MY NOTES > DIARY




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11/4(土)寄居 さち庵
  永井“ホトケ”隆&上村秀右 DUO 共演:Love Bone 荒川団
寄居はいつもLove Boneの鳥ちゃん(鳥塚和弘氏)にお世話になっている。そして会場の「さち庵」は鳥ちゃんの小学校から幼馴染みさっちゃんがやっている。来てくださる方々ももうほとんど顔見知りで和気あいあいとしていていいムードだ。いつもはLove Boneとの対バンだが、この日はもうひとつ「荒川団」というおじさんバンド(私もおじさんだが)が出演。ザ・バンドやオ−ルマンの曲を聞かせてもらったが、自分たちのレパートリーを本当に楽しそうにそしてどこか誇りをもってやっている感じがして良かった。その後「荒川団」に刺激されたか・・Love Boneがいつもよりハイ・テンションに演奏。そして、私とシュウがやったのだが、シュウはこの日も短いカール・コードで客席乱入を試みたがやはりコードが短すぎて乱入という感じにならない。買ってやろうかな・・・長いシールドを・・。アンコールの"Crying Time"でチーク・ダンスをされた中年のおふたり(私も中年だが)がいてとても絵になっていて良かった。ああやってお客さんたちが自然に自分の好きなダンスをされるのを私はいつも歌いながら待っているのだが。さて、打ち上げは予想どおりおっさんばっかりで変に盛り上がった。この夜は鳥塚邸に泊めてもらい、翌朝、鳥ちゃんが自分の菜園で作った野菜で朝食を御馳走になり、昼近く福生に向った。
11/3(金)高崎 De Foret
  永井“ホトケ”隆&上村秀右 DUO
De Foretに来たのはこれで3度目になるのかな。いつものように最初に店のマスターでもあるホリケンさん(掘憲輔)がギターの浅見さんとDUOで演奏(ホリケンさんはほとんど毎日店で歌っているので近隣の方々は是非行ってみてください)。その後、私とシュウ(上村)が約1時間ちょっと演奏した。シュウはこの日新しく買ったフェンダーのアンプで気持ち良かったのか、後半に客席突入。しかし、カール・コード(くるくる巻いたコード)を使っているためにシールドが伸びずあまり遠くまで行けなかった。地味やった・・。やっぱ客席突入には最低10メートルのシールドは用意してもらわないと。いつも高崎のライブでは産婦人科医の池田さんに大変お世話になっている。この場を借りてお礼申し上げます。この日池田さんは私のCDを自らたくさん購入されてお店で売ってくださった。いやぁ、完売できてよかった。高崎のみなさん、また暖かくなった頃に行きます!
10月某日 皇居前そして映画「フラガール」
  もう晩秋。冬に向うにつれて私のベランダも次第に彩りが少なくなってきている。いま咲いているのは秋桜と小さな紫の実をつけている小紫式部という小ぶりの木だ。
しかし、小紫式部なんて一体こういう花の名前は誰がつけているのだろうか?ちなみに最近私が植えたチューリップの名前はブルー・ダイヤモンド、ナイト・オブ・クイーン、プリティ・ウーマンだ。もし、新種を自分が開発すれば好きな名前をつけれるということなのか。だったら自分で新種開発してブルーズ・パワーとかエルモア・ジェイムズとかボビー・ブルー・ブランドとか名付けるか・・・。でも、それってどんな花やねん。
秋晴れの一日、有楽町へ映画「フラガール」を観に出かけた。でも、観たかった回が満席になっていたので座席券をもらってその次の回まで待つことにした。2時間以上もある。どこへ行こうかと考えてみたが有楽町あたりで行きたいところもない。そう言えば皇居(厳密に言えば皇居前だが)には行ったことがない。まあ一度は行ってみてもいいか・・と、馬場先門から入っていくと皇居前はやたら広い。遠くに見えるあれが二重橋かと思った途端、「ここがここが二重橋♪記念の写真を撮りましょうねぇ〜♪」という島倉千代子の歌が頭に浮かんだ。「東京だよ、おっかさん」だったかなぁ・・曲名は。二重橋の前まで行くと確かに記念写真を撮るプロの写真屋さんがいた。
「ここがここが二重アゴ・・♪」のおばさんたちが写真をとっていた。しかしあとはいかめしい顔の守衛のおっさんがいるだけでおもしろいものはなかった。もう少し皇居の中が見えるとか、もう少し中に入れるとかできないものか・・・我々の税金でまかなってるんだから。皇居前の何もない玉じゃリと芝生と松の木だけのだだっ広い敷地を見ていると、東京の住宅事情を考え「なんだかなぁ」だ。
映画「フラガール」はとてもいい映画だった。邦画を観たのは久しぶりで前にいつ観たのかが思い出せないくらいだ。舞台は昭和40年頃の話だから、私が中学生の頃だ。
ストーリーを書くのはまだ観ていない人に失礼だからやめておく。ダンスのシーンは実にパワフルで、時に優美で壮観だった。私も子供の頃何度か転校と引っ越しをしたこともあり、ダンスに夢中になっていた娘がひとり引っ越しを余儀なくされる別れのシーンで目がうるうるし始めた。そして、その娘が「いままで生きてきた中で一番幸せだった」と言ってダンスの先生と抱き合い、先生が何も言わずに自分のサングラスをその娘の顔にかけてあげるところで落涙・・・。日本にまだ貧しさが残り誰もが思うようにはなかなか生きれなかった時代を思い出した。私も子供の頃、靴は穴が開くまで履かされていたし、母は毛糸をほどいては私達兄弟のセーターを編み直していたし、新しい服を買ってもらえる正月はすごく嬉しかったことなどが頭の中をよぎった。
そして、その頃の友達や先生のことも・・・。あの頃のつつましい気持ちやささやかな喜びを思い出させてくれた映画だった。それはやはり忘れてはいけない、いつも持っていたい気持ちだ。映画が終り出るときにハンカチを手にして目が赤くなっている人がたくさんいた。
いい映画を観て気持ちのいい夜風に吹かれて銀座まで歩き、いわゆる銀ブラをして家路についた。歩きながら中学だか高校の頃、和泉雅子と山内賢が主演した「ふたりの銀座」という映画を(ベンチャーズが作った曲で主演のふたりが歌ってた・・)観たことを思い出した。あの頃は一生自分が来るとは思えないほど銀座は遠いところだった。
10/24(火)静かな誕生日
  今朝は最初にマリオン・ウィリアムスのゴスペルを聴いた。その歌声で一挙に目が覚めた。目覚めの悪い方にお勧めします。カーテンを開けてベランダを見ると、冷たい雨に打たれ秋桜が頼りなげに風に揺れている。でも、寒暖の差があったこの2週間ほどに次々と花を咲かせてくれた秋桜は、見た目よりもずっと強い花なのかも知れない。
それにしても風が冷たい。天気予報では11月終りの気温だそうだ。
誕生日といっても別に普段と変ることもなく、朝メシを食べテレビのニュースを見て新聞を読む。ずっと前に貰った「Birthday Book」という本があったことを思い出し久しぶりに開いてみた。10/24の誕生花は「ヨーロッパ・ウラギク」という花だそうだが実物を見たことは一度もない。植物図鑑を見ると「ウラギク」というのが載っていて真中が黄色で周りに青紫の花びらがあり日本全土に自生しているようなので、見たことがあるのかも知れない。花言葉は「友情」でこの花の祝福を受けている私は友情に厚い人らしい。ほんまかな?自慢やないが友達は少ないで。そして、その後に「本来ならば恋に発展するはずの人間関係が友情どまりに終ることも。もう一押しです、あなたに必要なのは。」と書いてある。でも、そのもう一押しにはものすごくパワーが要るけど、もうないかも・・そういうパワーは。
誕生石は「オパール」・・だけど持ってない。スコットランドでは「人生が7回変る
不思議な宝石」という言い伝えがあるそうだ。1個小さいやつでも買って人生変えてみるか・・・。更に進むと「星占い」の章が出てきて10/24は天秤座になっている。10/24は蠍座になっている星占いが多く、私はずっと蠍座だと思ってきたのだが、まあいいか・・。天秤ということで内向と外向の両方の性格をもっていて、そのバランスがうまくコントロールできると最高の才能を発揮するそうだ。と言うことは、いままで私はバランスが全然取れてないということか。それで次は・・っと、「孤独に弱い平和主義者」か。まあ平和主義者は当ってるけど(若い頃よくケンカしてたくせに・・という外野の声あり)、孤独には全然弱くないけどなぁ・・。当ってないなこの占い。ひとりでいるのは大好き。ずっと人に囲まれていると息苦しくなるタイプなんですがね。まあええか次へいこ。「対立するふたつのものを両方同じように理解することができるために、ためらいがちで断固とした判断力に欠ける」か・・これは当ってるなぁ。そば屋へ行っていつもおかめそばか玉子とじうどんかで悩む・・確かに断固とした判断力に欠けてる。次は「もっと自己主張して確固たる自分の信念をもて」・・・か。この「確固たる自分の信念」というのが昔から私にはない。なんとなくその場、その時々のムードに流されていまに至ったようなもので、確固たる信念って言われても困るなぁ。どうしたら確固たる信念をもてるのか、それを教えて欲しい。さて、天秤座は腎臓に病気を起こしやすいそうできれいな水を飲めとのこと。また酒の飲み過ぎに気をつけ背筋を伸ばすストレッチをしろと書いてある。まあ、最近は酒もほどほどになったし水もよく飲んでいるし、ストレッチもそこそこやっているのでこれは大丈夫だ。その後を読んでみると、10/24生まれは面白くて、鋭敏で、魅力にあふれ愛情豊かで、ロマンスと芸術に恵まれるとのこと。音楽や絵画の分野で大成するとも出ている。ほんまかいな。ロマンスには永遠に恵まれたい。金運は?金銭面は自然に何とかなるようです・・か。う〜ん、金持ちにもなれないけどめちゃ貧乏になることもないような感じかな。金は期待薄やな。
昼ごはんを食べ終った頃に宅急便が来た。大きな箱を開けてみるとKさんからのプレゼントで観葉植物のサンスベリアというのが入っていた。この植物はマイナスイオンをたくさん出すそうで、きっと私の身体にプラスになるのだろう。携帯のメールを見るといろんな方からバースディ・メ−ルが届いていた。一番早かったのは夜中12時4分の浅野君からで「ひょっとしてハピバ!」というメールだった。HPにもいろんな方がバースディの書込みしてくれていた。電話をくれた方もいた。何日も前にプレゼントを下さった方もいた。みなさん、どうもありがとう!
そういうこと以外は別に普段と変ることもなく、夕方ふらふらと散歩と買物に出かけ夕飯に水餃子を作ってひとり食べた。友達が夜遅くケーキをもってきてくれた。56というロウソクの火を吹き消してケーキを食べた。久しぶりのケーキはおいしかった。そして、いつものように今日も大好きな音楽をたくさん聴いた。生きていて何が幸せかと言えば、たくさんの素晴らしい音楽を聴き、自分が音楽をいまもやれていることだ。望むことはあまりなく、明日も素晴らしい音楽を聴き、ギターを弾いて歌っていたい・・・それだけだ。
年相応の静かな誕生日だった。祝って下さったみなさん、どうもありがとう。
Music Is My Religion.

誕生日の記念に今日聴いたアルバムのリストを記しておこう。
1."Remember Me"-Marion Williams 
2."Explores Your Mind"-AL GREEN 
3."The Best Of Bobby Womack1968-1975"-Bobby Womack 
4."The Carnegie Hall Concert"-Carol King
5."Blind Blake"-Blind Blake
6."One Dozen Berrys-Chuck Berry
7."Soul Train 1975"
8."The Best Of Esther Phillps"-Esther Phillps
9."Chicago Bound"-Jimmy Rogers
10."Do Right Man"-Dan Penn
11."Waltz For Debby"-Bill Evans Trio
10/7(土)「笑点」/お笑いもブルーズもやっぱり「生」だ!
  後楽園に勤めている友人に招待してもらって「笑点」の公開録画に行ってきた。「笑点」の公開録画に行ったのはこれでニ度目だ。前回は司会が円楽さんで大喜利の前に出たのがまだ人気の出る前の「ゲッツ!」(もう名前を忘れてしまった)だった。
あの時はまだ無名だったけどおもしろかった。この長寿番組、今回は2038回と2039回分の収録で放送日は10/22と10/29の日曜日。番組冒頭に司会の歌丸さんが客席で喋るシーンがあるのだが、歌丸さんの3列くらい後ろにいたので私の首から下が映っているかも知れない。
「笑点」は大好きだ。日曜日に家にいる時はほとんど観ている。とくに大喜利に出る小遊三さんと木久蔵さんが私のお気に入りだ。このふたりは落語家としての独自の味わいもしっかりあるけど肩から力が抜けているというか、いい意味でふざけているというか、そこがいい。変に気張らないところにブルーズマンのジミー・リード的ダウンホーム・テイストがある。小遊三さんはそれプラス、マディ・ウォーターズ的エッチ・ネタもありマイ・フェイバリット落語家だ。この日も若手の昇太、たい平のふたりは張りきり過ぎ、力入り過ぎのスティーヴィー・レイボーンみたいで観ていてしんどかった。この若手ふたりと年配3人の間にいるのが楽太郎さんだが、時折「上手さ」が先行して上手いけど好きになれないロバート・クレイみたいな感じになる。とくにこの日は政治ネタが多すぎてキツかった。政治ネタで笑いを取るのは難しい。でも、とにかくオープニングのテーマソングが流れて出演者が出てくるとやはり、「おお!小遊三だ!木久蔵だ!山田君だ!」と生を観る嬉しさにテンションも上がる。ブルーズの演奏と同じでこういうものもやっぱり生はいい。何度か新宿の末広亭に行ったことがあるけど、テレビに出てなくても面白い落語家や漫才師はたくさんいるので、是非みなさんも「生」を!観客の年令層は高いんだろうな・・と思ていたら中高生くらいの人たちもたくさんいた。すぐ近くに座っていた高校生くらいの女の子が小遊三さんのエッチ・ネタにケラケラ笑っているのが印象的だった。
大喜利前の漫才のタカアンドトシ、コントのアンジャッシュもがんばっていたが、オール阪神巨人の年季の入った強烈なグルーヴの前には跡形もなかった。数年前、大阪の吉本で初めて阪神巨人を生で観た時はテレビと全然印象が違った。そのスピード感や放送禁止用語を交えたヤバさ、ふたりの鋭い話芸のグルーヴには、ハウリン・ウルフとヒューバート・サムリンのカラミのような絶妙さがあった。「笑点」ではちょっと持ち時間が少なくて物足りなかった。
「笑点」はやっぱり楽しい。番組全体のノリが現在の若手芸人ばかりのお笑い番組と違って悠々としている。昇太、たい平がもっと面白くなっていけば、全盛期のシカゴ・ブルーズ・シーンのようにマディ、リトル・ウォルター、ジミー・ロジャース、ウルフでも「笑点」はトラディショナルな柱がしっかりあって、ゆったりしていていい。また、行こう。末広亭にも。
録画中は写真撮影禁止だったが、大丈夫な時間だけ少し撮ったので御覧ください
(photo参照)
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