MY NOTES > DIARY




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3/4(日)岐阜 ソウル・ダイナ
  永井“ホトケ”隆&長田taco和承
今日は記念すべき日だった。もう30年近く前から知っているのに一度も一緒に演奏したことのないtacoちゃんこと長田和承君と初めてステージに立った。
実は今日は岐阜でギター教室を長くやっている武藤嘉紀君の生徒さんたちの発表会で、私とtacoちゃんはそのゲストとして呼ばれた。武藤君は私とtacoちゃんが同じ関西出身なので当然一緒にやったことがあると思って声をかけてくれたのだが、実は初めてだった。どうなることやら・・と思っていたが、本番前にスタジオでふたりで音を出した途端にもうずっと昔から一緒にやってきたようなプレイになった。彼はいまラップ・スティール・ギターというのをメインに使って演奏しているのだが、そのラップ・スティールが心を和ませる実にいい音で聞き惚れてしまった。彼が大阪で「レイジーヒップ」というバンドをやり、私が京都でウエストロードをやっていた頃から30年近くが過ぎたけど、お互いに音楽を続けていたからこそ会えた今日のライブだった。
また、一緒にやることを約束して彼と別れた。元気で!tacoちゃん!そして、今日の機会を与えてくれた武藤君に感謝します。
tacoちゃんのラップ・スティール・ギターをDiary Photoにアップしてます。興味のある方、是非ご覧ください。
3/3(土)名古屋 OTIS
  永井“ホトケ”隆&木下和彦 共演:ma'Keiko
OTISはU字型のカウンターがあるだけの小さなソウル・バーだ。
店の一角にジュークボックスがありそのあたりに小さなアンプをセッティングして演っている。
カウンターに座っているお客さんと演奏する私たちはほんとに至近距離で、ここで演り始めた頃はなんか照れくさかったがいまはリラックスして飲みながら喋りながらやっている。いつもここでやる時はカントリー・ブルーズの弾き語りをやっているブルーズ・ウーマンのma'Keikoさんが最初に歌う。今回はカントリー・ブルーズだけではなく(新境地)のキャロル・キングの歌などを披露してくれた。私としてはベッシー・スミス、マ・レイニー、シピー・ウォーレンスあたりをやってはどうかと思いますが、いかがでしようか?Keiko様。木下とはもう長い間デュオでやっているのでツーカーです。この夜もなかなかいいギターを弾いてくれました。今度やる時はふたりでやれる新たなレパートリーをもっていきます。それからマスター、しっかり養生してください。
3/2(金)岐阜 salt122
  永井“ホトケ”隆vo&g 渡辺こうじg&vo 飯沼真b,鈴木学dr
いつもsaltでやる時は天気がよくないのに今日は晴天。夜は満月だった。
saltでやるこのメンバーでのライブももう何回目になるのだろうか?私が歌う曲もだいぶ覚えてもらってやる度にプレイしやすくなっている。
マスターのけいすけ君は私が出ている各地のライブハウスのマスターの中で最も若い。でも礼儀正しく気遣いもちゃんと出来ている。彼は先頃結婚したばかりでこれからががんばりどころだが、性格はいいし人望もあり大丈夫でしょう。ほんとにいい店で夜遅くまで営業しているので、岐阜近辺の方は是非一度ふらっと飲みに出かけてみてください。運がよければ「塩太郎」という大きな、可愛い犬が迎えてくれるかも知れません。私が近所に住んでいたら毎晩飲みに出かけるところです。
仏成仏(永井ホトケ隆、友成好宏、浅野祥之)ツアー顛末記
  1月の終わりと2月の終わりに断続的に行った「仏成仏」のツアーが先日終わった。今回は私と浅野君のデュオに初めてキーボード奏者の友成好宏君が参加した。浅野君と友成君は「杏里」や「角松バンド」で昔から演奏を共にしてきた旧知の仲だが、私は友成君とのツアーは初めてだった。
私がツアー前に6,7本のブルーズピアノのMDを参考にと思い友成君に送ったのだけど、量が多すぎて彼はちょっと混乱したらしい。でも、ライブを重ねるにつれて友成君も慣れていき(図々しくなり・・・)、自分のスタイルをどんどん出してくれて楽しかった。ブルーズにはブルーズのスタイルというのがあるのだけど自由に自分を表現できる部分も大きく、そこで自分を出してくれないとつまらない音楽になりかねない。友成君はいい意味でケツのまくり方が早くて、早々に自分を出してくれた。結局、私もそうなんだけどいろいろ考えてもやれることは、いまやれることしかできないんですね。また、行く先々のライブハウスでキーボードが毎回違うのだけど(生ピアノだけの店もあれば、エレピしかない店もあり、生ピアノもアップライトの日もあればグランドの日もあり、やや調律がよくないこともある)、友成君は何一つ文句を言わず最善を尽くす姿勢が旅のブルーズマンらしくてよかった。
そう言えば今回のツアーの目的のひとつは「友成好宏ブルーズピアニスト改造計画」だった。日本にはブルーズ・ピアノをちゃんと弾けるピアニストが少ないので、友成君を本格的なブルーズピアニストにしょうとする極秘の洗脳、改造計画ツアーだったが、まず第一回目としては成功したのではないだろうか。後日、バンマス浅野と今回の成果と反省、そして次回の改造計画について綿密な話し合いを5分ほどしなければならない。

ツアーは1/28から始まった。雪の舞い散る金沢の美しい町並みを思い浮かべて列車に乗っていたのに、なんと着いてみると金沢には雪がなかった。そして、このツアー最後の2月終わりの東北(仙台、石巻、いわき)でも雪を見ることはなく、行く先々で「今年は異常だよね」という言葉を何度も聞いた。怖さを感じるほどの暖冬だ。金沢「もっきりや」には小ぶりのグランドピアノがあり、ニューオリンズ・タイプの曲を友成君がいい感じで弾いてくれた。ここのマスター平賀さんに私がつけた綽名は「貝」だ。もう30年ほど前から変わらない風貌とずっと静かに「もっきりや」を続けている姿勢が海の底にいる貝のようでもあり、殻を取ったむき身のツルッとした貝の感じと色つやが平賀さんの顔にも似ている。「何貝なんだ?」と言われると困る。ただ貝なのだ。ボビー・チャールズの"Small Town Talk"を歌う時、この店で演奏したことのあるエイモス・ギャレットとジェフ・マルダーのポスターが壁に掛かっているのが目に入り気持ちを込めて歌わさせてもらった。そして、この日は平賀さんに演奏後に美味しい「豚しゃぶ鍋」を出していただいた。
翌、1/29の名古屋まではずいぶんと長い時間列車に揺られた。
「TOKUZO」のマスター森田は相変わらず程よい顔色の悪さだ。ウコンを齧りながら酒を飲む阿呆はこいつぐらいのものだろう。そしてウコンを販売している阿呆なライブハウスもここぐらいのものだろう。阿呆なライブハウスで阿呆なマスターと阿呆なミュージシャンの阿呆な話で打ち上げは盛り上がる。バンマス浅野はこの日いいギターを弾いていた。
1/30、通常1月の京都と言えばジンジンと底冷えがするのに着いてみると大した寒さではなかった。初「拾得」の友成君が年季の入ったアップライトのピアノを弾く姿は遠い昔の佐藤博さんやチャールズ清水君を思い出させた。マスターのテリーと奥様のふーちゃんは離婚の多いミュージシャンたちを尻目に年を重ねるごとにラブラブらしい。泊まりのホテルが神戸なので夜遅く神戸まで移動。たまには京都に泊まりたい・・橋川ツア・マネ、ご考慮ください。
1/31、去年出来たばかりの「神戸ウィンターランド」も少しづつライブハウスっぽくなってきた。いつもの「ネクタイ軍団」が盛り上げてくれるのは本当に心強い。しかし、奴らはよく飲む!奴らの勢いに背中を押されたのか友成君がエレピのバーを何本か折ってしまった。友成・・意外と興奮症か???ここで一度ツアーは終わり次は2/23の仙台。
2/23 出発の東京駅の新幹線ホームをコロコロとバッグを引っぱりながらマスクをしたやや顔色の悪い友成君がやってきた。そのアースカラーの顔色とふて腐れたような歩く姿を見て私の頭には「チンピラ」という言葉が浮かんだ。私はこういう何やっているのかわからないような男が好きだ。とてもプロのピアニストには見えない。何故マスクをしているの?風邪ひいたの?と聞くと「自分の周りの人がたくさんインフルエンザにかかっているので防御してるんですよ」とのこと。「チンピラ」なのに意外と用心深い。仙台駅に迎えに来てくれていた「enn」のオーナー加藤さんはややメタボちゃん(メタボリック)なので以前会った時は大好きな油の揚げ物などを食べないように注意していたが、最近開き直ったそうでリハーサルが終わると私たちを連れて「牛タン」屋に突入した。「enn」ではPRAVDAと斎藤亮プロジェクトというバンドが対バンだったが、ふたつともとても演奏力のしっかりしたバンドだった。打ち上げで東北アマチュア3大ドラマー(Ka,Y,Koと匿名とさせていただきます)と同席し、いろいろ最近の日本のプロ・ドラマーについて忌憚のない意見を聞かせてもらった。ここではちょっと書けないほど遠慮のないキツい意見、批判が飛び交って面白かった。ドラム・マガジンに取材に来て欲しい。
2/24 メタボ加藤の車で石巻に移動した。早く着きすぎたので石巻の漁港へ行けば旨い魚の店でもあるだろう・・と行ったが、何もなく誰もいなくてただめちゃ寒い風が海から吹き付けてくるだけだった。それでもまだ時間があったので宮城県出身の漫画家、石ノ森章太郎氏の「石ノ森萬画館」に行った。「サイボーグ009」とか「仮面ライダー」で有名な方だが、私は「さんだらぼっち」や「佐武と市捕物控」が好きだった。でも、「サイボーグ009」の女の子の衣装を着た受付のお嬢さんと写真を撮った。(DiaryPhoto必見!)後から調べたらこの女の子は003:フランソワーズ・アルヌールというキャラであることがわかった。演奏前に前回行った居酒屋で「あなたの人生観を変えるカキ・フライ」という店のコピーのついた「カキ・フライ定食」をまた食べた。しかし、私、浅野、友成、加藤の4人ともが「カキ・フライ定食」というのも能がなかった。やはり阿呆だ。対バンのShambleはなかなかかっこいいファンク・ロックのバンドで最後に2曲ほどセッションをした。打ち上げで友成君ファンの方が持ってきた彼のソロ・アルバム"Natural Sign"を初めて拝見した。確かに友成君は思いっきりナチュラルだ。
2/25 いわきの「Queen」に来たら中華料理店「味希」に行くしかないだろう。もう何を食べてもきょ〜りょくにう・ま・い!!私の中華料理店ランキングでは現在1位だ。ライブは五時からといつもより早めに始まったが、いつもながらのクイーンのお客さんの熱い声援で熱い演奏となった。終わって8時過ぎの列車で東京に向かった。かくして「仏成仏」の第一回ワールド・ツアーは終わった。では、DiaryPhotoを見て旅の風情(?)を楽しんでいただきたい。
2/19(月)荻窪 Rooster 永井“ホトケ”隆&Yancy Duo
  1st.stage
1.Things Ain't That Used To Be(inst)
2.Tramp
3.Stormy Monday Blues
4.Beautician Blues
5.You Belong To Me
6.Basin Street Blues(Yancy Sings)
7.Gee,Baby Ain't I Good To You

2nd.stage
1.That's All I Need
2.Out Of Sight
3.Talk To Me,Talk To Me
4.Yancy's Boogie(inst)
5.I Don't Know
6.Whisky Oh Whisky
7.Iko Iko
8.Sick & Tired〜Something You Got〜Sick&Tired

encore:The Blues After Hours

ピアノという楽器は豊かなサウンドを出してくれるのでデュオをやる時には、ちょっとギターを休んでもいいから楽な気持ちで歌える。
Gee,Baby Ain't I Good To Youのように私がギターを休んでYancyのピアノだけで歌うということもできる。別にギターをサボろうという気持ちじゃないけど、もう少しそういう曲を増やしてもいいかなと思う。Yancyはいつも前向きで力強い。特に2nd.stageの4曲目、ソロでやってもらったピアノ・インストなどは素晴らしいスピード感とパワフルさだった。ピアノとのデュオはいまこのYancyとのデュオでしかやってない。ニューオリンズ・ナンバーをたくさんやるのもこのライブしかない。Roosterは食事もお酒もリーズナブルで美味しいので、ゆっくりと食事をしながらライブを聴きたい方は是非Roosterへ・・・。来月は13日火曜日です!ライブ開始は8時と9時半です。
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