/12 大阪塚本 ハウリン・バー
今回の関西は初のソロ・アルバム"Grabbed My Heart"をリリースしたばかりのブルーズ・ウーマン、NACOMI嬢からのお誘いを受けて、大阪京都と彼女のバンド"NACOMI・All Stars"と一緒のライヴだった。「ハウリン・バー」のハウリンはもちろん豪腕ブルーズマン、ハウリン・ウルフからのネーミングだ。久しぶりだったがマスターのツル君も元気そうで何よりでした。
記憶が定かではないがNacomi嬢と最初にステージに立ったのは、私が塩次伸二バンドのゲストに呼ばれた時だと思う。でも、その時彼女はコーラスが主体だったのでソロでどんな歌を歌うのかは知らなかった。知ったのはソロ・アルバム"Grabbed My Heart"を聴いたのが初めてだ。ブルーズとかソウルを歌うとなると豚汁のようにコテコテに歌ってしまうタイプの人が多い中、彼女は力まずさらっとしているところがいい。京風のダシの効いた薄味のおすましのようだ。無理がないので楽に聴ける。彼女のバンド"Nacomi・All Stars"<Nacomi(vo&g)森俊樹(g)井山あきのり(pf)パブロ内田(b)北田太一(d)小松竜吉(sax)橋本伸(sax) 村地博(sax)>も彼女のそういう芸風をうまくサポートしている。とくにアルバムのタイトル曲"Grabbed My Heart"は彼女の英語詞によるオリジナルだが彼女にもこのバンドにも合ったいい曲だ。バンドがしっかりしているので初めての私も楽に歌えた。メンバーが帰ったあとマスターツル君においしい焼酎をごちそうになった。ありがとう!

12/13 京都 磔磔
磔磔は店の音響がしっかりしているので本当に楽に歌える。10出さなければならない声が7ぐらいで済むし、細かい歌のニュアンスも伝えやすい。この日もリハーサルから終わるまで何ひとつミキサー君に注文をつけることはなかった。ということは自然と演奏もよくなる。この夜はNacomi嬢がなかなかアグレッシヴなギター・プレイを聴かせてくれた。ギターの森君によると彼女のそういうアプローチは初めてとのことだった。以下、この夜のメニューをご披露。
1.Mama He Treats Your Daughter Mean
2.Take Me To The River
3.Fever
4.Little By Little
5.Grabbed My Heart(1〜5までVo.Nacomi)
6.Big Leg Woman(以下デュエットも含みHotoke vo.)
7.Long Distance Call
8.Bright Lights Big City
9.Rollin'&Tumblin'
10.Merry Christmas Baby
11.A Little Bit
12.Same Old Blues
13.You Belong To Me
encore:1.Tutti Frutti 2.Crying Time
ライヴ終了後、磔磔店主水島とドラマー河井と3人で飲みに行った。男3人なんの話に盛り上がったのか分からないが、ホテル帰還は"Three Hours Past Midnight"

12/14 神戸JamesBluesLand
Jamesはいつもいいムードだ。港の出船の汽笛がボ〜ッと聴こえてきたりする。今夜は私と森君とNacomi嬢、そして村地さんの4人だけのライヴだ。
スローの"Blues After Hours"から始めこの夜はNacomi嬢だけでなく、森君も歌った。「ソウル・シェーカーズ」のみなさんも聴きに来てくれ盛り上がった。とてもムーディなサックスを吹いた村地さんは「いつもと全然ちゃうやん!」と「ソウル・シェーカーズ」のメンバーに責められていた。大人のブルーズの夜だった。

12/15 名古屋Slow Blues
「Slow Blues」は地下鉄星ヶ丘駅から少し歩かなければならないが店にはブルーズがぎっしり宿っている。この夜はライヴが始まる前にルイジアナのハーピスト、レイジー・レスターのユルく気持ちのいいブルーズが流れていた。そして、ステージの後ろにはライトニン・ホプキンスの"Mojo Hand"のジャケットを大きくした看板が飾ってある。マディの掛け時計もある。「赤門」の鳥居、村上のストロング・リズム隊とHead Shakin'木下のギターに後押しされていい演奏になった。それにしてもここのマスターは無口だ。ほとんど挨拶しか交わしてない。私たちの演奏は気に入ってもらっているのだろうか。もう来るなと言われるまで行きますが。
ライヴ後、新栄のブルーズ&ソウル・バー「OTIS」が今月の27日で店を閉じるというので飲みに行った。ビルからの立ち退きということだがなんとも残念だ。これで名古屋へ行った時にゆっくり飲む店がひとつなくなった。店の片隅に置いてあるウィルツァーのジュークボックスに入っているオーティス・ラッシュの"All Your Love"のシングル盤も聴けなくなるのかと思うと淋しい限りだ。帰り際、マスターに「また、どこかで店やってね」と言うと、「うん」とうなづいてくれたので再開を期待したい。お疲れさま、マスターそして横山!

12/16 岐阜salt122
11時のチェックアウトでホテルを出て、岐阜の5時入りまで時間があり過ぎて名古屋で時間をつぶすのに大変だった。後から映画でも観ればよかったと思ったが、昼飯を食べてコーヒーを飲んで、タワレコに行って楽器店に行って本屋に行ってまたコーヒーを飲んで・・・それでもまだ3時だった。仕方なく滅多に見ない服や靴を見たが、どの店も年末日曜で人が多くてゆっくり見る感じでもなくデパートの休憩フロアでぼんやりマン・ウォッチングした。名古屋のちょっと派手な若い女性はみんな同じように長い髪がくるくるロールしている。エビちゃん系なのか・・・・個性のないこと甚だしい。そう言えばこの前「エビちゃんじゃなくてカニちゃんって知ってる?」って若い人たちに言ったら「なに?なに?だれ?だれ?」と興味深く訊いてきたので「蟹江敬三」って言ったら、ずずっ〜っと引かれてしまい「それだれ?」と冷たく言われた。蟹江敬三を知らんかなぁ・・・個性的な役者さんなのに・・・。
岐阜はすごく寒かった。夜空のきれいな月の下、足下からじ〜んと寒さが伝わってくる。salt122の若いマスターけいすけ君に子供が生まれたという。女の子だそうだ。めでたいめでたい。今度抱かせてください。やさぐれのブルーズマン、こう見えても子供は好きです。今日はかなりリハーサルをやったのでちょっとしたセクションの間違いはあったがリズム的にはタイトだった。お客さんは大人しいけど熱い拍手をくれる。前日の名古屋でもそうだが車で来ている人が多くてみんなお酒が飲めないので乱痴気騒ぎのめちゃノリにはならないのが少し残念だが、飲酒事故を思えば仕方ない。車で来ないで飲んでくれる人がたくさんいるとブルーズのライヴらしくなるんだけどねとケイスケ君と話した。この夜、いちばん飲んでいたのは私とケイスケ君だろう。また来年!こうじ君、鈴木君、飯沼君、お疲れさま。

年末の忙しい中、各地に来て下さったみなさん、ありがとう!今年最後の旅も終わった。今年のライヴはあとふたつを残すのみ。大晦日のカウント・ダウン・ライヴのお誘いもあったが、もうここ数年大晦日はライヴをお断りしている。みんなで「10.9.8.・・・」と子供じみたカウント・ダウンすることのどこが楽しいのかひねくれ者の私にはわからないし、たくさんバンドが出て遅くまで起きていなければならないのももう苦痛になってしまった。一杯飲んで年越しそばをさっと食べて寝てしまうのがここ数年の大晦日だ。
12/9(日)初台DOORSでアナム&マキを観る
  「朝目が覚めると、女はいなかったぁ〜/Woke Up This Morning,My Baby Was Gone〜」というブルーズの常套句ではなく「朝目が覚めると、ジンギスカン臭だったぁ〜」だ。夕方から初台で「アナ・マキ」さんたちのライヴに出かけた。その前にもうすぐある今年最後の関西ツアーのためにギターの絃を購入しに新宿の楽器屋へ行った。私の使っている絃は4.5.6が太い絃であまり一般的でないので値段がやや高い。しかも安売りバーゲン品としても出ない。それで節約を考え一度ふつうにみんなが使っているセットを買って張ったのだが、弾いたらなにか頼りなくてすぐに太いのに張り替えてしまった。「節約の前に音楽性を考えろ!」と自分自身に言い聞かせた。演奏する時の根性が太くないのでせめて絃だけは太いのを・・・といまは思っている。その楽器屋でギターのエフェクターの紹介販売をするイベントをやっていたのでしばらくぼーっと観ていた。若いギタリストがひとりで打ち込みのセットを操作しながら演奏して商品説明をしているのだが、「ジャパネットたかた」のような勢いはない。エフェクター関係の専門用語が次から次に出てくるのだが私にはわからない。しかし、ギターはうまい!指がよく動く。うらめしい・・じゃなくてうらやましい。でも、結局私とは無縁のエフェクターだ。いい忘れたが「ジャパネットたかた」の社長の声の高さと急がしいくせになめらかでない喋り方が私は嫌いだ。なんとかしてくれ「ジャパネットたかた」!
初台のDOORSに着くと2階の招待席に通されて2階のいちばんよく見えるところでじっくりアナマキを堪能できた。始まる前にこの日のベース、キタロー君が来てしばし談笑。「アンコールをしっかり観てね!」と言い残してキタロー君はステージへ。アナマキはすごい!またギターの腕が上がったように思う。彼女たちはいわゆるブルーズにあるような「ソロ」はほとんど弾かない。でも、コード・カッティングのリズムがふたりとも異常にいい!キレがいい!気持ちいい!だ。スローの曲ももちろんいいのだが、アップ・テンポのギターのカッティングで始まる曲は始まった途端にこっちの体が動いてしまう。おじさんの腰を動かしてしまうなかなかやる女たちだ。ハーモニーはもちろんいいが、声質がふたりともすごく合っている。途中でマキさんがひとりで歌ったアナムさんの曲もすごく良かった。そのマキさんはマンドリンも演奏してそれもお見事だった。そのふたりをバックアップしているベースのキタロー君と沼澤社長のリズムセクションもグイグイのグルーヴで素晴らしかった。そうそう!アンコールの最初は沼澤社長は出ないでキタロー君がドラムを叩いてマキさんはエレキギター、アナムさんはエレキベース!でロックしてくれた。最後まで彼女たちと沼澤、キタローのいいグルーヴは途切れることなく続いた。終わってから楽屋に行き「本当に良かった!」とおふたりに言ったが、あまり信用がないのか軽く流された・・・・・。でも、良かったですよ。私は他人のライヴを滅多に褒めないひねくれ者ですから、本当によかつたんですよ。
沼澤社長のバスドラには「アナム&マキ」と殴り書きのようなワイルドな字が描かれていた。「私とやる時も(仏)とバスドラに描いてもらえませんかね」と言ったら「ふっ」と笑われた。たぶんダメなんだろう・・・。いい演奏を聴いていい気分だったのでアナマキ・グッズも購入した(photo参照)。
外に出ると冷たい風が少し強くなっていたがアナマキで温かくなった体でかなり先の駅まで空を見ながら歩いた。いい夜だった。アナマキ、がんばれ!
12/8(土)表参道〜中目黒(陶芸展〜ジンギスカン)
  夕方、表参道で開かれている大村聖子さん(亡き大村憲司さんの奥様です)の「猫マグ展」に行った。聖子さんはずっと陶器制作をやっていて去年も同じギャラリーでやっていた展示会に行って渋い色合いのぐい飲みの杯と香炉を買ったのだが、今年は猫好きの聖子さんが描いた猫のカップを買わせてもらった。小ぶりのカップで少しだけコーヒーを飲む時にぴったりだ(photo見てください)。私も陶芸には興味があるのでいつかやってみたいと思っているのだが、その時は大村聖子師匠にお願いしょうかと思っている。たくさん人が来てお忙しそうだったのであまりゆっくり話もできなかったが、お手伝いしている娘さんの桃子さんもお元気そうでよかった。聖子さん、またゆっくり飲みましょうね。聖子さんのブログはこちらです→http://magicats7.blog121.fc2.com/
そして、すごい人出の表参道から今度は中目黒に向かいカメラマンの菅原さんと菅原事務所のみなさんとジンギスカンを食べに・・・。菅原さんとは何度か行ったことのあるうまいジンギスカン屋なのだが臭いがすごい!臭いがつかないようにロッカーも用意されていてコートとか臭いがつくと困るものはそこに入れるのだが、ジーンズの後ろポケットに入れていた携帯がジンギスカン臭になっていた。もちろん髪もシャツもジーンズもすべて強力なジンギスカン臭となりたぶん帰りのタクシーの運転手さんは「こいつジンギスカンやな」と思ったはずだ。それでもうまいのだ、ジンギスカンは!ビールでほどよく酔って気持ちよくぐっすり眠った。菅原さんと菅原事務所のみなさん、来年もよろしく。
12/6(木)高円寺JIROKICHI「blues.the-butcher-590213」
  「blues.the-butcher-590213」今年最後のJIROKICHIライヴ、盛り上がりました。来てくれたみなさん、ありがとう!この日は「年末忘年会無礼講ライヴ」ということで今年入社したばかりの中條、KOTEZ両君もはじけてました。もちろん沼澤社長はご満悦でドッカンドッカンやってました(ステイックをクルクル回していたという話もありましたが、私は見逃しました)。私も興奮して決めてなかった曲をアンコールで始めて2曲もやってしまいました。来年は1/10のJIROKICHIを皮切りに1月まず西にツアーに出て、2月には東北へそして現在3月にもツアーを敢行しょうとしています。そして春にはレコーディングをする段取りです(拍手!)。沼澤社長のもと、ブルーズ・ザ・ブッチャーの社員一丸となって来年に向かいますので、皆様の多大なる応援をよろしくお願いします。ライヴが終わって同僚の中條、KOTEZ両君と一杯飲んでいる時「社長からボーナスは出ないのかなぁ・・・」という話が出たので、帰り際の社長に「あの〜〜ボーナスのことなんですが・・」と言った瞬間に「何を言ってんの!君たちグダグダ飲んでないで早く帰って練習しなよ!」と話を潰されました。来年、みなさんがたくさん来てくれたら私たちのボーナスも出ると思うのでよろしくお願いします。内緒ですが「ブルーズ・ザ・ブッチャー労働組合」の設立の話もないことはないのですが・・・。まあ、結局中條、KOTEZ両君、キビシ君、久保チャンとアホな話でグダグタ飲んでしまいました。以下、この日の「年末忘年会無礼講ライヴ」のメニューです。
1st.
1.Off The Wall
2.I Want To Be Loved
3.Long Distance Call
4.Blow Wind Blow
5.I'm Still In Love With You
6.Found Love(KOTEZ sings)
7.All Of Your Love
8.You Belong To ME
2nd.
1.Bright Lights Big City
2.Blues With A Feeling(KOTEZ sings)
3.Merry Christmas Baby
4.One Way Out
5.Killing Floor
6.Same Old Blues
7.Big Leg Woman
8.Mystery Train
encore:1.Hoochie Coochie Man 2.I'm Ready
12/2(日)下北沢Lady Jane
  来るたびに街の様子が変わっていく下北沢。昔私が飲み歩いていた頃は街に流れる時間がもう少しゆったりしていたような気がする。それでも久しぶりにドアを開けて入ったLady Janeには変わらぬいい空気が漂っていた。今日デュオをするピアノの佐山(雅弘)とも本当に久しぶりの演奏だ。最近はジャズとクラシックのフィールドで活躍している佐山は行くところに行けば「先生」と呼ばれているらしい。その先生佐山には「ギター、うまなったなぁ」と褒めてもらったが、私が本格的にギターを弾き始めたことも知らないほど長い間一緒にやってなかった。やってなかった大きな理由は別になく、なんとなく縁がうすくなっていただけだ。佐山の芸風は変わってなかった。変幻自在なピアノ。まあ、指のよく動くこと!それでも最後にやったブルーズ・ブギでは終わった後、「久しぶりにブギやると動かんなぁ」と苦笑しながら腕と指をさすっていた。お客さんたちの醸し出すムードもゆったりしていていい気分で演奏できた。来てくれたお客さんたちと遅くまで飲んだ。オーナーの大木さんとも久しぶりだったが、少し髪に白いものが増えただけでほとんど変わっていなくて元気だった。もう、Lady Janeは開店30数年を迎えたという。また、ここで演奏すると思うのでその時はみなさん、この店のいいムードに揺られながらゆっくり飲むつもりで来てください。
Lady Janeは下北沢茶沢通り沿いの代沢三差路を駅入り口の方へ向かって歩いたすぐのところにある。HPはこちらhttp://www21.ocn.ne.jp/~bigtory/index.htmlこの夜、ファンの方から「遅ればせながら・・」と誕生日のプレゼントをいただいた。大好きな文房具だった!photo見てください。
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