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10月某日「物言えば唇寒し秋の風」
  10/3に徳間音工(レコード)からウエストロード・ブルーズバンドがかって出したバーボン・レーベルのファースト・アルバムとライヴ・アルバムが紙ジャケ+24ビットで再発されているのにいつもながらメンバー分さえ送られて来ない。昔の社員がいないとかいろいろ事情はあるのだろうが、ネットがこんなに発達した時代に連絡の取りようぐらいあるだろうし・・・いやそんなことよりウエストのメンバーはいまも全員が現役で活動しているのだからライヴハウス(例えばJIROKICHI)にでも届けてくれればよそさうなものだが・・・。
70年代中頃、メンバーも会社側もあんなに熱をもって作ったアルバムの再発盤を徳間はメンバーに届ける気持ちもないのかと淋しく残念に思う。明日レコード店に行って買うか・・。「物言えば唇寒し秋の風」(芭蕉)
10/1(月)弘前 "We Get On A Mystery Train"
  blues.the-butcher-590213のメンバーで初めての旅だ。と言っても秒単位の沼澤「社長」は前日大阪でライヴのため大阪から飛行機で青森空港そして弘前へと来る。もちろん飛行機は自家用ジェットだ。ウソですがそのうち持ちそうな気がします。自分で免許取って操縦しそうな気もします。「高所と閉所がめちゃ苦手な、電車が大好きな」課長補佐代理の私と「足が地上から浮いているのは苦手」の新入社員中條君、「飛行機と新幹線・・どっちでもいいですよ」の最前線営業1課KOTEZは新幹線で朝早く東京を発った。東京〜弘前は電車で5時間かかる。でも、日本ブルーズ化計画と blues.the-butcher世界進出計画について3人で熱く討論している間に弘前に着いた。いや実はくだらない話をして弁当を食べて、ぼーっと景色を眺めてちょっとうつらうつらしていたら弘前に着いたのだが。
弘前のこのコンサートのタイトルは"BLUES POWER"。これは僕が弘前FMアップルウェーブで隔週でDJを務めることになった新しいブルーズ・プログラムのタイトルでもある。そしてサブ・タイトルが"Asano Yoshiyuki Memorial"。これはこのコンサートと番組を始めるきっかけを作ってくれた写真家の菅原一剛さんの提案だった。
亡き浅野祥之の存在なくしてすべての始まりはない。私のギター・アンプの後ろに浅野君の写真が飾られてましたが、たぶん浅野君はblues.the-butcher-590213はじめ私たちのこういった新しい出発を喜んでくれているものと思います。私のギターにはきっとハラハラしているでしょうが・・・。「ホトケさん、そこはですね、こういう風に弾くと簡単にできますよ」って前みたいに教えてくれよ!って言いたい。
平日にもかかわらずたくさんの方が県外からも来て下さってコンサートは大変盛り上がりました。Tシャツ、CD、DVDもたくさん買っていただきありがとうございました。また、弘前で定期的にこのライヴを続けていく話も出ていますので、またよろしく!弘前から東北一帯にブルーズの種をバラ蒔きましょう!そして、いつか大きなブルーズの花が咲くことを願ってます。FMの「BLUES POWER」もまだ弘前近辺しか聴いてもらえませんが、どんどんと広がっていっていろんなFM局から流れるといいなぁと思ってます。みなさんも地元のFM局に「BLUES POWER」という番組のことをプッシュしてください。そして、会場には菅原さんの作品(青南商事の工場で撮ったゴミの写真が大きく引き伸ばされたもの)が何点か飾られてましたが、来年弘前で菅原さんの本格的な個展が開かれます。それもまた楽しみです。そして打ち上げの宴会も楽しい時間でした。おいしいものをたくさんごちそうさまでした。
翌10/2は blues.the-butcherのメンバー全員で2週分FMの収録をしました。ああだ、こうだとブルーズの話や弘前の話をしながらあっという間に終わってしまいましたが・・・・。秒単位でスケジュールをこなしている沼澤社長は収録が終わるとまたすぐに飛行機で東京へ。残った3人は弘前でお寺の見物をしたあとまた電車で東京へ。菅原さんチームの方々が途中乗り換えの八戸で駅弁とビールを買うのに必死だった様子をカメラに収めたたかった。残念。まだつきあって日の浅い中條君といろいろ話も出来ていい旅でした。弘前駅でおばちゃんから買ったつけものの臭いが袋からもれてくるのを気にしながらの旅でした。(Photoご覧下さい)

最後になりましたが、会場に来てくださったみなさん、菅原チームのみなさんそしてFMアップルウェーブのみなさん、青南商事のみなさん、CD販売をしてくださった斉藤さん、博報堂の中野渡さん、コンサート・スタッフのみなさん本当にありがとうございました。それから素晴らしいリサイクルの展開を東北でされている青南商事の工場をみなさんも一度見学して、自分が出しているゴミや毎日大量に排出されている廃棄物の問題について考えてみてください。

それから11月には15日からKOTEZ、友成好宏と3人で浅野君と回った東北を7カ所ツアーします。是非お越し下さい。詳細はScheduleをご覧下さい。

2007年10月1日 弘前SPACE DENEGA 「BLUES POWER〜Asano Yoshiyuki Memorial」blues.the-butcher-590213(永井“ホトケ”隆、KOTEZ、中條卓、沼澤尚)
演奏曲目
1.Off The Wall
2.Blow Wind Blow
3.Long Distance Call
4.I Want Be Loved
5.Rainin' In My Heart (KOTEZ SINGS)
6.Spoonful
7.Mystery Train
8.Same Old Blues
9.One Way Out
10.Tuttie Frutie
11.Shake A Hand
12.Mojo
encore:The Blues Is Alright
2007年9月29日(土)東福生 UZU "It began to rain and nobody was there"
  「UZU」は開店から30年以上が過ぎた福生界隈では老舗のライヴハウスだそうだ。その「UZU」のママさんから去年の「福生ブルーズフェスティバル」の時に「一度、うちに出ていただけませんか?」とオファーを受けて今回のライヴの運びとなった。対バンはいつも寄居で世話になっている鳥塚君の「LOVE BONE」と、その寄居で何度か対バンになっている「一級河川荒川団」。しかし何が驚いたかと言えば、小田急沿線のウチから登戸に出て南武線で終点立川まで行き、そこから中央線で拝島へそして拝島から八高線で東福生というアクセスなのだが、なんと!2時間近くかかった。東京駅から新幹線で名古屋に着いてるで。拝島の乗り換えで八高線のプラットホームに行くとちょうど電車が出た後だった。次の電車は・・・・と時刻表を見るとうん?30分後!1時間に二本しかない・・・。オレの故郷でも1時間に5.6本はあるで!とひとりで突っ込みを入れている場合ではない。仕方ないので構内のミスドで甘いドーナッツを食べて30分つぶした。そして、30数分後東福生駅に着き、店は駅のすぐ近くだと聞いていたので誰かに訊こうと思ったがこれがまた人がい・な・い。駅は無人駅だったし・・。おっと人が・・・と思ったら訊いても無理そうなおばあちゃんだった。そうこうしているうちに雨が降ってくるし、傘はないし、店に電話しても誰も出ないし、ギターは濡れるし、肩は痛くなってくるし、腹は減ってくるし、酒が飲みたくなるし・・・ひどくブルーズ的な精神状態になり、一瞬「家に帰ろう」かと思った。その不機嫌モードに入りそうだった時、「そうだ!鳥ちゃん(鳥塚)はもう店に着いたかな・・・」と電話すると駅のすぐ近くにいるから車でひろってくれるという。助かった。そこで思ったのは、かの放浪のブルーズマン、ロバート・ジョンソンなどはこんな風な目に、いやもっとひどい目に度々遭っていたと思うのだが、初めて行く店が思ったより遠かったり、場所がわからなかったり、雨に降られたり、それでギターが濡れたり・・・・・そういう時どんな気持ちだっただろうか・・と。う〜ん・・と、いろいろ考えてみたのだが、恐らくジョンソンの場合は色男だったのですでに駅にその地の女が「ロバート!ロバート!こっちよ!久しぶり・・・・?」と傘をさして待っていただろうという私的な結論になった。
「LOVE BONE」はブルーズ系のおっさんバンドで、「一級河川荒川団」はアメリカロック系のおっさんバンド、それに私とKOTEZのおっさんデュオ、最後はおっさんみんなでセッションと見事な「おっさんによる、おっさんのためのライヴ」だった。お客さんがやや少な目だったが、「そんなの関係ねぇ」とおっさんたちはみんなで盛り上がったのでした。それにしても「LOVE BONE」と「一級河川荒川団」は本当に自分たちの好きな音楽に真面目で、一生懸命でその気持ちのあふれた音に初めて聴いたKOTEZ君はいたく感激しておりました。では、Photoでおっさん集合体をご覧ください。
2007年9月30日(日) "Blues Power"第2回目番組スタート記念特番(弘前FMアップルウェーブ78.8MHz)On Air曲目
  Openning Theme Song "I Believe"(The Blues Power/This Is The Blues Power)
1.The Sky Is Crying(The Blues Power/This Is The Blues Power)
2.Come On(The Blues Power/This Is The Blues Power)
3.Same old Blues(The Blues Power/This Is The Blues Power)
4.Long Distance Call(Muddy Waters/Fathers & Sons)
Ending Theme Song "Got My Mojo Workin'"(The Blues Power/This Is The Blues Power)

This Program Is Presented By SEINAN
出演:永井“ホトケ”隆、斉藤浩、稲葉みどり 飛び入りゲストー菅原一剛

今回は前回に引き続き番組スタートの特番ということで僕と隔週に番組のDJをやる斉藤さん、稲葉さんと対談形式で番組を進め、今回この番組誕生そして翌日10/1のコンサート"BLUES POWER"(Yoshiyuki Asano Memorial)の開催のきっかけを作ってくれた写真家の菅原一剛さんにも参加してもらった。
The Blues Powerのアルバムからの曲を流しながら、亡き浅野君との出会いそして沼澤君が参加してバンド結成への流れなどを話した。そして、菅原さんからは番組のスポンサーであるリサイクル会社青南商事との出会いと今回のコンサートとこの番組への想いを語ってもらった。
さて、いよいよ10/6(土)の22時30分から30分番組として僕の担当が隔週で始まる!乞うご期待!
そして、番組のスタートを記念したコンサート"BLUES POWER"(Yoshiyuki Asano Memorial)が10/1に弘前である。
9/14〜9/23 「2007・ブルーズ初秋の旅」
  ツアー初日9/14は大阪南森町の「CHICAGO ROCK」。メンバーはいつものギター森俊樹、ベース南角光児、ドラムベーカー土居というメンツ。以前は音響的にやりづらいことも多かったのだが少しづつ改善され、そしてPAをやってくれている村尾さんの尽力もありすごく演奏しやすくなった。リハ終わっておばちゃんがやっている近所のお好み焼き屋で軽く飲む。私はお好み焼きはイカ玉かネギ焼きが好きなのだが、以前「お好みはブタ玉やでぇ」と主張する山岸と論争したことがある。森君と南角君は焼いたブタに卵をかけたトン平焼きというのを頼んだ。出るかな・・・と思っていたらやっぱり出た「左トン平、ヘイユー、ブルース!」と森君。若い人のために説明するとこれはコメディアンの左トン平さんが大昔に出した曲「ヘイユー、ブルース」のこと。
本番はドラムのベーカーさんがリハでやったことをぽろぽろと忘れる。
が、他の3人でなんとか押し切りという感じ。ベーカーさん、もうかなり一緒にやっているんやから頼んますよ。終わってマスターから「これあげるわ」と言われてもらったのがリン・ホワイトという女性ソウルシンガーのアルバム(アナログ盤)。そのアルバム・タイトルがいいー"Blues In My Bedroom"。photoでジャケットをご覧あれ。

9/15、京都「都雅都雅」で塩次伸二プロデュースのBlues Party。たくさんバンドが出るのでリハが終わってから本番までかなり時間がある。それで前日、大阪のライヴにも来てくれていた曙橋461ブルーズ・プロジェクトの堤夫妻を「おめん」に連れていき飲んで食事をした。とりとめもない話をしながら美味しい酒だった。ほろ酔いで「都雅都雅」へ戻るとステージではビンゴ大会の真っ最中!伸ちゃん(塩次)が大きな声で「ビンゴ!19番!」と司会をしていた。お客さんもたくさん来てすごく盛り上がってパーティらしいライヴでした。京都のジャンプブルーズ・シンガー福島タンメン君や元ファッツ・ボトルの小川君や池上君にも久しぶりに会えたし、病気だった田中晴之君がすごく元気になっていいギターを弾いるのを見れてよかった。晴ちゃん、体に気をつけてすこしづつがんばって!それにしても企画、構成、司会、演奏・・と八面六臂の大活躍の伸ちゃん、お疲れさまでした。ニューオリンズから持ち帰ったMojoはまだまだ効いているみたいですな・・・・。

9/16、朝大好きな「イノダ・コーヒー」でゆっくりコーヒーを飲む。名古屋に移動なのだがホテルをチェック・アウトしてからかなり時間があったので加茂川へ行ってみた。残暑の日差しがきつくて川辺にはあまり長く座っていられなかったが、高い空に白い雲そしてゆっくり流れる加茂川を眺めいろんなことを想い出した。加茂川から上がって四条に出ると足が八坂さん(八坂神社)に向かっていた。南座の前を通り土産物屋を覗きながら八坂さんへ。境内で偶然結婚式を挙げている人たちがいてその様子を見ることが出来た。暑いので花嫁さんは大変だっただろうが、白無垢を着て後ろから大きな傘をさされてゆっくりと歩いていく光景はとても美しかった。神社では必ずおみくじを引くことにしているが、引いてから結んでおくところに行くとすごい数のおみくじが結ばれていた。神様も大変だ。そして、昔京都にいた頃よく通った長楽館でコーヒーを飲んで一休みして円山音楽堂の周りをぐるっと歩いてから東大路に出て祇園を抜けて四条に戻った。すこし疲れたがいい時間が過ごせた。やっぱり京都はいい。
名古屋はまだ出来て間もない「monsieur」でのライヴ。メンバーは名古屋の若手ジャムバンドの「赤門」の村上聡志(b)鳥居亮太(dr)と、いつも私をサポートしてくれているギターの木下和彦。村上、鳥居のリズム隊がしっかりしているし木下のバッキングも的確なので何の問題もなく気持ちよく演奏でき、自然ないい盛り上がりになった。ここのマスター小川君は本当に趣味のいいポスターをたくさん所有している。写真を取ったので見ていただきたい。演奏後、みんなで今池TOKUZOへ流れて店主森田も入ってヨタ話で飲む。

9/17から19まで三日間は伊勢に帰省し墓参りに行ったり、伊勢神宮を参拝したりのんびりと過ごした。母は86才いまだに自転車に乗って買い物に行っている。速度はめちゃ遅い。料理は上手い。母が元気でしかも兄夫婦が母の面倒を見てくれているから私は寅さんのような生活をしていられる。

9/20、大阪天王寺で森君(俊樹)と待ち合わせてJR阪和線に乗って和歌山へ。ところがふたりで話し込んでしまい、ふと気がつくと列車は海の上を走り関西空港へ向かっていた。関空行きと和歌山行きと車両が別々になっていることを知っていたのに関空行きに乗ってしまっていたおっさん、ふたり。今回の和歌山での収穫はなんと言ってもOLDTIMEのマスターの松本さんの歌とギターが聴けたことだ。もう何十回となくOLDTIMEに出ているのに初めて聴いた。ジェームズ・テイラーに影響された(?)自然であっさりとした歌い口と無理のないフィンガー・ピッキングのアコースティック・ギター。日本人が歌うジェイムズ・テイラーなんて滅多に聴けるものじゃない。しかも淡々としていて実にいい。彼にこんな一面があったなんて知らなかった。次回はセッションしましょう!ということになった。

9/21、大阪IVY のマスターは60〜70年代のロックにすごく詳しい。アルバムもアナログ、CDともかなり収集していていつも「“ホトケ”さん、今日のBGMは何にしましょう?」と訊いてくれる。今日は前日の影響もありジェイムズ・テイラーにしてもらった。ライヴはネクタイ軍団も現れていい感じで盛り上がった。ビールをガンガン飲んで勝手に踊り、一緒に歌うネクタイ軍団みたいなグループが全国各地にいるとライヴはすごく楽しくなるはずだ。

9/22、森君と南海難波で待ち合わせて泉佐野「漫画屋」へ。今年の春に初めて行ってあまりにブルーズ馬鹿が多いので「泉佐野ブルーズ・コミュニティ」と私は名付けましたが、今回もそのブルーズ馬鹿のみなさんと一緒に大いに盛り上がった。最後のセッションでは私と森君を入れて全部で6人ギターがステージに上がったが、真面目な人の真面目な音、エロい人のエロい音・・・とギターは実に正直にその人の性格を表すと思った。自分の音がどんな風だかはわからないが、以前「ドスが効いた音」と言われたことがある・・・・極道な音ということか。演奏が終わってから飲みながらのマスターの話が漫画のようにめちゃ面白かったが、品がありすぎてここにはとても書けない。知りたい人は泉佐野に行って少し酔ったマスターからゆっくり聞いてください。

9/23、神戸James Blues Landは「Soul Shakers」との共演。「Soul Shakers」が先にやって、その後私と森君とのデュオ、そして最後にセッションというのがいつも段取りだ。「Soul Shakers」はホーンセクションが6人もいてやっぱり"Soul Man"や"Something's Wrong With My Baby"をホーン入りで歌うのは気持ちがいい。ブルーズをやるのとはまたテイストの違う興奮が体に湧出てくる。終わってからの宴会も人数が多いと楽しい(始まる前の打ち合わせと称してみんなで飲んでいる時からすでに打ち上げ状態だが・・・)。今回のツアー最後の夜ということでちょっと深酒してしまいました。マスターは途中からソファで寝てました。遅くまですいません。
各地に来てくださったみなさんありがとう!また会いましょう!
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