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11/28 南青山 LEVI'S VINTAGE CLOTHING
  南青山の「LEVI'S VINTAGE CLOTHING」にて写真家の菅原一剛さんの「PORTRAITS FROM THE ARCHIVE By ICHIGO SUGAWARA」のオープニングパーティーがありたくさんの人たちが集まりました。そして、私たち"blues.the-butcher-590213"も呼んでいただき、短い時間でしたがお祝いの演奏をしました。
これはサンフランシスコにあるリーバイス本社に保管されている"NEVADA"と呼ばれている幻のヴィンテージ・ジーンズを菅原さんが写真に撮り、それを「プラチナプリント」という方法で原寸大に焼いた素晴らしい作品の展示のパーティでした。12/18からはその"NEVADA"の復刻ジーンズと菅原さんが撮った「THE ARCHIVE」というタイトルの写真集が一緒に梱包されたものがリーバイスから発売されることになっています。来年1月には写真集だけの発売も始まります。菅原さんの作品は11/29から以下の南青山のリーバイス・ヴィンテージクロージングで見ることができるので是非みなさんお出かけ下さい。ブルーズのように深い歴史のある幻のジーンズたちが、菅原さんの写真によってまるでそこにあるように再現されています。また、店内の画面で菅原さんチームがプラチナプリントを制作している現場の様子のフィルムも見ることができます。
菅原さんと菅原事務所のみなさん、Mikeさん、服部さん、そしてリーバイスのみなさんお疲れさまでした。
それからこの日偶然にも誕生日だった松雪さん、おめでとう!Forever You Young!

「PORTRAITS FROM THE ARCHIVE」LEVIS VINTAGE CLOTHING By ICHIGO SUGAWARA
会期:2007/11/29〜2008/1/14
会場:LIVI'S® VINTAGE CLOTHING
東京都港区南青山5-2-11
Tel:03-5774-8083 http://www.lvc.jp/
菅原さんのHPはhttp://www.ichigosugawara.com/
11/22(木)弘前
  1週間の東北ツアーを終えて仙台からFM収録のため弘前へ。もう蓄積疲労がずっしりだ。私のパーソネル・マネージャーと化しているカメラマンの菅原さんも一緒なのでまだ気が紛れるが・・・。しかし、ふたりで談笑して電車に乗っていると青森付近から減速。青森駅では出発時刻になっても電車は出ずしばらく待機。約20分遅れでやっと弘前に到着。駅に迎えに来てくれていたFMアップルウエーブの徳差さんも私たちが着いてほっとした様子。ところが駅正面に出ると凄まじい地吹雪。氷のように冷たい風とともに嵐のように雪が舞っている。話には聞いたことがあったが「地吹雪」は初めての体験だった。菅原さんと「本物だ!本物だ!」と子供みたいに喜んだが、徳差さんはいたってクール。
収録はチャールズ・ブラウンの季節ブルーズ"Merry Christmas Baby"など、ピアノ・ブルーズの特集をやった。そして、先日What's Newにもアップしたが来年一月からOn Airされる局が東北6局と奄美大島1局の計7局増えることになった。これはもうめちゃ嬉しい。よりたくさんの人に本物のブルーズを届ける機会が増えたのだからがんばってやっていきたい。
そして、収録が終わり蓄積疲労もどこへやら弘前の寒い夜やっばり酒だ。青南商事の専務、博報堂の中野渡さん、徳差さん、菅原さん、そして私という色気のないメンツで雪の舞い散る街をいつも行く小料理屋さん「こだま」へ。旨い料理と焼酎で盛り上がり結局そこから3軒。翌日はやや二日酔いで中野渡さんと薬局で二日酔い止めをゴックンしました。また、1月に収録に弘前に行くがもうすごい雪なんだろうなぁ・・・。では、photo diaryもご覧ください。
11/15〜11/21【追憶のブルースハイウェイ〜北へ】ツアー
  永井“ホトケ”隆(vo&g) 友成好宏(key) KOTEZ(bluesharp)
「いわきQueen」から始まり「長井市MOBO」、「盛岡Live Space Lasting BAL」、「八戸Roxx」、「秋田Club SWINDLE」、「石巻La Strada」、「仙台LIVE HOUSE enn」と7日間の旅だった。各地に集まってくれたみなさんありがとう!八戸から秋田へ向かう朝、東北は大雪に見舞われてどうなることかと思いましたが無事着けてライヴをすることができました。でも、その大雪のため秋田に向かう途中で大館に寄って比内鶏の極上親子丼を食べることは叶いませんでした。グルメ・ツアーをしているわけではないのですが、ハードな旅の楽しみはその土地の旨いものを食べることで、いわきの中華料理店「味希」、八戸「八食センター内」の寿司、石巻の牡蠣、仙台の牛タンと食べつづけました。でも、いちばん美味しいかったのはライヴが終わったあとに打ち上げで各ライヴハウスの方々が出してくれた暖かい鍋や心のこもった料理でした。ひとつの鍋や皿を囲みながら酒を飲み、笑って語り合う時間は長くツアーを続けている私の大切な心の糧です。
いつも東北ツアーを仕切ってくれている仙台ennの加藤さんの新車(photo diaryをご覧ください)は、広くて乗り心地抜群でした。その加藤号でデヴッド・ギルモアのライヴ映像など見ながら雪の中を突っ走っていきました。
今回は亡き浅野祥之君と以前ツアーした東北を鎮魂の意を込めてもう一度回ろうと思い、加藤さんにお願いしました。ツアーの間、何度も浅野君が現れてきたように感じましたが、それは悲しみではなくこれからもブルーズとツアーを続ける私たちへの力になっていくんだと感じました。浅野君を終生忘れることはありませんが、心のどこかに亡くなった彼への想いを納めなければなりません。その場所が自分の中に見つかったように思える旅でした。以前、浅野君に出会った各地の人たちはみんなそっと彼の死に触れてお悔やみの言葉を述べてくれるだけで、くどくどと言う人はいませんでした。打ち上げではまるでそこに浅野君もいるようにみんな食べて、飲んで、バカ笑いしました。そして夜は過ぎて「また、来ます!」と言って別れ、朝また次の街を目指して車を飛ばす7日間でした。友成君とKOTEZはとても心のこもった熱いプレイをしてくれました。感謝です。そして、毎日面白く楽しく過ごせたことにもふたりと加藤さんに感謝です。また、いつか旅しましょう!
では、あとのツアーの様子はphoto diaryをご覧ください。いつもながら演奏場面の写真がありません。
11/11(日)金沢 「夕焼け祭り」
  東京から金沢に着くまでの車中ムッシュとずっと話が尽きなかった。去年は浅野君とふたりで出演した「夕焼け祭り」。会場の金沢市民芸術村パフォーミングスクエアの横に広がる広場を歩いて「煉瓦亭」というレストランに向かって歩いている時、浅野君が横にいるような思いに駆られた。そう、去年はふたりでバカ話をしながらレストランに向かいスパゲティを食べたんだ。去年も今日と同じように私たちの少し先をムッシュが歩いていた。今日、私はムッシュのマネージャー大野さんと歩いている。ムッシュが赤ワインを頼まれたのでつられて私もロゼを飲んだ。昼間のアルコールは酔いが早い気がする。前日の10日はリハーサルだけなので早く終わってムッシュたちと居酒屋で旬の蟹など北陸の海の幸を頬張って飲んだ。そこそこ酔っぱらった頃に主催の飛田君と中川イサトさんが登場し、また杯を重ねた。
翌11日は会場入りする前にまたムッシュ、大野氏、橋川君というメンツで蕎麦屋「とーく」へ。囲炉裏がある落ち着いた店内で座敷に上がりとりあえず酒と茸や豆腐をいただき、最後に蕎麦を食べた。すごく旨かった。他のお客さんとも一緒に囲炉裏を囲むのだが、品よく静かに話をされ蕎麦を食べられる方ばかりで気持ちがよかった。こういう店で子供に走り回られたり、おばはんたちが大声でしゃべり合ったり、質の悪い酔っぱらいがいると興ざめするのだが、店主の姿勢がしっかりしているらしく気持ちのいい客しかやって来ないようだ。ほろ酔いで会場に向かう。すごく久しぶりに加川良さんに会ったし、中川イサトさんの達人ギターを聴いたのも10年以上ぶりだ。木村充揮くんも元気そうで何よりだった。私は最初に飛田君とデュオで"Ramblin' On My Mind"と"Love In Vain"の2曲歌った。去年は浅野君と"Key To The Highway"と"Love In Vain"を演ったが、今年は飛田君に手伝ってもらった。歌っていると浅野君がふらっとやってきて、いろんな感情が胸に迫り上がってきて困った。その後はドラムのつのだひろさんとペースのクリス・シルバースタインさん、そしてピアノの宮原透さんに参加してもらい3曲歌った。アンコールの全員参加まで時間があったのでまた楽屋でちびちび飲んだ。楽屋が一緒だった「ははの気まぐれ」(なんちゅうバンド名や・・・)のみんなとバカ話でヘラヘラ笑った。「ははの気まぐれ」のみなさんは平均年齢27才くらいで京都でなかなかの人気バンドだそうだ。彼らのステージを観ているとその人気のわけがわかるような気がした。60年代の懐かしいロックの匂いを振りまきながら、しっかりと核のある「バンド」らしいサウンドを聴かせてくれた。メンバーがみんな同じくらいのベクトルで個性的なのがすごくいい。顔もそれぞれ個性的だが・・。ムッシュと時々一緒にやっているとのことで、スパイダーズのカヴァーがパーフェクトだそうだ。一度ゆっくり聴いてみたい。コンサートは暖かい拍手に包まれて無事終わった。
全員参加の賑やかなコンサート打ち上げ宴会を終えて、少し飲み足らず「ははの気まぐれ」のみなさんや大野さんたちとロック・バーへなだれ込んだ。バカ話と酒は人生の潤いだ。みなさん、お疲れさま。主催者の飛田君に格別の感謝とお礼を!!元気で!また来年、お声がかかるのを待ってます。
翌12日、またまたムッシュ、大野氏、橋川君というメンツで浅野君がいちばん好きだったお寿司屋さん「弥助」へ行きお昼を食べ、日本酒なんぞいただきほろ酔いになった。それにしても「弥助」のお寿司は絶品だ。いくらでも食べれてしまうから恐ろしい。その後「もっきりや」に行きジャズを聴きながら、マスターと話をしてコーヒーを飲んだ。来年1月は「もっきりや」でblues.the-butcher-590213のライヴだ。金沢は相性がいい。きっとそう思っていただろう浅野君をなぜかいっぱい想い出した2日半だった。
11/7(水)京都山科 「橘」
  members:塩次伸二、田中晴之、山田晴三、堀尾哲二、永井“ホトケ”隆
ギターの塩次伸二から3ヶ月ほど前に「山科の蕎麦屋でライヴをやるんだけど来てくれないか・・・・」という依頼があり、「蕎麦屋か・・」とそのシチュエーションにも興味を持たされたが私も蕎麦好きなのでとても楽しみにしていた。蕎麦屋「橘」は京都山科の小野御霊町というところにある。すぐ横に「随心院」というお寺があったのでリハーサル前にちょっと見学させてもらった。表の門はさほど大きくないのだが、中に入るとなかなか大きなお寺で美しい庭園もあった。このお寺は絶世の美人と言われた小野小町が30才過ぎから亡くなるまでの晩年を過ごした寺ということで有名だそうだ。「花の色はうつりにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに」という百人一首の歌は確か小野小町だが、高校の時習ったその一首だけであとは知らない情けない我が身だ。小町が使っていたという「化粧の井戸」と呼ばれる井戸もあり見てみたが、いまも使えるのかどうか私にはただの水たまりのように見えた。本堂は桃山時代の立派な建物で重要文化財の仏像や美しい襖絵を見ることができるので京都へ旅される方は是非一度訪ねて、隣りの美味しい蕎麦屋さん「橘」で一休みしてください。
その「橘」さんも築350年という美しい建物で襖を取ってざぁーっと一間にしてある光景はなかなか趣のあるものだ。蕎麦屋さんとしてはかなり広くてこの日は100人ほどのお客さんが集まって下さった。木造なので音がすごく優しくて堀尾君の持ち込みPAだけでもちろんモニターなどなかったが、ライヴはとてもやりやすかった。それで「ライヴハウスにしたらどうですか」などとMCで余計なことを口走ってしまった。最後に女将さんの高本けいさんから楽しいご挨拶(本当にお話が上手な方です)があり、高本さんは私のことを「川を渡れないサムライ」と言われました。あとからその意味がどういうことなのか訊こうかなとも思いましたが、いつかわかる「謎」ということで聞かない方がいいと思いそのままにしました。美味しい蕎麦もごちそうになりメニューにない焼酎のそば湯割りなども作っていただきありがとうございました。別れ際に高本さんから「これで念願叶いました。本望です」と言われ恐縮しました。今度は蕎麦だけを食べに参上しますのでいつまでも美味しい蕎麦を作り続けてください。集まっていただいたみなさん、ありがとうございました。本当に楽しい時間でした。
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