MY NOTES > DIARY




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5月某日 その2
  OKIさんのライヴで阿寒湖に行った沼澤君から「雪が降ってます」とメールが来た。阿寒湖で雪か・・・私は行きたくないなぁと思い「私はあかん子ですが・・」と返信したら「(そのダジャレ)僕はいいですが浅野さんはなんて言うか」とリターンされた。北海道だけじゃなく東京もここ2.3日は5月なのに3月の初めの頃のように寒い。しかし、ストーブはすでに片付けたし買い替えを待つエアコンは壊れている。仕方なくめちゃ厚着している。厚着しながらごろごろ横になって井上靖の「愛」を読んだ。
5月某日 その1
  連休明けに「中洲通信」という面白い雑誌のインタビューを受けた。最初インタビューの依頼が来た時はその「中洲通信」という名前に「何だ?」と思ったが、編集部の方に雑誌を送ってもらって読んだらなかなか面白くて個性的で立派なものだった。「中洲通信」はもう20年くらい続いているインタビュー雑誌で過去、吾妻光良君やロケッツの鮎川君も登場しているし温水洋一さん、田口トモロヲさんといった個性的な役者さんのインタビュー特集もあった。
ロング・インタビューだそうで新宿の喫茶店を2軒はしごしてかなり長い時間話をした。インタビューされていると「そうなんだよな」と改めて思うこともいろいろある。今回はインタビュアーの方に「ホトケさんってバンドの人ですよね」と言われた。なかなかよくわかってると思った。そうなんですよ、私はバンドが好きなんですよ。バンドマンなんですよ。バックをつけてソロでワンマンにやっていくというタイプではなくバンドでぐちゃぐちゃやるのが好きなんです。「blues.the-butcher-590213」では私が一番年長なのに私の意見が通らないことがたびたびあります。「それはダメでしょう、ホトケさん」とかみんなに言われて却下。バンドは合議制なので仕方ありません。民主主義ですから・・。なんとか中條くんあたりを取り込んで私の派閥に入れて意見を通すように根回ししたいのですが、どうも中條君は無口なフリをしているが崇高な理念があるらしく私には理解できません。・・・実は沼澤派じゃないかという噂もあるのですが。そして最近勢いに乗ってる上から目線のKOTEZ君はどうも小鉄派というのを旗揚げしょうとしているらしくいろんなミュージシャンに根回ししているようです。という訳で私のホトケ派は弱小派閥に陥ってます。それで外部からの協力を得るために菅原さんを取り込もうかと鎌倉まで極秘会談に行ったわけですが、しばらく前までホトケ派を名乗っていた菅原さんはどうも最近中條派に傾倒しているみたいで困ったものです。それでいま長老のムッシュの援護をもらってホトケ派を立て直してバンド内権力の強化をねらっているわけですが、これも6月の"ムッシュ&ホトケのRocking Blues Tour"(6/12~6/16)が成功するかどうか・・・政局の目になってますのでみなさんライヴに来てください」なんて話をしました。6月の第1週の終わり頃には紀ノ国屋書店やジュンク堂など大型書店には必ずあるそうですからお買い求めください。「中洲通信」のHPです→http://www.nakasu-tsushin.jp/
5月連休
  連休は2日間鎌倉に行った。鎌倉に行ったというより写真家の菅原さん宅に行ったと言った方が正しい。何をしに行ったかというと菅原さんが飼いはじめた真っ黒なラブラ犬に会いに行ったのだ。女の子で名前はココ(COCO)ちゃん。まだ子犬で足腰がしっかりしていない。ただいま「しつけ」中でいろいろと大変そうだが、それでもおしっことうんちはちゃんと決められた場所でするからエラいもんだ。私もいつか真っ黒な大きな犬を飼いたいと思って名前も「ブラッキー」と決めているがいまのマンション暮らしでは無理だ。最初は鎌倉見物もするつもりでいたのだが、連休の鎌倉はまるで新宿のホコ天のようなひどい人混みでイヤになりココちゃんも可愛かったので結局ほとんど菅原邸にいた。菅原さん自慢のオーディオで聴いたアナログ盤のO.V.Wright"the bottom line"がすごく良かった。100%ピュア・ソウル!!
5月3日
  新しいアルバムのマスタリングをスタジオ・バーニー・グランドマンでやった。沼澤君はツアーに出ていて不参加。天下無敵のエンジニア、前田さんがマスタリングをやってくれるので「オレも行かなくてもいいんじゃないの」と言ったら、KOTEZ君中條君に「だめですよ」とたしなめられた。マスタリングとは歌と各楽器の音量や音色などの調整、エフェクトのかかり具合、曲のフェイド・アウト、曲間などを決定する最終的な作業でとても重要なものなのだが、前回のブルーズパワーのアルバムでも素晴らしい音作りをしてくれた前田さんに今回も何も言うことがなかった。スタジオのロビーにあるマッサージ機に座ってバカ話をしていただけだった。やっぱり行かなくてよかったんじゃないかなぁ・・・。新アルバムの音、めちゃくちゃいい。家に戻ってから何度も聴いたが飽きない。自画自賛だがとてもいいアルバムが出来たと思う。
5/1(木) シーナ&ザ・ロケッツ 30周年記念コンサート/恵比寿ガーデンホール
  マコチャン(鮎川誠)とシーナの暖かい人柄が表れたロケッツらしいHOT&TENDERな素晴らしいコンサートだった。真上から吊るされた華やかなシャンデリアがあるステージを見て私はザ・バンドの「ラストワルツ」のフィルムを想い出した。特別な日の特別なステージだ。楽屋の通路にも贈られた花がたくさん並びお祝いムードいっぱい。私もシーナに赤いバラの花をそして甘いもの好きの鮎川君に「おはぎ」をプレゼントした。リハーサルも本番もスムーズに進みゲストの最後に出られた裕也さんのお元気な姿も久しぶりに拝見した。本当にたくさんのゲストを迎えたロケッツのメンバーのみなさんは大変だったと思います。
その豪華なゲストのみなさんの中に私も呼んでいただき感謝しています。私が歌ったのは2曲"Mannish Boy"と"The Blues Is Alright"。しかし、細野晴臣氏の「ポンポン蒸気」の後に私が出てハード・ブルーズの"Mannish Boy"というのも「いいのかなぁ」と思いながら、ステージに出たらやっぱりガンガンにやってしまいました。
超満員のお客さんにも暖かく迎えてもらいうれしかったです。そして、この日は翌日が誕生日のマコチャンの還暦のお祝いも兼ねていた。
60才だ!こんなカッコいい60才が自分の先輩としているのが誇りです。
ロケッツの歴代ベーシスト浅田君や奈良君にも久しぶりに会えたし柴山さんと冗談も言い合えたし、そして花田君とも話できてステージ裏もとても楽しかった。鮎川家の三人も娘さんたちがみんな美しく大きくなったのを見て、彼女たちがまだ小さかった頃に下北の鮎川家におじゃました頃を想い出した。その頃からいやもっと前九州大学の学園祭で初めて会った40年近く前からマコチャンのロックを愛する心はずっと変わってない。そして、マコチャンと夫婦であり同志であるシーナもずっと一貫した姿勢でロックし続けてきた。ベースのナベちゃんそしてドラムの川嶋君もロケッツを大切に誇りを持ってやってきた・・・そういうすべてがこの日のステージに表れていた。バンドをやり続けることの大変さをマコチャンはよく知っている。ライヴを続けアルバムを出し続けるのは本当にハードだ。繊細でしかもタフじゃないとできない。
30年それを続けてきたロケッツに改めてお祝いの言葉を贈りたい-「おめでとう!ずっとずっと続けてください!」そして「マコチャン、誕生日おめでとう!」

追伸ー打ち上げもとても楽しかった。シーナが楽しそうにみんなと踊り続け、マコチャンが打ち上げ会場にいるたくさんの人たちを気遣っている姿を、ステージでブルーズをやった楽しさと一緒にずっと忘れないと思います。Hey! Hey! The Rokkets Is Alright!!
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