MY NOTES > DIARY




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12/18 仙台 休日
  今日はOFFだ。仙台の文学館を訪ねようと思っていたら休館日だった。夕方になって一番町のアーケードをぷらぷら歩いていたら、懐かしい京都の「イノダ・コーヒー店」の小さな看板を出している「ニューエレガンス」という喫茶店を発見!早速入ってみると名前どうりのエレガントな女性がふたり「いらっしゃいませ」と迎えてくれた。
静かな落ち着いたムードでコーヒーも美味しくて持参していた永井荷風の小説「墨東奇潭」を読みながら長居してしまった。これから仙台でゆっくりできる喫茶店を見つけられてよかった。
12/17 仙台 Heaven
  今回はennではなくHeavenという店でのライブ。ブルース系のミュージシャンがよくここでやっているようでKOTEZ君も最近来たという。くつろげるいいムードの店でPAもしっかりしていて私は演奏しやすかった。対バンの「ユルユル」というバンドがメシを食べに行っているうちに終っていて、聴けなかったのが残念。どのくらい「ユルユル」なのか「キツキツ」の私は聴きたかった。演奏最後のアンコールになって妹尾隆一郎に激似のおっさんがハープを吹かせてくれとステージに出てきた。ジミ−・リードの"Baby What You Want Me To Do"を一緒にやったが、ちゃんと吹ける人だったので早く言ってくれればもう何曲か出来たのに・・・。終って近くの居酒屋で打ち上げ。
また、ヘラヘラといい加減な話で盛り上がり酔っぱらった。
驚いたことがひとつ。演奏が始まる前にクリスマス・ムードで盛り上がる定禅寺通りをHeavenに向って歩いていると、なぜかそのHeavenのマスター瀬戸さんが鋪道で「光るヨーヨー」を売っていた。もう演奏が始まるというのに・・・何故?ここで?ヨーヨーを?本職はテキ屋か?しかし、歩いている人に声をかけるでもなく、まるで活気のないテキ屋(?)で売る気がゼロのムードでただ立っていた。世の中にはまだまだわからないことがたくさんあると思った。
12/16 米沢 ARB
  オーナーの奥さんがロックバンドのARBが大好きでこの店名になったそうだが、読みは「アーブ」と読むそうだ。前日の長井市の人たちから米沢には「熊文」という旨いラーメン屋があると聞いていたので、行こうとしたら歩いて30分はかかるという。それでもラーメン・フリークの浅野軍曹とやはりラーメン好きのメタボリック加藤隊長は運動を兼ねて歩いていくとのことなので、私永井二等兵としては行軍に参加しないわけにはいかない。しかし、30分歩いた価値はある中華そば風の私好みの旨いラーメンだった。で、帰りはタクシーと思いきや隊長と軍曹はカロリー消費のため歩いて戻るということなので私も仕方なく歩いた。往復1時間か・・かなりカロリーも消費されたと思いきやARBの前まで戻ってくるともう「腹が減った」と軍曹と隊長はミスター・ドーナツへ。どんな胃袋や?!私はあきれてコーヒーだけ買ってホテルへ戻った。
そして、この往復1時間の行軍がたたったのだろう・・浅野軍曹は本番中に足がつった!!が、演奏は中身の濃い充実したものだった。とくにエルモアのスライド曲における軍曹のプレイは日々熱を増している。打ち上げになるとこの店の名物のでかいホットドッグやピザを浅野軍曹はまた無心に食べていた。どんな胃袋や?!その間、私は「浅野フリーク」を自認するK君に前日の演奏の「ダメ出し」をしていた。しかし、K君は私の「ダメ出し」ごときにめげる様子もなくずっとしゃべり続け飲み続けていた。
そして、男(おっさん)ばかりの打ち上げが延々と続く米沢の夜だった。
12/15 長井市 MOBO
  一夜明け、雨は上がっていた。今日もそんなに寒くはない。MOBOでもマスターが参加している対バンがあったが名前がわからなかった。外は寒いがお客さんには暖かく迎えてもらった。ここのマスターはギターをたくさんコレクトしていて打ち上げの時に次から次と自慢気に出してきた。ブルーズパワーのレコーディングに1本貸してくれないかと頼んだが、ダメだった。まあ一般的にコレクターは売ったり、貸したりすることには腰が重い。また打ち上げの席で対バンでギターを弾いた熱狂的な「浅野フリーク」だと自認するK君と浅野軍曹の間でギターのトレードが結ばれた。K君はギブソン135というセミアコのギターを放出し、軍曹は常々沼澤超1流からそのビジュアルに不評を買っているややメタリックな黒い特注ギター(スライド用に使っていたもの)が放出された。K君は大喜びだったが、私は軍曹の不敵な笑いを垣間見てしまった。
そして、このK君のギブソンはブルーズパワーのレコーディングで使われた。いい音してました。
驚いたことがひとつ。もう15年以上も前にギターの山岸たちと長井市に来た時に泊った「長井屋旅館」という古いがなかなか風情のある旅館があった(つげ義春の漫画に出てくるような)。その旅館が改築していまは「ビジネスホテル長井屋」となり今回泊めていただいたのだが、そこの旦那さんが会うなり「ああ!久しぶりです」と私のことを憶えていたのには驚いた。失礼ながら私は憶えていなかった。ジャズ好きのなかなか音楽への見識のある方で、コーヒーをごちそうになりながら楽しい時間を過ごさせてもらった。またお会いするまでお元気で!
12/14 山形 フランク・ロイド・ライト
  「仏&仏茶 みちのく2人旅2006 別名:みちのくブルーズ侵攻作戦」12/14〜12/20
永井“ホトケ”隆vo&g 浅野祥之g&vo Duo
遅ればせながら昨年みちのくツアーのDIARYです。

山形へ出発の朝、東京は厚いグレーの雲に被われていた。前々日、仙台ennの加藤さんからの連絡では雪になるかも知れないとのことで、厚めの靴下、毛糸の帽子、手袋、マフラー、ホカロン、長めのコート、そしてスニーカーには防水スプレーを施すなど万全の防寒体制で山形へ向った。途中の福島あたりから急に冷え込み新幹線内の暖房温度が上がる。いよいよ冬のみちのくへ来たという感が深まる。ギターを抱えて吹雪く北国を映画「八甲田山」のように進軍しなければならなくなるのだろうか。「天は我を見放したか・・・」という映画のせりふが頭に浮かび、浅野軍曹殿が雪の中で息絶えて眠ろうとする私の頬をたたきながら「永井二等兵!寝るんじゃない!」と叫ぶ光景が・・という妄想が膨らむ。でもヘッドホーンで聴いているのは"J.J Cale&Eric Clapton/The Road To Escondido"。これが車窓から淋し気な風景に実に合う。
J.J Caleはいい。Ericさんはまあどっちでもいいんだけど・・。でも、Ericさんの名前でこのアルバムはたくさん売れるんだろうなぁ。でも、そのおかげでまたCaleさんがアルバム出してくれたら・・ま、いいか。Caleさんの声もギターも大好きだが、その前に彼は本当にいいソング・ライターだ。
山形駅に着くと改札でenn加藤さんが待ってくれていた。加藤隊長は前回のブルーズパワー初東北侵攻の折にも陣頭指揮を取られた名将だ。その加藤隊長から浅野軍曹が前日の九州から山形に乗り込んでくるので、しばらく山形駅で待てとの指令を受けお茶を飲みに行くことに。するとコートも着ていない地元の人たちがたくさんいるではないか。高校生は学生服のままだ。どうも山形は暖かいらしく、私の完全防寒ファッションが大袈裟に見えて恥ずかしい。1時間後、浅野軍曹が到着されいよいよ「みちのくブルーズ侵攻作戦」の開始かと思うと志気が高まる。加藤隊長のDVD装備車に乗り込み、会場の「フランク・ロイド・ライト」へ。
今日は対バンがふたつ。「山形ブルース研究会バンド」と「kechon kechon jug band」。kechon kechonの方はジヤグバンドとして方向性もはっきりしていて、全員が歌いリズムもタイトで何よりメンバーが楽しそうにやっているのがすごく良かった。一方、山形ブルース研究会バンドには苦言を呈したい。音が大きすぎてアンサンブルが良くなかったし、リズムの練習をバンドでもっとして欲しい。そして、もう少しバンドに合った選曲があるのではないでしょうか?偉そうですいません。ブル−スバンドだけに気になりました。演奏後は柘植ママの美味しい料理が次から次へと出てきた。とくにみそ漬け豆腐、山菜の汁椀、ロール白菜は絶品でした。柘植さんには小料理屋を出してもらいたい。12時半頃打ち上げはお開き。外は雪ではなく雨になっていた。
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