MY NOTES > DIARY




●topview ●search ●home
2007/4/4〜7「The Blues Power 1st Album"This Is The Blues Power"発売記念ツアー」
  The Blues Power (永井“ホトケ”隆&浅野祥之&沼澤尚)
今回のアルバム・リリース・ツアーはこれまでのブルーズ・パワーのツアーと違う感慨深いものがあった。約2年、ライブを重ねツアーを重ねてブルーズバンドらしく叩き上げて出来てきたサウンドにアルバム制作で一層の自信も得られてのツアーだ。これでやっとバンドの挨拶状というか名刺というかそういうものが出来た気がする。また、これでなかなかライブに参加できない地方のみなさんにもいつでも家でブルーズパワーを聴いてもらえることになった。でも、やはり主体はライヴなのでまだ参加していない方は是非一度ライブに!では、4日間のツアー・ダイアリーです。photoもご覧ください。

4/4金沢「もっきりや」少し前に大きな地震があったのでライブそのものの有無を心配していた。地元の人に聞くと「いゃ、このあたりは大したことなかったよ」と言うものの震度5くらいはあったのだから・・。そのせいではないだろうけど「もっきりや」のお客さんが少し大人しかった。それとも4/1のJIROKICHIからテンションが上がっていた私たちメンバーがイキ過ぎてましたか?私たちはとても気持ちよくやれたのですが。いつもマスターが気持ちを込めて作ってくれるチケットをご披露します。(photo参照)演奏が終わってから寿司屋に行き海の幸を堪能しました。次回は6/6福井のLR(エルアール)というお店に初めて行きますので金沢のみなさんも是非参加してください。地震で揺れるのはイヤだけどみんなのグルーヴでお店を揺らしてください。

4/5名古屋「TOKUZO」演奏前に昔から通ってる中華料理屋に行き、戻ってくる途中TOKUZOの数軒隣りに新しく出来た中古レコード店からブルーズが聞こえてきた。曲はすぐにリトル・ミルトンの"Walkin' The Back Street&Cryin'"だとわかった。「でも、これオリジナルとちゃうなぁ?誰のカバーやろか…」と思いながら、とりあえず店の中へ入ってみた。しばらくレコードをパラパラと見ているうちに「あっ、この声、オレやんか!」と気づいた。気づくのが遅いやろ!と誰かにつっこんでほしかった。コンピレーション・アルバム「8.8ロックディ」に収録されているウエストロード・ブルーズバンドの"Walkin' The Back Street&Cryin'"だった。う〜ん、30年前とは言えサウンドがイナタかったぁ。私の声は若かった。そして、店を出る時に店の方から「また、よろしくぅ」と声を掛けられた。
「はい・・・」と小声で店を出た。
TOKUZOでのライブはやる度に私たちと来てくれている人たちの気持ちの谷間が近づいて熱も上がっているように思う。すごくいい感じだった。
みんなが立ち上がって踊るまでもう少しかな・・。終わってからの酒もうまかった。オーナー森田はじめいつもの仲間と馬鹿話をして飲んでいるとつい杯が増える。CDとTシャツ販売を手伝ってたくださったKさん、ありがとう!!

4/6大阪「BIGCAT」久しぶりの大阪ミナミ。街の感じは相変わらずごちゃごちゃして若者と馬鹿者が我が物顔でストリートを闊歩している。心斎橋に来ると必ず寄っていたタワー・レコードがなくなっていて行くところがない。仕方なく中古レコード屋K(あまりブルーズ関係の品ぞろいはよくない)に入る。中に入るとクラブ系のレゲエものがでかい音で流れていてウザい。やっぱりブルーズ系のものは品薄だが、10枚ほどあったゴスペル・コーナーで見つけました!ルース・ブラウンのゴスペル・アルバム・アナログ盤!1400円!即買い!幸せ!こういうことがあるから中古屋は入ってみないとわからない。恋愛はしてみないとわからない・・・。ウキウキしてBIGCATに戻りバンマス浅野に見せびらかした。
久しぶりの大阪ということもありメンバー3人の気合いも入り、演奏はすごくテンションの高いものになった。お客さんとのバイブレーションもいい感じで気持ちよかった。1曲終わるごとに次の曲が待ちきれないかのように「ブルーズパワー!!」と叫ぶネクタイ軍団のみなさんも来てくれていたし、初めてブルーズパワーを聴いて「すごい!」と言ってくれた昔からのファンの人たちもいて嬉しかった。シャンパンに梅酒・・と差し入れありがとうございました。ほどよくエンジンにガソリンが注入できました。次回関西のブルーズパワーは6/4神戸ウィンター・ランドと6/5の京都タクタクです。

4/7広島「OTIS」「OTIS」は狭い店なので一応60人限定ということになっている。前々日、前日の勢いでどか〜んとやってしまったが、一番前の人たちにギターの音がうるさくないかと(なんせ歌っている私の1メートルもないところに一番前のお客さんがいる)気がかりだった。ところが後ろの方の人たちは「ギターの音が小さい」と言う。で、結局どか〜んになったのだが、マスターの佐伯さん!PAシステムとモニター(というほど大層なことでもないのですが)の改善を考えてくださぁ〜い。私たち3人がいるステージ(というより場所)あたりは爆音ですごく気持ち良かったのですが・・・。最後のShake Your Money Makerで一緒に歌ってくれているおじさんたちを発見!嬉しかった!次回はもっとGo!Go!Go!しましょう!終わって「OTIS」自慢のメキシコ料理をごちそうになった。これがほんとに!うまい。ランチもやっているそうですから広島のみなさん是非一度どうぞ。
4/1(日)「The Blues Power 1st.album 発売記念ライヴ!」高円寺JIROKICHI
  3人でブルーズパワーを始めて2年弱で初アルバム・リリースに辿り着きました。ブルーズを極めるにはまだまだ遠い道のりがありますが、2007年春の時点での私たちの貴重な記録です。これをきっかけにより多くの人たちにブルーズパワーを知っていただけたら幸せです。
狭いJIROKICHIに百数十人というお客さんに来ていただき感謝しています。ステージで歌う私はやや酸欠で大変でしたが、今日もまた最後には身も心も解放されて「楽しぃ〜い!」の一言でした。立って踊っている方々だけでなく、座っていた人たちも体がどんどん揺れていくのをしっかり確認させていただきました。そして、来ていただいたみなさんの年齢層も幅広くこれからの可能性も感じました。いろんな生活をしている見知らぬ人たちが、ブルーズという音楽の下で互いに楽しそうに体を揺らしている姿を見るのが私たち3人の最高の喜びです。もし、踊りたくなったらすぐに立って踊ってください。手拍子したくなったらしてください。歌いたくなったら歌ってください。汗をかいてもいいようにTシャツ販売もしています。
ステージでも言いましたが、4/1という年度の初めにブルーズパワーはアルバムの発売とともに新たな一歩を踏み出しました。これからもよろしく!もう、前進あるのみ・・・尊敬するジョン・リー・フッカーも言ってますーDon't Look Back!これからも深くて広いブルーズの大海原をみんなで航海していきましょう。
たくさんのお祝いのバラを送ってくれたHさん、ありがとう!そして、来て下さったみなさん本当にありがとう!次回は5/5子供の日です。どっか〜ん、どっか〜ん!とJIROKICHIを揺らしてください。ツアーがんばってきます。
3/20(火)「ブルーズとは・・・・」
  雑誌の取材を受けるために新宿へ出向いた。待ち合わせの喫茶店で編集者の方とカメラマンの方と挨拶を交わし、最初に聞かれたことが「何度も聞かれていると思いますが、永井さんにとってはブルースとは?」という質問だった。確かに何度も聞かれている質問だ。そして、あまりにも大きすぎてすぐには答えられない質問だ。たぶんインタビューする時間もたくさんはないことだろうし、雑誌に掲載される量もそうたくさんではないのでなんて答えようかとしばらく考えた末に「すべてです」と言った。すべてとは大袈裟か・・・とも思ったが、そのインタビュアーの方に喋っているうちにやはりすべてだと思った。
私にとって「ブルーズはいちばん好きな音楽であり、ブルーズを歌うことは私の生業であり、ブルーズにたくさん教えられ、ブルーズは私の宗教のようなものであり、ブルーズを通してたくさんの人たちに出会い、ブルーズにはいまも未知なものであり、ブルーズを通して文化や社会や政治を知り、ブルーズは生きて行くパワーであり、安らぎであり、ダンス・ミュージックであり、いろんなことをする時のBGMでもある」-つまり私の生活から精神までブルーズはなにがしか影響しているわけだから「すべて」と言うのも満更大袈裟ではないと思う。またこの取材が掲載される時期になれば告知します。

そして、インタビューが終わった後新宿をぶらぶらしてまたレコード店に行ってしまった。ローウェル・フルソンの"Now"とチャーリー・パットンとサン・ハウスの「伝説のデルタ・ブルース・セッション1930」の2枚を中古でゲット。ローウェル・フルソンはすでにもっているいくつかのアルバムと曲が重複しているのでどうしょうかと前から思っていたら安く出ていたので「やった!」という感じ。
中身もいいけどとにかくジャケットがかっこいい!(photo参照)チャーリー・パットンとサン・ハウスの方は友達に貸していたら紛失されてしまったので買い直した。これはもう名盤というだけでなく歴史的な音源だ。そのうちにこのHPのMy Feeling For The Bluesで取り上げます。

頭の中でジョニー・テイラーの"Hello Sundown"が流れ、夕暮れの新宿の街を後にした。
こんな風に今日もまたブルーズとしっかり関係した一日だった。明日は豊田のバンボラでKOTEZとデュオだ。明日は濃いブルーズの一日になるでしょう・・・。
3/19「スリム・ハーポとエイシズをゲット!!」
  今日は用があって久しぶりに下北沢に出かけた。数年前から下北の街の変貌ぶりは激しいが、今日も好きだったラーメン屋がなくなっていてがっかりした。もうひとつ寂しいのはいつも行く中古レコード店のブルーズ・コーナーがどんどん縮小されていることだ。以前は枚数も多くてアナログ盤の掘り出し物が時々あったのに、今日見たら全部で20枚くらいしかなかった。それでもスリム・ハーポとジ・エイシズをCDで安くゲットできた(photo参照)。スリム・ハーポはレコードで持っている"Baby Scratch My Back"のCDでレコードがかなりノイズってきたのでちょうど良かった。スリム・ハーポのほのぼのとした感じのルイジアナ・ブルーズはこれからの春の季節にぴったり。菜の花畑で聴きたいほどだ。ジ・エイシズの方はブラック&ブルーというレーベルから70年代中頃にリリースされた"Chicago Beat"というアルバムで以前から買いそびれていたもの。シカゴ・ブルーズ随一のリズム・セクションだったエイシズだから悪かろうはずがない。デイブ・マイヤーズ、ルイス・マイヤーズ、フレッド・ビロウのエイシズのメンバー以外にシカゴ・ブルーズの熟練ギタリストのエディ・テイラーやジミー・ロジャースが参加している曲もある。またピアノのウィリー・メイボンが後ろで見事なブルーズピアノを披露している。こういうピアニストがいないかなぁ・・・日本に。という訳で2枚とも素晴らしいアルバムだ。ところでいつも中古盤を買う時に思うのだが、どうしてこんないいアルバムを手放して売ってしまうんだろうか?
3/11(日)高円寺 JIROKICHI「The Blues Power」
  この夜は新しいブルーズを2曲やった。1曲はフレディ・キングの"You've Got To Love Her With A Feeling"、もう1曲はジョン・リー・フッカーの"Boom Boom"。"You've Got To Love Her With A Feeling"は深みのあるスロー・ブルーズなので完全に自分のものになり、こなれるにはまだまだ時間がかかりそうだ。一方"Boom Boom"はブリティッシュ・ブルーズの「アニマルズ」のヴァージョンを中学生の頃聴いたのが最初でずっと大好きな曲だ。でも、オリジナルのジョン・リー・フッカーを聴いたのは20才も過ぎてから。この曲は昔少しやりかけたことがあったけど何かうまくいかなくて保留しておいた。それが最近これはブルーズパワーに合うのではないかと閃いてやってみた。きっちりした整合性のないジョン・リーの感じを残しつつ、このヒップなブギ・ブルーズをうまくブルーズパワーの常連ナンバーに加えたいと思っている。ああ、それからもう1曲あった。"All Comes Back"。これは歌詞が大好きでずっと前から歌っている曲だがブッチャーの提言でブルーズパワーでやってみようということになった。結構ハマったと思うがいかがでしたか?これはポール・バターフィールドのベター・デイズ時代の曲です。同名のアルバムは"All Comes Back"は素晴らしい1枚です。機会があれば購入して聴いてみてください。
ブルーズパワーの1stアルバム発売も近づいているというのにアルバムに入っている曲よりすでに新しくやりたい曲がたくさんあって困る。今夜はより深いグルーヴと1曲1曲の充実度が増したように自分では感じたが、それが「音の混じりが良かった」という何人かのお客さんの言葉に表れていたのかも知れない。もちろん私たち3人はめちゃくちゃ楽しかった。
次回4/1のJIROKICHIはいよいよレコ発ライブだ。アルバムの先行発売はもちろんやりますが、第3作目となる”沼澤尚企画”の新しいブルーズパワー・T・シャツも発売します!沼澤尚自慢の作だそうです。また、この夜もアルバム・ジャケット写真を撮って下さった菅原一剛さんのチームが写真とビデオを撮ってくれていましたが、なるべく早い時期に菅原さんの写真が満載されたブルーズパワーの小冊子を作りたいと企画しています。楽屋で私の個人的な写真集などどうだろう・・袋とじなんか入れて・・・脱いでもいいんだけど・・・と、どさくさにまぎれて提案してみたのですが、沼澤君には「もう、そういうことはいいですから・・・」と冷たく言われ、菅原さんには一笑に付されました。それにしてもギター・マガジンの表紙とグラビアの話が来ないなぁ。お〜い!ギター・マガジン〜!ブルーズ・ビジュアル系がここにいるぞぉ〜。
では、4/1JIROKICHIで!!みんなでレコ発を祝い大騒ぎしてください。その後のレコ発ツアーもよろしく!Let's Have A Blues Party!!
<<prev 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 next>>
   ●p.ink