MY NOTES > DIARY




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4/13(日) 岐阜
  岐阜に来る日はなぜか天気がすぐれない日が多い。この日も雨になってしまった。salt122ではいつもの渡辺こうじ君のバンドのメンバーとなかなか濃いライヴだった。いつもそのままsaltで飲んでいたいと思うのだが、ベースの飯沼君もドラムの鈴木君も早めに帰るしこうじ君は酒飲まないし・・・・なんとなく早めにホテルに引き上げた。
今年に入ってずっとツアーが続いているし、レコーディングもあり、定期的に弘前にラジオの収録にも出かけていてさすがに少し疲れた。体のこともあるが音楽的、精神的に「引き出し」がなくなっていく感じがして休息を・・・と思い来月は都内のライヴだけでツアーもラジオの収録もない。とにかく「休む」。溜まっているCDやDVDを聴いたり観たりして読みたい本を読み、ベランダの植物の夏の準備をして散らかっているものも整理したい。空白の多い5月のスケジュール表を見て怠け者はにんまりしている。でも、しばらくするとまた旅に出たくなってしまうんでしょうがね。6.7月は新譜のレコ発ツアーなどまたたくさん旅があります。各地のみなさんまたその時にお会いしましょう。

4/12(土) 泉佐野
  泉佐野に行くまでに時間があったので森君と以前から行きたかった和歌山城へ登った。実際登るという言葉がふさわしいほど高くて立派なお城だった。桜はもう散っていたが緑があふれ天気もいい中、長髪のおっさんふたりはまずお城の中にある小さな動物園に行ってはしゃぎ、天守閣まで登りながら「苦しゅうない、近う寄れ。大義であった」と時代劇遊びをして和歌山城を堪能した。
泉佐野「漫画屋」は三回目だ。対バンの「佐野川SAME OLD BLUESBAND」は前回よりもかなりサウンドが締まっていい感じになっていた。時間があればいろいろとアドバイスしてあげたいほど彼らはブルーズに熱意がある。彼らだけでなく手伝ってくれているみなさん、店のマスターとママも本当に熱意と誠意のある人たちだ。演奏が終わってからもみんなが話をして笑って飲んでいるムードもすごくいい。そういうみなさんを見て私は以前「泉佐野ブルーズコミュニティー」と名付けた。また、秋くらいに行きたいと思ってます。「泉佐野ブルーズコミュニティー」に参加する人たちが増えることを期待しています。

4/11(金) 和歌山
  昼近くホテルをチェックアウトしてシカゴロックのある南森町の天満宮に参拝。毎年7月には天神祭という大きなお祭りが開かれるこの神社は大阪の人たちに大切にされている神社のひとつだ。参拝を終えて腹が減っていたので何を食べようかと迷ってまた昨日に引き続きお好み焼きを食べてしまった。昨日はイカ玉、今日は豚ネギ焼き。やっぱ大阪はお好みや。三時前に梅田で森君と待ち合わせて和歌山へ向かう。和歌山「OLD TIME」のマスター松本さんは長い間森君と私を呼んでライヴをやってくれているのだが、前回初めて松本さんの歌とギターを聴きよかったので今日は最後にセッションした。松本さんのことを私と森君は「和歌山のJT(ジェイムズ・テイラー)」と呼んでいたのだが、彼の芸名はBobbyだった。何故Bobbyなのかと尋ねると「ボブ・ディランから・・」とのこと。でも、声はJTなんやけどね、松本さん。ほんとにいい味してますよ、歌とギター。

4/10(木) 大阪
  京都は小雨。ホテルで傘を借りて近くのイノダ・コーヒーで朝メシ。
やっぱりこの店の雰囲気もコーヒーも好きだ。東京の家の近くにあればいいのになぁと思う。大阪に着いた頃にはかなり激しい雨になっていた。今日の店、シカゴロックは5周年を迎えたという。継続は力!がんばってください。今日はやり慣れている森君とのデュオなのでリハーサルもそこそこにマスターの塩山さんと三人で近くのお好み焼き屋へ。塩山君は二年ほど前に脳幹出血というかなりヤバい病気に見舞われ現在ほとんど塩分が摂れない状態だ。そんな話から始まってずっと健康と病気の話をしながらお好みを食べていた。森君が高血圧で「190いくつになりましてねぇ・・」と言うと急にお好み焼き屋のおばちゃんが「私は220行きましてねぇ・・・」と会話に参加。森君「それは負けましたわ」。おいおい勝ち負けか。
ライヴはなかなか盛り上がって楽しかった。とくに一番前にいた酔ったおっさんのノリがすごかった。というかおもろかった。そのおっさんが一曲終わるごとに「でゃっ!」と言う。「でゃっ!」は「どやっ!」のことで要するに私たちの演奏に感激する彼は他のお客さんたちに向かって「どやっ!ええやろ。ものすごくええやろ」と言いたいのだが、それがたった一言「でゃっ!」になっていたのだ。おっさんは踊るというか変わったアクションもするのだがその動きは私の文章力ではちょっと表現できない。ベースの小堀正が酔った時のアクションに似ていた。と言ってもわからんよなぁ・・・。そして、休憩時間おっさんは遠い昔を想い出したのか京都のことやら同志社のことやら話始め、とうとう学生運動の歌を「立てぇ飢えたる者よぉ〜♪・・・・・・ああ、インター♪ナショナァ〜ル」と歌い始めた。最後には「京大西部講堂」とおっさんは言っているつもりなのが「京大セブン講堂」になって大笑いさせてもらった。罪のない酔っぱらいは素晴らしい。
4/9(水) 京都
  春霞に包まれた富士山を車窓から眺めながら京都に向かう。東京駅で買った弁当もふきにわらび、ぜんまい、竹の子と春満載だ。桜の桃色と芽や葉を出してきている木々の緑そして菜の花の黄色・・・と次々と車窓に現れる春の彩りに見惚れてしまう。京都三条のホテルに着いて一休みしてテレビをつけたらBSで昔観たことのある「気のいい女たち」という古いフランス映画をやっていた。クロード・シャブロルという名前の監督だったと思う。おもしろいのでずっと観たかったが磔磔のリハーサルがあるのであわててホテルを出た。ところが歩いている途中で六角堂というお寺を見つけておもしろそうだったのでちょっと入ってみた。正しくは六角堂頂法寺という。本堂が六角の形をしているので六角堂と呼ばれているらしい。華道の池坊の拠点ともなっているそうでいまも訪れている人の多い生き生きとしたお寺だった。
今日は前々から「是非一度一緒に・・・」とゲストに誘われていたドラムの河井君のバンド「BBB」とのライヴだ。BBBはドラム、ウッドベース、サックスという編成でジャズ寄りのサウンドだ。そのサウンドにあわせての選曲ということをあまり考えていなかったのでメンバーのみなさんには無理させたかも知れない。次回更に選曲を熟考してまたやります!
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