MY NOTES > DIARY




●topview ●search ●home
8/27(日)高円寺 Jirokichi
  THE BLUES POWER(永井“ホトケ”隆、浅野祥之、沼澤尚)
いつからどういうきっかけで徳島の阿波踊りを東京の高円寺でやることになったのか知らないが、「高円寺阿波踊り」の二日目のこの日、私が高円寺に着いた5時頃にはもうすごい人の数で駅前はなかなか進めない状態だった。そして、Jirokichiに着いてしばらくすると浅野君から連絡があり「高円寺に来ているのですが車が全然進めません」。沼澤君に電話してみると同じ状況で「中野まで車停めに行ってタクシーでJirokichiに向います」とのこと。仕方ないのでひとりでリハーサルを始めた。しかし「ひとりリハ」はおもろない。「劇団ひとり」やないんやから・・これやったら「バンドひとり」やん。しばらくやっていたがやめた。フォーク・シンガーの人なんかはいつもこんな感じなんかね。孤独やな・・・フォーク・シンガー。楽屋でふたりを待っていたが、結局沼澤君が登場したのは客入れ直前で浅野君は客入れ後だった。
だからリハなしぶっつけ本番ということになりました。なんとかしてくれ!高円寺阿波踊り!そんなに踊りたいならみんな徳島へ行け!本家の徳島へ!それからもうひとつ、駅前で浴衣を着た女性がたくさんいて、それはとても嬉しかったのだが、その中に小型犬をキャリー・バッグに入れてもう片方にエルメスのでかいバッグを持っていた茶髪女がいた。そのファッションはおかしいやろ?!キミ。
今日は女性のお客さんが多くて、男とくにおっさん連中が少なかったせいか狂ったように踊る人が少なかった。私たち3人はいつものように火花を散らし、興奮度はかなり上がっていました。浅野君は「ルシール」でいつもと違うアプローチをしていましたが、具体的にどんなアプローチだっかは私も興奮していたので確認できませんでした。それにしてもみんなに阿波踊りに負けず狂ったように踊って欲しかったなぁ・・・。みんなが踊り狂えば我々の演奏のテンションは更に上がり、興奮度はレッドゾーンというわかりやすいノリになっています。次回9/10は頼のんまっせ!そういえば「次回は新曲をやる」という浅野部長の力強い内示もありました。
そして、この日新しいブルーズパワーTシャツは好評で完売しましたが、残り20枚ほどあるそうなので「ミラノの本社」から送らせて9/10に販売しますので買いそびれた方は是非どうぞ。演奏後、沼澤企画広報部長はもう上機嫌で次の新しいTシャツ構想を楽屋会議でぶち上げていました。ぶち上げた後、そそくさと夜中のライブ会場代官山ユニットに去っていった沼澤部長、相変わらずの多忙ぶり。お疲れさまでした。その後浅野部長とオールマンの「イート・ア・ピーチ/デラックス・エディション」について意見交換を行ったあと私はJirokichiで飲み、祭りが静かになった頃高円寺から帰りました。タクシーに乗る前に、グデグデに酔って男に抱えられ千鳥足で歩いている女がふたりいました。せっかくの浴衣が寝巻みたいにヨレヨレで着崩れていました。なんだかねぇ。ちなみに私は浴衣を着ると結核病の入院患者みたいになります。
8/26 鶴間 菩南座
  永井“ホトケ”隆&KOTEZ ライブ&ディナー
昨年から菩南座で歌い始めたばかりなのでマスターである太郎さんことをそれほど知っているわけではないが、店のトイレに貼ってある夥しい写真を見ると太郎さんはかなり自由、気ままな人生を送ってきた人に違いない。その太郎さんの料理がとても美味しいことに気づいたのは演奏後に馬肉の薫製を酒の肴に出してくれた時だった。自家製というその薫製はバ−ボンの肴にぴったりでやたら酒がすすんだ。その後、何かと出してくれるツマミやちょっとした料理がほんとに美味しいので感心していたら、実は太郎さんはかってホテルのシェフをしていたという。いや、驚いた。驚いたとは失礼だが、誰が見てもいまの太郎さんの風貌とホテルのシェフはそうすぐには結びつかないと思う。失礼ついでに言わせてもらうと、菩南座のほんとに狭い厨房で美味しいものが次々作れるのも不思議だ。そこである日、私が「太郎さんの料理を食べる会」みたいなのをやってゆっくり太郎さんの料理を食べたいと言ったら、太郎さんも乗り気になってくれた。そしてそれが今夜の「ライブ&ディナー」となった。ちなみに「ディナー・ショー」ではありません。あの狭い店の中を私がマイクを持って歌い歩いたら、アホです。でも、この店には何故かディナーショーには欠かせないきらきら光るミラーボールがあり、演奏後マスターは「ミラーボールを回すの忘れちゃったなぁ・・・」と、とても残念がっていました。
さて、そのディナーですがメニューは、スープ・ポンム・ド・テール、若鶏の英国風バターソテー(ソース・タルタル)(写真見てください)、グリーン・サラダといったラインナップで何と!料理だけなら千円という安さ(ライブチャージが2千円だから計3千円)。サラダのドレッシングもスープもすべてマスターの手作りで美味しかったが、メインの若鶏のソテーはもう素晴らしく美味しかった。また、量的にも多くて、演奏前にこのディナーをKOTEZと食べてしまった私はしばらく横になりたいくらい満腹となった。その満腹状態でライブをぼちぼち始めたのですが、やはりあまりに満腹だとなかなか気合いが入らず調子が出たのは2部からでした。だから次回の「ライブ&ディナー」の時は早い時間に食べてしまうか、終ってから食べるかのどちらかにします。来てくれたみなさんもみんな「美味しかった」と満足気でした。終ってからマスターと話していたのですが、だんだん涼しくなってくるので次回はシチューとかポトフなんかがいいねということになりました。今回来られなかった方は是非、この「四畳半的アングラ・ライブ」の店「菩南座」のライブ&ディナーに一度来てみてください。まるで我が家で夕飯を食べているような和んだムードでした。食べている時にバックで流れていたのが「吾妻光良とスウィンギング・バッパーズ」というのも良かったです。太郎さん、お疲れ様、ごちそうさまでした。料理に気合いが入り過ぎて翌日寝込んだなんてことはないでしょうね。また、やりましょう!
8月某日「アナログ・レコード復活のきざし」/アナログレコードを聴こう!
  東京新聞の芸能欄に「団塊の世代向け18年ぶりにLP」という記事が掲載されていた。読んでみると、コロンビア・ミュージックエンタテイメントが美空ひばりさんなどの歌謡曲のアルバムをLPで限定復刻するとのこと。コロンビアがLPを通常生産するのは18年ぶりらしいが、この今回の復刻の後押しとなったのがDENONなどのレコードプレイヤーの売り上げが最近伸びているからだそうだ。私はいまでも中古LP盤をよく買うので、こういう動きは嬉しい限りだ。歌謡曲だけでなくポップス全般にアナログ・レコードの復活を期待したい。CDにはない音の柔らかさは心地よいし、アルバムジャケットが大きくて好きなアルバムはいまでも壁に飾っている。またCDの場合、演奏時間が長過ぎて最後まで集中して聞けないというのは私だけだろうか?最後の方にいい曲が入っていても聴き逃すことがあるので、私は真中あたりで一度プレイヤーを止めてしばらく休んでからまた聴くようにしている。その点アナログ盤は大体20分くらいで一度盤を裏返さなければならないので、その時に耳を一度休めることができる。
また、ビートルズなどのアナログ時代に作られたアルバムは当然レコード・プレイヤーで聴くという前提でサウンド作りをしているわけで、そういうものはやはりCDではなくアナログで聴いた方がミュージシャンの意志が伝わると思う。私もビートルズのCDは持っているが本当に気を入れてゆっくり聴く時はアナログを聴いている。
話は少しずれるが、CDが誕生したのは1982年くらいで、それ以降家電メーカーとレコード会社がまるで結託したかのように一挙にすべてをCD化していき、レコ−ドはとことん無視されてしまった。そして、レコードプレイヤーが売りなくなると針を作っていた会社も針の生産を中止するという消費者をまったく無視する暴挙に出た。売るだけ売っておいてレコードを聴くために不可欠な針を「はい、生産中止」というのはあまりにひどいのではないか・・・と私はすごく憤慨した。いまもメーカーが信じられずプレイヤーの針は買いだめしている。そして、まるで日本が第二次世界大戦になだれ込んだ時のように一億総CD化となっていったのだが、そこに出た理由のひとつが、誰が言い出したのか知らないが「CDはアナログより音がいい」という理屈だった。しかし、音の良し悪しの感覚というものは個人それぞれ違うものだ。いろんな音がはっきり聴こえるというCDのドンシャリのパキパキした音が、果たしていい音なのかどうかは個人差があり、レコードのまろやかな音がいいと思う人たちもたくさんいるのだ。また、CDの方が「収納に便利だ」という理屈もあり、とうとうもっと便利なi-podなどというものが現れた。しかし、私は「収納が不便な」アナログの大きなアルバム・ジャケットも好きなわけで、収納のことを考えてレコードを買うわけではない。大きくて不便だからレコード・ジャケットは楽しいのだ。CDのあんな小さなジャケットなんて!壁に飾る気はしない。
だから、今回のレコード盤の復活が本格化していくことを心から期待している。みなさん、音楽を聴く時くらいお茶やお酒を飲んでゆっくりしましょう。レコードの片面が終ったところで一息入れて大きなアルバム・ジャケットを眺め、レコード盤をひっくり返して針をのせる。いいですよ、アナログの柔らかい音・・耳が疲れなくて。
レコード・プレイヤーを持っていないという方はお金があったらプレイヤー買ってください。また持っていても長い間使っていない方はひっぱり出してください。では、私が大好きなレコードが転がってくる元気いっぱいのロッキン・R&Bの名盤のジャケットを見てください(photograph)。
8/19(土)北海道 ライジングサン・ロック・フェスティバル
  The Blues Power(永井“ホトケ”隆、浅野祥之、沼澤尚)ゲスト:ムッシュかまやつ
昼下がり、曇り空の千歳空港に着き、そこからミュージシャン送迎バスで会場まで約1時間半かかって到着。楽屋すぐ近くの大きなステージでは「ケツメイシ」というグループが盛り上がっていた。少し腹が減っていたので食事ができるテントへムッシュ、マネージャーの大野さんそしてレコード会社の方々と行く。早速、ムッシュとビールで「よろしく」乾杯。しばらくするといろんなミュージシャン、関係者がムッシュのところに頻繁に挨拶に来る。するとムッシュがその度に紹介してくださるので、私も挨拶しなければならない。しかし、さすが「日本音楽界の重鎮」ムッシュかまやつ氏だ。顔が広い。それに比べて私の顔は狭い。思いっきり狭い。私もかなり長い間音楽をやっているが、知り合いが少ない、友達がいない、人望がない。そのテントにはたぶん有名なミュージシャンや売れっ子ミュージシャンがたくさんいたのだろうが、私にはまるでわからない。かなり経ってからキーボードの森俊之君が来て、我がバンマス浅野君が来て少しほっとしたというか、和んだというか。その後、元サンハウスでいま「JIRAIYA」というバンドをやっているボーカルの菊がバンドのギタリストと私達のテーブルに来てしばし談笑。その時、菊とこんな話をした-「昔に比べるとこういう楽屋近辺もなごやかよね」「そう、昔は他のバンドにメンチ切ってたからね」「別に恨みつらみがあるわけでもないのにね」「メンチ切って、向こうが目をそらせたらとりあえず勝った!なんてね」「こんな仲良くなかったよね」「そう、そしてもっと不良やったよ」「なんか悪いことやっとったよね」「とくに菊はね」「いや、ホトケも・・」。
その後、金子マリ様のふたりの御子息、RIZEのあっくんとケンケンがいるのを見つけて「やあやあ、久しぶり!」。BIG HORNS BEEの織田君と佐々木君とも再会した。そして甲斐よしひろ君とも何年かぶりに会った。
結局、そのテントで出番までムッシュとずっと飲み続け出演するボヘミアン・ステージへ。前夜も出演しこの日もいくつかのグループでプレイする沼澤君はすでにステージ・サイドにスタンバイしていた。それにしても「ボヘミアン」か・・。ボヘミアンっていうのは勝手気ままに生きる人のことで「ジプシー」っていう意味もあるくらいだから、まあ我々ブルーズパワーにぴったりと言えばぴったりで、案の定本番ステージでは一番のボヘミアンであるムッシュの曲目変更が突如(まあいつものことと言えばいつものことですが・・)あり、急遽ステージ上で曲の相談という場面もありました。
でも、すごく楽しかった。50分という演奏時間の制限があるので私達もお客さんも完全燃焼とはいかなかったけど、PAチームやステージ周りのスタッフも知っている人たちがたくさんいて、その人たちが本当に一生懸命サポートしてくれただけでなく、ステージサイドでニコニコと私達を盛り上げてくれた。お客さんはもう最高でした。
若い人たちから私と同年代の人たちまでみなさんがノッてくれているのはよくわかったし、また"Baby,What You Want Me To Do"や"The Blues Is Alright"で一緒にコーラスしてくれたのも励みになりました。大きなロックフェスというのはいろいろと制約や手続きがあり、「ボヘミアン」な私としては決して得意とは言えないのですが、今回は本当に楽しめました。みなさん、どうもありがとう!来年も出演できたら・・・と楽しみにしています。最後にいろいろとサポートしてくれた札幌モノクロの加茂谷君、そしてFMのヨッシーさん、それから主催wessのみなさんに感謝します。衛星放送での放映日がわかったらまた発表しますから、会場に来られなかった人たちもチェックしてください。
終ってホテルへ戻ってから、ムッシュの「一杯いきますか?」で大野さんたちとすすきの寿司屋へ。おじさん5人でいろいろ話して、食べて飲んでホテルで寝たのが3時近くだった。楽しいお酒でした。ムッシュ、またごちそうになってしまってすいません。
大野さん、いろいろお世話になりました。ありがとうございます!今度は金沢「夕焼けまつり」でお会いしましょう。
8/11(金)
  夜は品川のTRIBECAという店でライブだったが、昼の1時から映画のサントラを「ブルーズパワー」で頼まれてスタジオでレコーディングをしていた。映画は来春公開予定の「プルコギ」という映画で山田優と松田龍平が主演で、亡くなった田村高廣さんや桃井かおりさんなどが脇を固めている。そうそう!ムッシュが謎の老人役で出演している。ほんとにムッシュとは何かと御縁がある。「ブルーズパワー」で録ったのは2曲。どんな風に使われるかいまから楽しみだ。で、録音を終えて慌ててスタジオから出たところで石巻の漁師ヨシさんとばったり会ったので写真見てください。デジカメを持っていたのにスタジオの録音風景を撮るのはすっかり忘れていましたが、ヨシさんはばっちり撮りました。
TRIBECAでは久しぶりにピアノの続木徹君と演奏できて楽しかった。徹ちゃんは元チキンシャックのメンバーで一時はよくセッションしたものだった。アメリカでつるんでいた時は、ロスのデス・バレーまでいっしょにトリップしたこともあるブラザーだ。ブルーズピアノを弾くのは久しぶりだと言っていたが、力強いとてもソウルフルなピアノを披露してくれた。また、やりましょう!徹ちゃん!
<<prev 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 next>>
   ●p.ink