MY NOTES > DIARY




●topview ●search ●home
5/19(金)八戸 ROXX
  夢の中にも秋田小町は出て来ず、11時秋田を出発。国道7号から15号へと大館方面に向う。車にはDVDを見れる装置がついていて懐かしい「ウッドストック」のフィルムが流れる。いま見てもやっぱスライはかっこいいしCSN(クロスビー、スティルス、ナッシュ)のハーモニーも素晴らしい。キャンド・ヒートはおもろい。ジミ・ヘンが映るとやはり圧倒的で車内は無言になる。60年代のロバート・ジョンソンだ。ずっと見ているうちにやっぱり私はこのフィルムにすごく影響されていることを再認識した。
それは音楽的だけでなく精神的なことや物の考え方にも影響している。
大館で昼食。秋田と言えば比内鶏。その比内鶏料理がいちばん旨いと言われている「比内や」さんで極上親子丼を食べる。鶏も旨いが卵もめちゃ旨い。満足、満足。
しかし、沼澤、浅野組はコンビニやスーパーに立ち寄ると、よくバナナを買ってくる。
「ファイバー、ファィバー食べなきゃ、どうです?ホトケさん1本」と沼澤君が勧めてくれるので貰ってパクパク食べるが、太らないかなぁ・・・。「とにかくお腹を減らしたらダメ!」というのが沼澤理論で、まあその理論にも根拠はあるのだが、小さい頃から三食をしっかり食べて間食はダメと躾けられた古い人間の私はなんとなく不安がよぎる。再び車に乗り込み八戸へ。加藤さんが「ホトケさん、八戸のROXXって以前演ったことありますよね?」と。ところがまた思い出せない。「八戸のROXXですか・・・あったかな・・」そして、雨の中、店の前まで来てやっと以前来たことを思い出した。でも、誰と来たのか分からなかった。情けない。店のママ、ユキさんに聞くと私が最初のソロ・アルバム「Night People」を出した頃にピアノのアリヨとやってきたとのこと。95年頃だから10年以上前か・・。この店はPAがないヴォーカル・アンプ型式でドラム、ギターは生音だ。私は下手なPAで勝手に音を作られるよりこういうスタイルの方が好きだ。しかし、今回のツアーで音的に一番しんどかったのは沼澤君だと思う。毎日毎日ドラムセットが替るのはギタリストが毎日違うギターを持たされるようなものだからなぁ。ギターアンプが違うことは大した問題じゃないけど、毎日キックとかハイハットの具合が違うのはかなり辛かったと思う。でも沼澤君は文句ひとつ言わず毎日ドラム・ソロは爆発していた。やはりバナナ・パワーか?この夜は八戸で私のライヴを以前盛んにやってくれていた「ソルト・ストリート」の岩淵さんもやってきてくれた。久しぶりの再会は嬉しかった。またまた私の前にはおっさんたちが陣取り、次第に盛り上がりアンコール2曲やって、お客さんも交えてみんなで宴会となりました。みなさん、ありがとう!岩淵さん、元気でね。また呼んでください。
5/18(木)秋田 Club Swindle
  The Blues Power 初の東北ツアー(後編)
朝7時に起きてあわてて用意して、東京発10時50分のこまち号に乗って秋田へ。昨夜は高円寺Jirokichiで「ふるたら」のゲストで演奏し、少し飲んで家に帰って寝たのが2時過ぎだった。ライヴ6連チャン目、さすがに疲れが出てきている。漱石の「硝子戸の中」を読んでいたがいつの間にか曝睡。目を覚ますと盛岡。ここで秋田へ行く「こまち」と八戸へ行く「はやて」の切り離しがあり、スピードは在来線並にダウン。
しかし、車窓からの景色は田沢湖、角舘とどんどん素晴らしくなっていく。秋田駅に加藤さんが迎えに来てくれていてすぐ「Club Swindle」に向ってリハーサル。今日は対バンがふたつあり少し楽か・・と思ったが、1ステージでも2ステージでも興奮症の私の運動量は変らず、汗ダクダクになってしまった。まあ悲しい性というのでしょうか・・・年令とともに芸風を楽な方へシフト・チェンジしたいのだが。浅野君はマーシャルのアンプを使い「ウィ〜〜ン」とギターが唸ってました。ちょっとデュアン・オールマンに見えましたが、疲れによる幻覚でしょうか。演奏後、秋田の飲み屋街を知っているという浅野君の手引きで懐かしい昭和レトロの飲み屋へ、対バンの「天然ますたーず」のみなさんと一緒に流れた。またいつのようにさんざん食べてまあまあ飲んで店を出た後、沼澤君はホテルへ戻り、私と加藤さん、浅野君はラーメン屋で締めのラーメン一杯。ツアーに出てなんか太ってきた気がする。やばい。ホテルへ戻って腹筋などやってみたが、酒飲んでいるのでしんどくなって止めた。やっぱ夜中のラーメンはよくないよなぁ・・・ああ・・秋田小町はいなかったなぁ・・・熟睡・・・。
本日のメニューです。
1.Blues After Hours 2.I Don't Want No Woman 3.Just Want A Little Bit 4.Same
Old Blues 5.Takin' Care Of Business 6.Lucille 7.Stumble 8.Baby What You Want
Me To Do 9.Big Leg Woman
10.Long Distance Call 11.Shake A Hand 12.Mojo Workin 13.Come On
encore:Rollin'&Tumblin'
5/17(水)
  私ひとり、東京高円寺のライブ(これについてはまた別途書きます)のためいわき発12:22の特急にて上野に向う。いわきを離れる前に前回のライヴの時も行った超〜〜旨い中国料理店「味希」にて、全員で昼食。実は前日からBar Queenのマスター、加藤さんが予約しておいてくれた。しかも私がいわきを離れる電車の時間を考慮しての予約。感謝してます。それにしても写真を見ていただくだけでも、美味しさが伝わるのではないかと思うのですが、ここの中国料理は絶品です。BP3人の中ではいちばん食べる量が少ない私もここではすいすいと料理が胃に入っていきます。もう、浅野、沼澤両君はただただ「うまぁ〜い」を連発して食べる、食べる・・・。実にソウル(魂)のこもった、ひとつひとつ丁寧に作られた料理です。食器のひとつひとつにも行き届いたセンスがあります。おかみさんのもてなしも丁寧でありながらさらっとしていて素敵です。何度か沼澤君が「東京へ戻るの止めたら・・・」と悪魔の囁きを私にしました。まあ、あまりの美味しさに東京へ戻るのが嫌になっていたのは事実です。でも、私の時間に合わせて最後のデザートまできっちり出していただいた御厚意に応えるべく、「いい歌を歌うぞ!」と長髪を引かれる想いで東京に向いました。
ちなみにこの「味希」のマスターも一度会ったら忘れられないお顔をしてます。写真を御覧ください。
(The Blues Power 初の東北ツアー日記 前編終り。後編を乞う御期待!)
5/16(火)いわき市 Bar Queen
  ツアー4日目。連日あまり馬鹿飲みしてないせいか、まだそんなに疲れはない。桜前線が過ぎ去り、濃淡様々な緑が乱舞する山々と田植えの準備をする田園風景を眺めながら、車は仙台からいわき市へ。車内にはデビッド・ギルモアの新譜"On An Island"が流れている。運転席に加藤さん、助手席に浅野君、後部座席に私と沼澤君という位置がなんとなく決まった。まあ沼澤君が助手席に座っても彼はまるで道を覚えようとしないことが今回分かったので、ナビゲの助けにはならない。何度も来ている仙台で「タワーレコードはどっちだっけ?」と浅野君に訊いていた。ずっと来ていなかった私でさえこの2日で繁華街の地理は憶えたというのに・・。それとは反対に浅野君は道をよく憶えている。どこの街へ行っても浅野君の後に着いていれば間違いない。頼りになるぜ、バンマス!棟梁!
"Bar Queen"には去年の12月以来2度目。"Bar Queen"という名前から女王様のようなお姉ちゃんがいる店か・・と思いきや、いるのは一度会ったら忘れられないおもろい、人のいい、オジのマスターです。前回もここのオヤジ客たちは盛り上がったのですが、さて今日は来ているのかな・・・とステージから点検してみると、いたいた・・後のカウンター辺りにオヤジの一団が。前半はまだまだ飲みが足らないのか大人しかったオヤジ軍団だったが、後半曲が進むに連れてかけ声、手拍子と盛り上がり、私が客席に乱入して店の外へ出た時にはついて来るオヤジをはじめ軍団はパワーアップ!最後のアンコールではじわじわとステージに踊りながら迫ってくるオヤジをきっかけに、オヤジだけでなく全員総立ちとなってしまいました。最高!Bar Queen。最高!オヤジ軍団!終ってからの記念撮影はもちろん全員オ・ヤ・ジ!(Photo御覧あれ)
打ち上げではカツオのたたきや珍しい「めひかり」という魚の料理を出してもらって、ここれがまた美味だった。実はここのマスター加藤さんはバーテンダー協会に所属するれっきとしたバ−テンダーなのだ。そこでカクテルを作ってもらった。私はマルガリータ、沼澤君は楊貴妃というきれいなブルーのカクテルだった。マスターとゆっくり飲みたかったが、閉店の2時過ぎにはホテルに戻った。明日は東京へ私だけ戻ってライヴだ。
5/15(月)仙台 ENN
  今日は今回のツアーを仕切ってくれた加藤さんの店「ENN」でのライヴ。加藤さんにどうしてENN(えん)っていう名前なんですか?と訊ねたら、「演奏の演もあるし、うたげの宴もあるし、人間の縁の縁もあるし、つやの艶もあるし・・」と言われた。なかなか洒落た理由だ。まあ、私と加藤さんにも何かの縁があったのでしょうね。
ところで、仙台と言えば「牛タン」。前日、私が「どこか牛タンの旨いお勧めの店教えてください」と言ってたら、「リハ終ってから旨い牛タン屋に行きましょう」と加藤さん。旨いものに弱いメンバー一同、リハはたった2曲で終り(手抜いたわけではありませんがよくあることです)そそくさと牛タン屋へ。「牛タンに麦トロメシにテール・スープ」という「B.Bキングにアルバート・キングにフレディ・キング」のような最強の3点セットで一同食い過ぎくらいに食べた。その牛タン・パワーに押されたのか、それとも都会の仙台のお客さんは上品なのかいまいち客席からのグルーヴが来ない。しかし、結局そんなことはおかまいなしのブルーズ・パワー、2部は勝手に飛ばしました。私、ギター弾きながら客席乱入。調子にのってドアを開けて店の外まで出て行ったのですが、途中でブッチャーとタカチャンの音がほとんど聴こえなくなり、「ヤバい!」っとステージに戻りました。前々日の山形から来て下さった方々もいて、終ってからダラダラと「ENN」で飲みました。私のアルバムを全部持っているという方(もちろんまたオヤジですよ!)が横にいて、いろいろとブルーズ、R&B談議しました。PAの国分君他、スタッフのみなさんお疲れさまでした。サウンドはとてもGOOD!でした。この夜は少し酔ったがホテルに帰ってしっかりうがい、バスタブにお湯を入れて湿気を保ちつつ就寝。なんか中途半端な酔いだなぁ・・・・・。
<<prev 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 next>>
   ●p.ink