MY NOTES > DIARY




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7/21(土)水戸 two-five 永井“ホトケ”隆&友成好宏 DUO
  キーボードの友成君を最初に紹介してくれたのは亡くなった浅野君だった。もう10年くらい前のことで、私と浅野君もそんなに頻繁にステージをやっている頃ではなく友成君が参加してセッションしたのも1.2回だったと記憶している。それが去年の秋頃「関西と東北で仏成仏という名前での3人ツアーをやりませんか」と浅野君からメールが来て、今年の1、2月にそれが実現して初めて友成君と旅をすることになった。その旅は以前にもDiaryに記したとおりとても楽しいものだった。いま思えば浅野君は私たちが作ろうとしていたブルーズ・フィールドの中に、友成君を引き込みたかったのかも知れない。まあ、私もそのツアーの間勝手に「友成ブルーズ化計画」と言っていたが・・。そういう経緯もあってこれからも機会があれば、友成君とブルーズをやってみたいと思っている。
それでこの日、初めて彼とふたりっきりでやってみることにした。前のツアーの時もそうだったが、友成君はすっとその場に溶け込むというか、その場の音の状況にあまり注文をつけることもなく自分の場所を作っていく。この日もtwo-fiveはスタジオの中という条件だったが、うまくバック・アップしてくれ私の曲に慣れてくれたのかソロもフリーな感じでよかった。
とくにスローのバラードやブルーズでの独特のメロディ感を持ったリリカルなピアノには聞き入ってしまった。私も楽に歌えたしゆったりとしたいいライヴだった。
この夜は水戸に泊まりだったので、 いつも来てくださるみなさんやtwo-fiveの石井君たちと私たちもかなり飲んだ。こういう宴席でも友成君はすっと溶け込んでしまう。酒も自分のペースで飲み、相手に無理に勧めることもなく、話をするのも聞くのも上手でいわゆるいい酒飲みだ。つまり、彼は演奏でもこういうレイド・バックしたグルーヴが好きなんじゃないかと酔っぱらいながら思った。そして、眠くなるまでバカな話をして笑いながらダラダラ飲み続けるところは私とぴったりだ。また、やります。次回友成君とは10/12千歳烏山TUBOでKOTEZとのトリオです。

いつも梅雨時は少し体調が悪くなるので毎年この時期は苦手だ。生来怠け者なのに体調が良くないと更にポジティヴになれずやらなければいけないことが山積みになっている。このDiaryも気分転換のつもりで書いているのに、気持ちが続かずこれだけ書くのに随分と時間がかかっている。そういうややウツなこの季節に何をしているかと言えば、寝転がって読書だ。でも、読んでいるうちに眠ってしまうことも多い。
ここ1ヶ月ほどで読んだのが角田光代著の「ロック母」という短編集。表題作のタイトルに惹かれて買った。その表題作はロックがテーマがと思ったらそうではなかったが、なかなか面白い小説だった。あとはアーウィン・ショーの「夏の日の声」や吉村昭著の「秋の街」、そして「日本童話名作選」などを乱読し、いまはエート・アトキンス著「ディープサウス・ブルース」を読んでいる。この小説は原題が"Dark End Of The Street"だ。サザン・ソウルが好きな人なら「ああ!」と思うだろう。優れたソング・ライター、ダン・ペンが作りジェイムズ・カーが歌ったあの名曲そのままのタイトルだ。メンフィスやニューオリンズを舞台にしたサスペンスで、知った街や通りの名前やブルーズの曲やブルーズマンの名前がいろいろ出てくる。このエート・アトキンスの「クロスロード・ブルース」という小説も邦訳されているので興味のある方は是非探してみてください。しかし、本を読むより何より私の精神への特効薬はブルーズを歌うことだ。ライヴは楽し。そして一緒に飲む酒はうまい。ブルーズは私の医者であり、宗教であり、友達であり、師であり・・・偉大なる精神の糧だ。
7/20(金)鶴間 菩南座 永井“ホトケ”隆&KOTEZ DUO
  いつも言っていることだが、菩南座でのライヴは家でやっているみたいだ。極狭な店ということでマスターが厨房で何か作っている音やお客さんの喋り声もよく聞こえる。そして、極狭な店ということで知らない人同士がすぐに知り合いになり話をする。また、極狭な店ということで私たちの演奏をほとんど生の声と音で聞くことができる。つまり、6畳くらいの部屋でみんなが何か食べ飲み、そして私たちが演奏をしているという感じだ。菩南座というより「凛太郎さん(マスター)の部屋」と呼んだ方がいい。この「凛太郎さんの部屋」に私とKOTEZはすごく馴染んでしまった。そして、毎回マスターが作ってくれるディナー(晩飯と言っていいが)も楽しみのひとつだ。ほんとに旨い。今回はメキシコ風スペア・リブだった。ちょっと今時こんな楽しい、個性的なムードの店はない。そしてこんな極狭の店もない。ドア押して入れば天国です。天国で飲んで気持ちよくなったKOTEZ君はもっと飲みに行く!と他の極楽へ行ってしまいました。
7/17(火)高円寺 JIROKICHI JIROKICHI SPECIAL BLUES SESSION(永井“ホトケ”隆、塩次伸二、KOTEZ、岡雄三、松本照夫)
  伸ちゃんがせっかく東京に来ているのでもう一日やりたいと思ってセッションを組んだ。岡君はブクブク、ゴリゴリとベースを奏で、KOTEZはぴょんぴょんと飛び上がってハープを吹き、伸ちゃんは興奮して足をバタバタさせながらギターを弾き、照夫はいつものように楽しいのか楽しくないのか分からないほど黙々とドラムを叩いてました。メンバーそれぞれが個性を出しつつ巧みにサウンドをつくれるこのメンバーでまたやりたいと思っています。それにしても伸ちゃんの横でギター弾くのは大変です。演奏の楽しさのあまり打ち上げでみんなアホな遊びをしてしまいました。その様子はこの前アップしたPhotographのDiaryでご覧ください。
7/15(日)六本木 vannila mood WestRoad BluesBandSP(永井“ホトケ”隆、塩次伸二、小堀正、松本照夫)
  ネットでvannila moodのHPを見た時はク・ラ・ブみたいなところでは・・・と思っていたのだが、着いてみるとガラス張りの意外とこじんまりしたカフェのようなお店だった。六本木はかって交差点近くにあったバレンタインによく出演していたし、ピット・インやアルフィにも時々出ていた。また、演奏後にソウル・バー「テンプス」で朝方近くまで飲むことも多かった。そしてかって所属していたレコード会社も六本木で、レコーディングもこのあたりのスタジオでやっていた頃があったからなまじ縁のない街でもないのだが、vannila moodがある六本木ヒルズ方面にはあまり足を向けたことはなかった。
さて、山岸潤史は欠席の久しぶりのWestRoad-1の演奏だった。久しぶりに一緒に演奏する程良い緊張感と35年の朋友という歳月が作るリラックスが相まっていい演奏だったと思う。松本、小堀のふたりが紡ぎ出すウエストロードのグルーヴは故郷に帰ってきたような気持ちにさせてくれるし、どんな場面でも安心していられる。そこに乗っかって縦横無尽にイキまくる伸ちゃん(塩次伸二)のギターはテンション高く火を吹いていた。最近アメリカに行きロスとニューオリンズで2枚のアルバムを録音して充実して帰ってきたそのギターは「ブルーズギターの玉手箱」のようだった。私たちは長く知り合っているメンバー同士だからといってダレることはない。タイトなリズムの上にブルーズのスリリングな即興性をブレンドするWestの流儀はやはりこのメンバーでしかできないのかも知れない。最後の曲ではたまたま東京に来ていた田中名鼓美ちゃんとLEOさんにコーラスに参加してもらって大いに盛り上がった。前日から台風だったというのに東京以外の遠方から来て下さった方もいた。ありがとうございます。vannila moodで少し飲んでから伸ちゃんたちと三宿の蕎麦屋に流れてまた焼酎を飲んでご機嫌になり帰宅。vannila moodのスタッフのみなさんもお疲れさまでした。とてもプレイし易かったですよ。また、お声かけてください。この夜の演奏写真もアップします。ご覧ください。
(photograph参照)
6月某日「ブルーズ・ブート・キャンプ」はどうだ!ビリー!
  TV通販で「ビリーズ・ブート・キャンプ」が評判になっているところにビリーさんが来日して巷は大騒ぎだ。ウォーキングというか散歩というかそんなものしかやらない私もちょっと面白そうだなぁと思い購入しょうかとネット販売で探してみた。だが、かなりハードなあの運動を1回に1時間近くそれを毎日続けられるかどうか自信がなくいまだ購入には至ってない。でも、このところテレビにビリーさんが盛んに登場するので部屋でマネごとみたいなことをするようになった(私はかってデュークなんとかさんのウォーキングが流行った時も狭い部屋で腕を上げて歩いていたうれしがり屋だ)。それで、今日久しぶりに「The Blues Power」のアルバムを聴いている時にビリーさんのマネごというより半分ラジオ体操みたいなものをやってみたら、これがなかなか合う!まず1曲目の"I Believe"でステップを始め体を伸ばしたりストレッチする。まあ準備にしてはハードな曲だが気にすることはない。次の"Lucile"で「ルシ〜ル!!」と叫びながら腕を上げ下げ、回してみたりする。私はここですでに「しんどい」感がある。でも、次はスロー・ブルースの"The Sky Is Crying"だからテンポを落として首を回したりユルい運動をする。そしてどかんどかんの"Mojo Workin'"が始まる。ここで体を左右に揺らしたり腰を回したりする。少し苦しくなってくるが大きな声で「もじょ〜わ〜きん!」とコーラスを歌いながらやれば乗り切れる。「あきらめるな!」(ビリー調でね)。そして、すかさず次の"Blow Wind Blow"で腿上げ、腿を体にくっつけるような(ビリーさんのパクリだけど)ものをハードにやってみる。苦しくなったところでスロー・ブルーズの"Long Distance Call"が始まるから、腰を下ろして柔軟などをやって息を整える。そして、再び立ち上がり"Come On"でボクシング・スタイルの(これもビリーさんのパクりだが)運動をアグレッシヴにやる。テンポも早く苦しくなってくるが浅野君の強烈なギターが君を助けてくれるだろう。最後は"Let The Good Times Roll"のコーラスを一緒に歌い乗り切る!そして、続いてのシャッフル・リズムの"Takin' Care Of Business"をテンポを倍に取って腕立て伏せだ。つらくなってくるが次のややユルい"San-Ho-Zay"で屈伸などしてすこし休む。そしてバラードの"Same Old Blues"でゆっくりと腹筋と背筋運動だ。それが終わるとガガガガガ・・と"Rollin'&Tumblin'"が始まるので腰を落とし股関節を広げ腕を開閉したり、斜めに腕と体を伸ばす(これもビリーさんのパクリだが)などハードに挑戦だ。そして最後の"Steady Rollin' Man"で深呼吸などして終わりだ。どうだ!ビリー!これが「ブルーズ・ブート・キャンプ」だ!!!まあ、パクリが多いけど・・・・。この「ブルーズ・ブート・キャンプ」のいいところは「しんどく」なったら休んでただブルーズパワーの演奏を聴いても楽しめるというところだ。これで2730円は安い!どうだ!ビリー!日頃ジムに行っている沼澤君にトレーナー役をやってもらって教則のDVDを作って「ブルーズ・ブート・キャンプ」を通販するか!どうだ!P-VINE・・・・でも、きっと沼澤君、怒るだろうなぁ。沼澤君やらないよなぁ・・・そうだ、KOTEZにやらせよう!あいつ格闘派だから・・。
これってブルーズの曲たくさんあるからいっぱいシリーズ化してテキサス・ブルーズ編とかシカゴ・ブルーズ編とか出せるな。ジャンプ・ブルーズ編(これはメタボな吾妻はじめスウィンギング・バッパーズ全員に出てもらおう)もニューオリンズ・ブルーズ編(これは山岸に仕切ってもらってパパ・グロウズ・ファンクの超メタボのジョン・グロウはじめめちゃたくさんいるニューオリンズのメタボ・ミュージシャンに出てもらおう)もリリースだ。・・・・・う〜ん、また妄想癖が・・。
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